移設工事の辺野古 海上設置のフロートの一部が切断

移設工事の辺野古 海上設置のフロートの一部が切断
アメリカ軍普天間基地の移設工事が進む沖縄県名護市辺野古の海上で、沖縄防衛局が立ち入り禁止区域を示すために設置したフロートの一部が切断されているのが見つかり、防衛局は近く、海上保安部に被害届を出すことにしています。
沖縄防衛局によりますと、フロートが切断されているのが見つかったのは名護市辺野古の海上で、アメリカ軍普天間基地の移設工事に向け、ことし4月、防衛局が事実上の埋め立てとなる護岸工事に着手した区域の近くです。

このフロートは立ち入り禁止区域を示すために張られていて、1日朝、複数の箇所に鋭利な刃物で切られたような跡が見つかったということです。現場では1日午前、切断された箇所をつなぎ直す作業や、海上保安部による現場検証が行われました。

防衛局によりますと、先月31日夕方まで異常はなかったということで、1日朝までに切断された可能性があるとして、近く、海上保安部に被害届を出すことにしています。防衛局は工事を着実に進めるため、ことし1月、フロートの上部にロープを張り巡らせるなど、移設に反対し抗議活動を行うカヌーなどへの対策を強化していました。