はじめに
日本各地にある「刀剣乱舞」ゆかりの地。
聖地巡礼されている審神者の方も多いはず。
その中には神社やお寺の聖地も少なくありません。
そういった場所に行った際、記念に「御朱印」を頂いてみてはいかがでしょう?
ここではゆかりの寺社と頂ける御朱印の一部を紹介します。
御朱印って何?
御朱印とは、
「その神社・お寺に参拝した証明」、「御祭神・ご本尊との御縁の証」。
寺社に参拝して、1枚300円ほど納めると、御朱印帳という帳面に書いて頂けます。
「御朱印」といいますが、このように「押し印」と呼ばれるハンコ、墨で書かれた文字が組み合わさったものです。
押し印(御宝印、神印など)は、お寺や神社の名前、お寺なら御本尊をあらわす梵字など。
墨の文字は、お寺・神社の名前や、御本尊・御祭神の名前、建物の名前や仏教の言葉、参拝した日などが書いてあります。
記念スタンプのようですが、本来はお寺でお経を納めた証明としていただいたもの。
また「神仏との御縁の証」という意味がありますので、きちんとした参拝、頂く際のマナーが必要です。
・・とはいっても、きちんと意味を理解して、お参り、マナーを守れば大丈夫。
そう肩肘はらずに頂けるので、気負わずはじめてみましょう。
その場で、寺社の方が直接手書きして下さるので、他とは違う記念になりますよ。
まずは、御朱印を受ける帳面・御朱印帳を入手しましょう。
御朱印帳は大きな文具店、神具・仏具店、ネット通販、一部の寺社で取り扱っています。
(→御朱印帳については後述)
御朱印の頂き方
①神社・お寺に参拝する。
御朱印は「参拝の証明」。お参りは必ずしましょう!
参拝作法を守ってお参りを!
【神社での参拝作法】
《手水の作法》
神社についたら、お参りの前に参道の途中にある手水舎へ行きましょう。
ここで清水を使って「心身を清め」ます。
①右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲む。
②左手に水をかけて清める。
③柄杓をもちかえ、右手に水をかけて清める。
④再び柄杓を右手にもちかえ、左手に水を受け、それで口をすすぎ清める。
⑤再び左手に水をかけ清めたら、柄杓を立てて、残った水で柄を清める。
※①で汲んだ水ですべて行うのが理想。
《拝礼の作法》
御神前に来たら、二拝二拍手一拝でお参りしましょう。
①「二拝」腰を90度に折って、2度深く礼をする。
②「二拍手」2回手(柏手)をうつ。
手を打った後、再び手をあわせて祈念する。
③「一拝」1度深く礼をする。
※神社によっては「二拝四拍手一拝」という場所もあります(出雲大社・宇佐神宮など)。
★「神社本庁」(公式HP) (※1)
「お参りの作法」>「参拝作法」でお参りの作法を見ることができます。
【お寺の参拝作法】
一礼の後、柏手は打たずに合掌します。(手水の作法は神社と同じです)
いずれもお参りには必須の作法。
慣れれば難しくないので、きちんと覚えましょう。
②御朱印の頂ける場所へ。
頂ける場所は寺社によってことなります。
神社の場合、朱印所・神印所、お守りやお札のある授与所などが多いですね。
わからなかったら寺社の方に聞きましょう。
③御朱印帳を御朱印をいただくページを開いて渡す。
「御朱印を頂きたいのですが」「お願いします」「ありがとうございます」など言葉のマナーも忘れずに。
書いていただいている間は、静かに待ちましょう。
④頂いたら決められた金額を納める。
「○○円お納めください」等言われる場合が多いですが、何もいわれない場合、「お気持ちで・・」と金額が指定されない場合もあります。
たいてい300円で大丈夫ですが、心配なら「幾らほどお納めすればよろしいですか?」と聞いてみましょう。
注意
- ※御朱印は必ず御朱印帳にいただきます。
- ノートやメモ、スタンプ帳ではNG。(断られます!)
- ※御朱印帳を忘れた場合、あらかじめ御朱印が書かれた「半紙」が用意された寺社もありますので、半紙で頂けるか訊いてみましょう。
- 頂いた半紙は後で御朱印帳に貼りつけます。
- ※24時間参拝可能な神社もありますが、御朱印は社務所等が開いている時など頂ける時間が決まっています。
- お参りの際は時間に注意し、余裕をもって!
