サイレント? テント? 運動会がいま こんな風になっています
いま運動会シーズン! ところが「リレーの時の音楽もない。ダンスの曲も全然聞こえない」。そんな投稿がネット上に広がっています。これを“サイレント運動会”と呼ぶ人も。運動会、いまこんな風になっています。(報道局・飯田暁子記者 藤目琴実記者)
運動会の応援に行った人たちから、“ちょっと驚いた”という投稿がいまネット上に続々と上がっています。見てみると…
「アナウンスの音がしぼられてて、全く聞こえないし、リレーの時、音楽もない」
「ダンスの曲、全然聞こえないレベルに音量が絞られていて…悲しかった」
運動会を盛り上げる音楽もアナウンスも、音量が小さいという声が目立ちます。中には皮肉って“サイレント運動会”と名付ける人も。そして「近隣に迷惑をかけないということなのだろうが、運動会って感じがしない」「嫌な世の中になったなあ」などとつづっています。
「アナウンスの音がしぼられてて、全く聞こえないし、リレーの時、音楽もない」
「ダンスの曲、全然聞こえないレベルに音量が絞られていて…悲しかった」
運動会を盛り上げる音楽もアナウンスも、音量が小さいという声が目立ちます。中には皮肉って“サイレント運動会”と名付ける人も。そして「近隣に迷惑をかけないということなのだろうが、運動会って感じがしない」「嫌な世の中になったなあ」などとつづっています。
サイレント運動会 “運動会っていう感じが…“
運動会の応援に行った人たちから、“ちょっと驚いた”という投稿がいまネット上に続々と上がっています。見てみると…
「アナウンスの音がしぼられてて、全く聞こえないし、リレーの時、音楽もない」
「ダンスの曲、全然聞こえないレベルに音量が絞られていて…悲しかった」
運動会を盛り上げる音楽もアナウンスも、音量が小さいという声が目立ちます。中には皮肉って“サイレント運動会”と名付ける人も。そして「近隣に迷惑をかけないということなのだろうが、運動会って感じがしない」「嫌な世の中になったなあ」などとつづっています。
「アナウンスの音がしぼられてて、全く聞こえないし、リレーの時、音楽もない」
「ダンスの曲、全然聞こえないレベルに音量が絞られていて…悲しかった」
運動会を盛り上げる音楽もアナウンスも、音量が小さいという声が目立ちます。中には皮肉って“サイレント運動会”と名付ける人も。そして「近隣に迷惑をかけないということなのだろうが、運動会って感じがしない」「嫌な世の中になったなあ」などとつづっています。
“毎日の音 気になる”
一方、学校の近くに住む人たちからは、練習の段階の音が気になるという投稿も上がっています。
「マイクを通した声や音楽ってうるさい。同じこと午前も午後もやってる。かなり苦痛」
また昼寝をする幼いお子さんがいる方なのか、夜勤の仕事がある人なのでしょうか、
「運動会の練習がうるさくて眠れない」といった書き込みも多くありました。
「マイクを通した声や音楽ってうるさい。同じこと午前も午後もやってる。かなり苦痛」
また昼寝をする幼いお子さんがいる方なのか、夜勤の仕事がある人なのでしょうか、
「運動会の練習がうるさくて眠れない」といった書き込みも多くありました。
“練習前から対策”を求められる学校
私にとっては(ひと昔前の話ですが)運動会の音が問題になった記憶がありません。ただ、最近では練習前から周囲に理解を求めることが欠かせないようでした。
いずれも関東の学校ですが話を聞くと、「練習が始まる前、近隣の住宅に手紙を出して協力を求めています」、「音楽やマイクの音をなるべく絞って周囲に配慮しています」ということだそうです。
私は、地域によっては練習での配慮はいまはある程度必要かなと思います。でも本番は、にぎやかな中で思い切り走り回り、みんなと踊り、声援を受ける、そんな経験を子どもたちにさせてあげたいな…と思います。そんな思いを持って周囲の人たちと協力し合う関係を作れればよいなと感じました。
いずれも関東の学校ですが話を聞くと、「練習が始まる前、近隣の住宅に手紙を出して協力を求めています」、「音楽やマイクの音をなるべく絞って周囲に配慮しています」ということだそうです。
私は、地域によっては練習での配慮はいまはある程度必要かなと思います。でも本番は、にぎやかな中で思い切り走り回り、みんなと踊り、声援を受ける、そんな経験を子どもたちにさせてあげたいな…と思います。そんな思いを持って周囲の人たちと協力し合う関係を作れればよいなと感じました。
