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 防衛省は1日、海上自衛隊の護衛艦2隻と航空自衛隊のF15戦闘機部隊が、米海軍の原子力空母「カールビンソン」と「ロナルド・レーガン」の2隻の空母艦隊と日本海で共同訓練を実施したと発表した。防衛省によると、自衛隊の部隊が2隻の米空母と同時に訓練したのは、記録を確認できる過去30年間で例がないという。軍事的挑発を続ける北朝鮮に日米の連携姿勢を示す狙いがある。

 日本側から参加したのは、海自の護衛艦「ひゅうが」(京都府・舞鶴基地所属)と「あしがら」(長崎県・佐世保基地所属)の2隻。空自からは小松基地(石川県)所属のF15戦闘機6機。海自の護衛艦は米側の艦艇と通信訓練を、F15の部隊は空母艦載機のFA18戦闘攻撃機と模擬の空中戦を実施した。訓練は3日まで(空自の戦闘機部隊は2日まで)。

 カールビンソンは4月末に対馬海峡から日本海へ入り、朝鮮半島近海で韓国海軍と共同演習を実施。その後も周辺海域にとどまっていた。一方、米海軍横須賀基地(神奈川県)を事実上の母港とするロナルド・レーガンは5月16日に同基地を出港。太平洋上で艦載機の発着艦訓練などを実施した後、日本海に入っていた。