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ニュース解説

日立がサーバーハード製造から完全撤退、開発はメインフレームOSだけ

広田 望=日経コンピュータ 2017/06/01 日経コンピュータ

 日立製作所がサーバーのハードウエア製造から完全撤退することを決めた。販売中の大型メインフレーム「AP8800E」を最後に筐体の開発を中止する。メインフレーム専用OS「VOS3」シリーズの開発は継続し、AP8800Eの後継機は日本IBMからハードの提供を受けて2018年度中に販売をはじめる。機種名は未定だ。2年ほどはAP8800Eと後継機を併売する。2017年5月23日に発表した。

日立製作所のメインフレーム「AP8800E」(左)と日本IBMのメインフレーム「IBM z13s」
(出所:日立製作所(左)、日本IBM)
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 電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると2016年度の国内メインフレーム市場は総出荷台数が前年同期比3.8%減の228台、総販売金額が同29.0%減の315億5200万円だ。日立の大型メインフレームの出荷台数は本誌推定で2016年度に20台弱。7~8年ほど継続利用するとし、国内で150台程が稼働していると見られる。

 大型メインフレームの筐体の製造をIBMに委託することで、日立はサーバーハードウエアの製造から撤退することになる。大型メインフレームは後継機からIBMが日立と協力してVOS3用のプロセッサーを開発し、IBMが同社のメインフレーム「z Systems」を基に筐体を開発する。日立はIBMから提供を受けたハードウエアにOSを合わせて販売とサポートをする。

 日立の小型メインフレームとUNIXサーバーはIBMのUNIXサーバーを基にしている。PCサーバーは部品開発や組み立てまでを外注しており、日立のサーバー事業はメインフレーム用のOS開発だけになる。

日立製作所のサーバー製品の開発体制
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