メキシコでジャーナリスト殺害相次ぎ抗議集会

メキシコでジャーナリスト殺害相次ぎ抗議集会
メキシコで、ジャーナリストの殺害が相次いでいることに抗議する集会が開かれ、参加した新聞記者などは「われわれを黙らせることはできない」とシュプレヒコールを上げ、卑劣な犯罪に屈しない姿勢を強調しました。
メキシコでは、犯罪組織によると見られる事件で犠牲になったジャーナリストは去年1年間で合わせて11人で、ことしに入ってからも、今月15日に麻薬の密売などを長年取材してきた著名な雑誌記者が殺害されるなど、6人が命を落としており、犯罪組織から脅迫を受けた新聞社が廃刊に追い込まれるケースも出ています。

これを受けて、首都メキシコシティーでは30日、各地から集まった新聞記者などおよそ100人が抗議集会を開きました。

集会では、主催者の1人が「毎月のように多くの仲間が殺され、われわれは立ち上がることを決めた」と団結を呼びかけました。続いて、参加者たちが殺害されたジャーナリストたちの写真を掲げて追悼したあと、「われわれを黙らせることはできない」とシュプレヒコールを上げ、卑劣な犯罪に屈しない姿勢を強調しました。

集会を主催した報道写真家のメレンデスさんは「以前に比べ事態は悪化していて、メキシコ政府に対し、国連の協力を働きかけるよう求めていきたい」と話していました。