- (京都の場合、16~17時に閉まる神社・お寺が多いです)
※厳禁!!御朱印の転売は絶対に利用しないこと!!※
- 最近、御朱印・御朱印帳をネットオークションやフリマで高額転売する行為が問題になっています。
- 繰り返しになりますが、御朱印は「参拝の証明」。
- きちんとした作法でお参りをし、御祭神・御本尊と御縁を結んだ証明として頂けるものです。
- グッズのように転売で手に入れるモノではありません。
- 転売が横行した結果、御朱印自体をやめてしまわれた所もあります・・。
- 三条派・粟田口派ゆかりの粟田神社さん(→後述)は「転売行為は穢れ」とおっしゃっています。
- 訪れてこその聖地。お参りをしてこその御縁です。
- 絶対に御朱印の転売は利用しないように!
- 作法を守ってお参りし、御朱印を頂きましょう!!
刀剣ゆかりの寺社と御朱印
注意
- ※掲載の御朱印・パンフ・由緒・授与品は頂いた当時のものです。
- 御朱印の文字や書かれる内容は変わってくる場合があります。
- また、行事や担当者の不在など、寺社の都合で頂けない場合もあります。
- ※参拝作法、公共のマナーを守って聖地巡礼しましょう!
- ※御朱印は「参拝の証明」。
- きちんと参拝をしていただきましょう!
【三日月宗近】【小狐丸】【粟田口】
◆粟田神社 京都府京都市
アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」「東山駅」・・ちょうど二つの駅の中間くらいです。
市バス「神宮道」 いずれも最寄より徒歩。
「京都刀剣御朱印めぐり」参加。(※2)
末社「鍛冶神社」に「三条小鍛冶宗近」「粟田口藤四郎吉光」をお祀りしています。
ここ京都・「粟田口」の地は、古くは刀匠が多くいた土地。
三日月宗近・小狐丸をつくった三条宗近、
粟田口兄弟の藤四郎吉光もこのあたりに住んでいたそうです。
三条派・粟田口派の「生まれ故郷」ですね。
御朱印にも京七口・「粟田口」の文字が。
※オリジナル御朱印帳あり。
こちら↑が「鍛冶神社」の御朱印。
鍛冶神社は粟田神社本殿にむかう階段の途中・・駐車場のような場所の一角にあります。
三日月宗近・小狐丸や粟田口兄弟の生みの親。忘れずにお参りしましょう!
(御朱印は上と同じ授与所でいただけます)
また、粟田神社と三条通りを挟んだななめ向かいに、
小狐丸ゆかりの神社・「合槌稲荷神社」があります。
【太郎太刀・次郎太刀】 【髭切】
◆熱田神宮 愛知県名古屋市
アクセス:名鉄名古屋本線「神宮前駅」 JR東海道本線「熱田駅」
名古屋市営地下鉄 名城線「伝馬町駅」「神宮西駅」
いずれも最寄駅より徒歩。
太郎太刀・次郎太刀所蔵。
刀剣の奉納も多い神社です。ご神体は草薙剣。
太郎太刀(真柄太刀)は宝物館入り口で常設です。
有料区域外にありますが、宝物館内では貴重な刀剣が見れるので中の方もぜひ!
また、髭切の元主・源頼朝公はここ熱田の生まれという説があります。(頼朝公の母親が熱田神宮大宮司の娘)
『平家物語剣巻』では、髭切は平治の乱後、平家に奪われないよう、一時「熱田の社」に奉納されたとされます。
※髭切所蔵の神社・北野天満宮については当ノート★「其の2」をご覧ください。(膝丸ゆかりの地もあわせてまとめました)
左側が熱田神宮の御朱印。
右側は北にある摂社・高座結御子神社の御朱印です。(最寄:地下鉄「西高蔵駅」)
他に境内の別宮・八剣宮でも御朱印が頂けます。(※「はじめに」の写真・上段右)
御朱印はそれぞれの授与所(熱田神宮は同じ場所にある神印所)で頂きました。
※オリジナル御朱印帳あり。
注意
- ※熱田神宮の御朱印は「志納」といって納める金額が指定されません。
- 他の御朱印同様300円ほどを納めれば大丈夫ですが、お釣がでないので小銭の用意を忘れずに!
