ソニーがおもちゃプラットフォーム toio 発表。ロボットx工作で遊ぶトイ、限定先行販売開始
絶対位置センサ黙示録
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ソニーがトイ・プラットフォーム『toio』を発表しました。toio はカートリッジ交換式の本体とリング状のコントローラ、無線で動く小さなロボット「toioコア キューブ」がセットになった製品。
キューブは「ソニー独自の絶対位置センサ」を搭載しており、別売りのマット上の位置を検出することで、描かれたステージやルールにそった挙動ができます。
画面の中のゲームではなく実際に動くキューブを使うことで、たとえばキューブの上に紙工作やレゴを載せて物理的なアトリビュートを変えたり、コントローラではなくキューブを手で持って動かすなど、さまざまな使い方が可能です。
toioプラットフォーム本体のほか、遊び方のルールや音声を収めたカートリッジと、キューブがインタラクトするマットやカード、工作キットなどを別売りの「toio対応タイトル」として提供します。対応タイトルはソニーのほか、バンダイなどが供給予定です。
ソニーが強調するのは「創意工夫の楽しさ」。遊び方の基本はカートリッジやマットやキットがセットになった対応タイトルとして販売する一方で、そのうえで遊ぶ側が手を動かして工作や工夫をすることで、新しい遊び方を生み出せることが特徴としています。
レゴとの協力により、レゴを組合せて遊ぶこともできるようになっています。
子供は動かない人形やおもちゃにも想像で命を持たせその場のルールを作り遊ぶものですが、toio はそこにロボットとコントローラと独自センサによるインタラクション技術を組み合わせることで、想像力と創意工夫を刺激するおもちゃを提供するコンセプトです。
ルールをカートリッジで提供してセンサで判定する以上、「こどもたちが新しい遊び方を自由に生み出せる」かどうかはプラットフォームの特徴というよりも個々のソフトの作り方に大きく依存するような気がしますが、現状で紹介される対応ソフトはそのような創意工夫を許容し促進する方向になっています。
たとえば紙相撲的なバトルゲームでは、勝敗判定はロボットの動きとセンサに持たせつつ、工作でロボットのボディを作ることで、単なる見た目だけではなく物理的な形状や重心を工夫して遊ぶことになります。
いわゆるロンチタイトルである「トイオ・コレクション」(想定価格5000円)は、バトルもの「クラフトファイター」のほか、パズル的な要素を持つ遊びなど、toio の可能性をショーケースする内容。
このほか、「ピタゴラスイッチ」などで知られるユーフラテスによるタイトル「工作生物 ゲズンロイド」、バンダイによる開発中タイトル、ソニー・ミュージックエンタテインメントとの企画協力タイトルがリリース予定。以降も拡充される見込みです。
toio はソニーCSL(コンピュータサイエンス研究所)発のインタラクション研究をもとに、社内の新規事業コンペ SAP から生まれた商品。12月予定の一般販売に先立ち、ソニーのクラウドファンディング兼ネット通販サイト First Flight で6月1日から初回限定セットの先行予約を実施します。
First Flight での販売価格は、toio本体と上記のロンチタイトル2本、LEGOブロックの初回限定全部セットで2万5855円。初回限定基本セットで2万1557円など。