常夏のベトナムのホーチミンに暮らして早16年が過ぎました。
ここは、年中暖かいということもあって、水虫菌にとっては楽園です。
以前、私もこの水虫に悩まされていました。日本から取り寄せた薬や当地で処方してもらった薬など、何を使っても一向に収まりません。
鉛筆を指の間に入れて、くるくる回して、あー、気持ちいいなんてやっている私を見かねて、ベトナム人の義姉が、ある時、もぎたての青いパパイヤを買って来てくれました。
なんで水虫にパパイヤ?と思いますよね。ところが、新鮮なパパイアの表皮にナイフで傷をつけると、そこから白い液体が滲み出てきます。その中には、消毒作用のあるパパイン酵素が含まれているのです。
その液体を患部に塗ってみると、その途端、
「うわーっ! ギョエーッ! 死ぬ~っ!」
足首を両手でつかみ、脂汗をかきながら、もんどりうって必死に耐えること30分。水虫菌の浸透している個所がはっきり浮き上がってきます。
沁みるなんて言葉では生ぬるいです。地獄の苦しみといっても過言ではないでしょう。でも、死ぬほどの苦痛の後には、水虫菌死滅の平和な時代が待っていました。
あの激痛を知らないからできたのですが、知ってたら絶対やりません。一生、水虫飼ってた方がマシです。もう二度とやりたくないです。
それにしても、ベトナムの伝統的水虫撃退法はさすがです。恐れ入りました。
注意:これは、あくまでも私の体験談のご紹介であり、この方法を実践した場合の結果については、責任は負いかねますので、ご了解ください。パパイヤは新鮮でないと白い液体は出てきませんので、パパイヤが育つ環境で暮らしていないと、なかなか機会もないでしょうが。勇気ある方は、自己責任で挑んでみて下さい。