大野晴香
2017年6月1日10時31分
愛知県岡崎市消防本部に配備されている全国に1台しかない全地形対応車「レッドサラマンダー」の幅広い活用方法を探るため、市と国、県は6月から検証を始める。2013年3月に配備されてから出動はまだ1回もなく、県内で大雨・洪水警報が発令された段階で出動を試みるという。
全地形対応車は、津波による浸水被害のあった地域でも活動ができるよう、がれきの上や水深1・2メートルの水中も走行できる。東日本大震災を教訓に総務省消防庁が配備した。南海トラフ地震で想定される津波被害を受けないとされ、高速道路のインターチェンジが近く、全国への移動が容易という立地条件から、岡崎市に配備された。
全国の緊急消防援助隊が出動する災害で、国の求めに応じて活動することになっているが、この4年間は出動する機会がなかったという。こうした状況を踏まえ、国や県、市は有効な活用策を探ろうと、昨年秋ごろから検討を開始。大規模災害だけでなく、県内で気象庁の大雨や洪水などの警報が発令された際、その地域に警戒のために出動させる取り組みを始めることにした。
市内で大雨・洪水警報が発令さ…
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