ポケモンシリーズのプロデュースなどを手がける株式会社ポケモンの純利益が前年の6億円から一気に26倍の159億円に増加したことがわかりました。一時は社会現象化、いまだ月間アクティブユーザー6500万人を抱える「ポケモンGO」や、ニンテンドー3DS向けの「ポケットモンスター サン・ムーン」がこの売り上げに貢献しているのは間違いありません。
株式会社ポケモンの業績は5月29日付の官報で明らかにされています。26倍という数字には前年の不振もあってのことではあるものの、それでもポケモンGOの世界的ヒットは、アプリ内課金による直接的な収益に加えて、店舗や自販機などにポケストップを設置したいスポンサー企業からの巨額の収入をもたらしています。
とはいえポケモンGOトレーナーからすれば、後から追加された金銀ポケモンもすでにコンプリートしてしまって、もうここしばらくプレイしていないという人もいるはず。もしそのようなトレーナーが増えれば、徐々に売上が落ちていくことは避けられません。
ただ、アプリ開発を担当する米ナイアンティックはポケモンの交換機能やチーム戦といった新機能の追加を予定しており、その提供が開始すれば、また大勢のトレーナーがゾンビの如く街にわきだしてくる可能性も考えられます。
株式会社ポケモンは最近、モバイル向けにコイキングを育成する新ゲームアプリ「はねろ!コイキング」をリリースしており、これが売り上げの下支えになることが期待されます。さらに「ポケモン スターズ」と呼ばれる作品をニンテンドースイッチ向けに開発中と言われています。