平成中村座 8年ぶり名古屋公演

5年前に亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現しようと始めた「平成中村座」の公演が、勘三郎さんの息子の勘九郎さんと七之助さんの兄弟が出演して、1日から8年ぶりに名古屋市で始まりました。
名古屋城の二之丸広場に建てられた平成中村座では、1日午前10時前に初日を知らせる「一番太鼓」が打たれました。
このあと、十八代目中村勘三郎さんの長男の勘九郎さんと次男の七之助さんが、それぞれ、あいさつしました。
勘九郎さんは「8年ぶりに名古屋に戻ってきました。とてもすてきな舞台になったと思います」と述べ、七之助さんも「8年前から進化し、また違った中村座になったと思います。公演を楽しんでいただき、幸せな気持ちになってほしい」と呼びかけました。
芝居小屋には大勢のファンが訪れ、勘九郎さんと七之助さんが共演した「壽曽我対面」では屋号の「中村屋」と声がかけられ、大きな拍手が起きていました。
公演を見にきた名古屋市の60代の女性は「勘三郎さんが亡くなったあと、息子さんたちが立派に跡を継がれたので、応援したいです」と話していました。
「平成中村座」の公演は6月26日まで行われます。