小池都知事 豊洲市場の無害化達成できない現状を陳謝へ

小池都知事 豊洲市場の無害化達成できない現状を陳謝へ
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東京都の小池知事は、1日から始まる都議会の所信表明で、豊洲市場の土壌や水質の汚染を環境基準以下に抑える無害化について、都民と約束しながら達成できていない現状を陳謝するとともに、市場の経営面を含めた持続可能性を検討し、責任を持って判断する考えを示すことにしています。
今月23日の東京都議会議員選挙の告示を前に、今の議員の任期では最後となる都議会の定例会が1日から始まります。

小池知事は1日の所信表明の冒頭、豊洲市場の問題を取り上げることにしています。
この中で、市場移転についてはさまざまな意見があるとしたうえで、「『豊洲に移転すべき』という意見の中には、『きちんと安全を担保して移転すべき』という都民の声が多いことを承知している」と指摘することにしています。
そして、豊洲市場の地下水から環境基準を大幅に上回る有害物質が検出されていることを踏まえ、汚染を環境基準以下に抑える無害化について、860億円をかけた土壌汚染対策を実施し都民や市場業者に約束しながら、達成できていない現状に対し「都知事としておわびする」と陳謝することにしています。

そのうえで、「築地市場の水産物の取扱量が30年前の半分になっている」と指摘して、市場の安全・安心に加え、経営面を含めた持続可能性を検討し、責任を持って判断する考えを示すことにしています。

選挙を控える今回の都議会では、豊洲市場の問題や、東京オリンピック・パラリンピックの大会準備、それに小池都政の評価を中心に活発な論戦が交わされる見通しです。