まるでフェス!テント、テント、テント
子どもたちを見学する様子にも大変化が。校庭にシートを敷いて応援する姿はかつてもありました。
ところが、いま広がっているのがこちら、シートではなくテント。並んでいるこのテント、「ポップアップテント」や「ワンタッチテント」と呼ばれ、もともと海水浴などレジャーで使われたもので手軽に設置できます。これが校庭にずらりとならんでいるんです。
ツイッターを見ると暑さや日ざし対策のようで、「小さい子どもやお年寄りは、長い時間、外にいるのは大変だから」といった声も。
また「赤ちゃんのおむつ交換や授乳もできる」といった声もあり、校庭にその家庭だけのスペースを作ってすごすためのようでした。
一方で、「校庭にテントいっぱい お隣になった人たちとの交流なしは寂しい」「テントがじゃまで競技が見えない」といった声も。またテントを使わないよう保護者に呼びかけている学校もありました。
ところが、いま広がっているのがこちら、シートではなくテント。並んでいるこのテント、「ポップアップテント」や「ワンタッチテント」と呼ばれ、もともと海水浴などレジャーで使われたもので手軽に設置できます。これが校庭にずらりとならんでいるんです。
ツイッターを見ると暑さや日ざし対策のようで、「小さい子どもやお年寄りは、長い時間、外にいるのは大変だから」といった声も。
また「赤ちゃんのおむつ交換や授乳もできる」といった声もあり、校庭にその家庭だけのスペースを作ってすごすためのようでした。
一方で、「校庭にテントいっぱい お隣になった人たちとの交流なしは寂しい」「テントがじゃまで競技が見えない」といった声も。またテントを使わないよう保護者に呼びかけている学校もありました。
テントに地域のつながりも
運動会にテント、という投稿を調べていたところ、こんな写真もありました。茨城県行方市立北浦小学校の運動会の様子です。子どもたちの席は、写真奥に見える白いテントの下。そして、校庭を囲むように、保護者のテントが整然と並んでいます。この小学校、去年、3つの学校が統廃合してできました。
地域のつながりが強いこの地域。統廃合前、それぞれの学校の運動会では保護者が町内会のテントを張り、近所の子どもたちに声援を送っていたそうです。新しい小学校では町内会のテントを張ることはやめましたが、各家庭でテントを持ち込むことを認めました。すると、保護者たちの連携で、地域ごとに分かれてきれいにテントが並んだということです。工夫しているのは最前列の観覧スペース。テントが後ろにあっても子どもが出場している保護者は優先的にスペースに入れるようにしたそうです。
地域のつながりが強いこの地域。統廃合前、それぞれの学校の運動会では保護者が町内会のテントを張り、近所の子どもたちに声援を送っていたそうです。新しい小学校では町内会のテントを張ることはやめましたが、各家庭でテントを持ち込むことを認めました。すると、保護者たちの連携で、地域ごとに分かれてきれいにテントが並んだということです。工夫しているのは最前列の観覧スペース。テントが後ろにあっても子どもが出場している保護者は優先的にスペースに入れるようにしたそうです。
観覧スペース足りない そこで
一方、マンション建設などで子どもが急激に増えた東京・江東区豊洲などでは運動会で観覧スペースが足りない学校があります。こうした学校ではテントはもちろんシートも広げられず、原則、応援は立ち見。
2階から応援も
また都内の別の区の学校ではごらんのように体育館の2階を観覧席として開放しているところもありました。子どもを2階から応援するんですね。
サイレントな運動会は近隣への配慮、テントが並ぶのは気温が高くなる中の対策、立ち見や2階の観覧席はマンションの建設ラッシュの中での応援の姿。誰もが経験する運動会も時代によって姿を変えています。
10年後、20年後、運動会の音はどうなっているのか、テントはどうなり、保護者はどこから子どもたちを見ているのか。思いもよらない形になっているのかもしれません。
サイレントな運動会は近隣への配慮、テントが並ぶのは気温が高くなる中の対策、立ち見や2階の観覧席はマンションの建設ラッシュの中での応援の姿。誰もが経験する運動会も時代によって姿を変えています。
10年後、20年後、運動会の音はどうなっているのか、テントはどうなり、保護者はどこから子どもたちを見ているのか。思いもよらない形になっているのかもしれません。