広島敦史
2017年6月1日00時10分
西日本高速道路(NEXCO西日本)は31日、3日から料金体系が変わる近畿圏の高速道路のうち、客を乗せたタクシーの高速料金を一部で無料にすると発表した。ETCのシステムの改修が間に合わなかったため。改修は来年6月までに終える予定。
無料の対象になるのは、近畿、阪和、西名阪、第2京阪の各高速道の一部の料金所を利用したタクシー。同社によると、これらの料金所を通る車は1日約40万台で、このうちタクシーは約3千台。同社は3億円相当の負担を見込んでいる。
各高速道では、料金所や区間ごとに一律の額を徴収してきたが、3日からは510円の近畿道では270~750円になるなど、距離に応じた額になる。
ただ、同社によると、システム改修が間に合わず、乗車時には料金所で利用区間の最大額がETCで案内・表示されてしまう。そのため、降車時に乗客に支払いを求めるタクシーの場合は、運転手や乗客が距離に応じた正しい金額を把握するのが難しく、同社で料金を負担することにした。
タクシー以外の車は、クレジットカード会社などから距離に応じた正しい金額で請求される。
3日からは、阪神高速道路も料金を変えるが、同様のシステムの改修は終わっているという。また、ETCを付けていない車は料金所で利用区間の最大額を支払う必要がある。
問い合わせ先はNEXCO西日本のお客さまセンター(0120・924863)。(広島敦史)
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