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トキの子育て公開 いしかわ動物園

とまり木に作った巣でひなを見守る雄と雌(手前)のつがい=26日、石川県能美市のいしかわ動物園で(同園提供)

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 国の特別天然記念物トキの飼育繁殖に取り組んでいるいしかわ動物園(石川県能美市)は、この春生まれたトキのひな一羽を巣に戻し、親鳥に育てさせる「自然育すう」の公開を始めた。県と動物園が二十七日、発表した。

ひな成育順調

 県によると、公開されているのは、自然ふ化、自然育すうの実績がある十六歳雄と十四歳雌のつがいが産んだ卵から二十二日に人工ふ化したひな。成育状況も順調で、親鳥が慣れた様子で餌を与える様子などがうかがえる。

 今年は三月下旬から、三組のつがいが計十九個の卵を産卵。うち九個が破卵したり、発育を中止したりしたが、現時点で既に六羽のひなが誕生。残る四個はふ卵器で管理している。

 昨年十一月にオープンした公開展示施設「トキ里山館」で、ひなの様子を見学できるのは初めて。県自然環境課の担当者は「多くの人に見てもらい、トキをはぐくむ環境を考えるきっかけになれば」と話している。(田嶋豊)

 

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