ヘイトスピーチと認定した動画内容などを初公表 大阪市

ヘイトスピーチと認定した動画内容などを初公表 大阪市
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大阪市の吉村市長は、民族差別的な「ヘイトスピーチ」にあたると認定した、インターネットに掲載されていた動画の内容や投稿者のハンドルネームを初めて公表し、「こういう表現は許されないという意思表示をすべきで、抑止につなげたい」と述べました。
大阪市は、4年前に市内で行われたデモや街宣活動を撮影し、インターネットの投稿サイトに掲載された3件の動画について、ことし4月、市の条例に基づいてヘイトスピーチにあたると初めて認定し、動画はサイトから削除されました。

これに関連して、大阪市の吉村市長は1日の記者会見で、これらの動画の内容と投稿者のハンドルネームを初めて公表しました。それによりますと、動画は、「ゴキブリ、日本からたたき出せ」とか、「日本人をなめとったらあかんぞ」などと在日韓国・朝鮮人を中傷する文言が繰り返される内容だったということです。

吉村市長は「こういう表現は許されないという意思表示をすべきだ。内容を明らかにすることで市民の意識を高め、抑止につなげたい」と述べました。一方、投稿した個人や団体は特定できなかったということで、「今のルールではこれが限界だ。より実効性のあるものに変えたい」と述べ、条例を改正したいという考えを示しました。

また、今後、ヘイトスピーチを行った個人や団体を特定した場合は、市の施設の利用を認めない可能性もあるという認識を示しました。