- (他の場所でも1万円・5千円などの高額紙幣は避けるのがベター)
【蛍丸】
◆阿蘇神社 熊本県阿蘇市
蛍丸があったとされる神社。
元の持ち主だったのが、南北朝時代、南朝方で戦った阿蘇惟澄。
阿蘇惟澄は武将であるとともに阿蘇氏の当主・・こちら阿蘇神社の大宮司でした。
―激戦の後、眠り込んでしまった阿蘇惟澄は夢の中で、刃こぼれしてしまった大太刀の刀身に無数の蛍が止まるのを見た。
目を覚ましてみると、蛍がとまっていた件の大太刀のひどい刃こぼれがきれいになくなっていた・・。
これが蛍丸の号の由来です。
平成28年4月の熊本地震では、阿蘇神社では重文の楼門をはじめ拝殿など多くの被害がありました。現在も楼門再建など復興にむけて活動されています。
現在は御朱印やお守りなどの授与は再開しているようですが、復興作業なども行われているので、お参りの際は十分配慮を。
(※こちらの御朱印は平成27年10月に拝受したもの。右上の由緒・右下のおさえ紙に描かれているのが現在復興中の楼門です)
【石切丸】【小狐丸】
◆石切劔箭神社 (いしきりつるぎやじんじゃ) 大阪府東大阪市
アクセス:近鉄奈良線「石切駅」 近鉄けいはんな線「新石切駅」
いずれの最寄駅より徒歩。
大阪城とあわせてなら、けいはんな線-地下鉄中央線で。
石切丸・小狐丸所蔵の神社。
所蔵の宝物館は期間限定の公開。
御朱印は授与所前の崇敬会館の受付で頂きました。
ロビーには石切丸、小狐丸の写真が展示されています。
周囲は坂なので、歩きやすい靴で!(石切駅→新石切駅なら下りなのでラク)
右が石切劔箭神社、左が「石切駅」からさらに坂を上った場所にある上之社の御朱印。
上之社の御朱印は上之社の授与所で頂けます。
余裕があれば、あわせてお参りを。(こちらの坂はさらにキツイです・・)
【小狐丸】
◆花山稲荷神社 (かざんいなりじんじゃ) 京都府京都市山科区
アクセス:JR・地下鉄東西線・京阪「山科駅」より 京阪バス「川田道」 (京阪29系統)
バス「四条河原町」より 京阪バス「花山稲荷」 (京阪83・84系統など)
いずれも最寄バス停から徒歩。
「川田道」のほうが道1本なのでわかりやすいかも・・・。
※「山科駅」からの行きのバスは「花山稲荷」には停車しません。
山科駅からは本数、系統が限られます。
事前に京阪バスのHPで時刻表・系統の確認を!
小狐丸誕生にまつわる伝承が残る神社。
勅命を受けた三条宗近がこちらに祈願し、神様の助けを得て、鍛刀したのが小狐丸。(神社の駒札は「子狐丸」になっていますが・・・)
境内にはゆかりの稲荷塚があります(古墳だそう)。
御朱印にも「三條小鍛治宗近旧跡」の文字が。
眷属さん(お狐さま)付のお守りも授与されています。
御朱印、お守りともに社務所内で頂きました。
その他の小狐丸ゆかりの地-「小鍛冶」謡蹟
- 小狐丸誕生にまつわる逸話は能の演目にもなっています。
- 「小鍛治」という演目で、その物語は「謡曲」(能の音楽やセリフ)という形で読むことができます。
- こうした謡曲ゆかりの地・・謡曲の史跡(謡蹟)は、合槌稲荷神社、花山稲荷神社の他にも幾つかあります。
- 以下の知恵ノートにまとめてみましたので、よろしければこちらもご参考に・・。(わずかですが、ゆかりの地の御朱印も掲載しました)
- ★「【刀剣乱舞】 京都 「小鍛冶」・小狐丸ゆかりの地巡拝」
【骨喰藤四郎】
◆豊国神社 (とよくにじんじゃ) 京都府京都市
アクセス:市バス「博物館三十三間堂前」 京阪本線「七条駅」 より徒歩。
「京都刀剣御朱印めぐり」参加。
骨喰藤四郎所蔵の神社。
御祭神は、一期や鯰尾・骨喰など多くの名刀の持ち主であった豊臣秀吉公。
骨喰は、神社のお隣・京都国立博物館に寄託されていますが、宝物館(別途拝観料)では写真パネルをみることができます。
※オリジナル御朱印帳あり。
※H27.7より 「骨喰藤四郎御朱印帳」が授与されています。
【今剣】
◆鞍馬寺 京都府京都市
アクセス:叡山電車「鞍馬駅」最寄
ここより仁王門から徒歩か、ケーブルカーを利用。
源義経公が幼いころ預けられたお寺。
物語では、義経公はこの山の天狗に兵法を学び、お寺に秘蔵されていた今剣を守刀とした・・とされています。
朱印の部分には「護法魔王大僧正」・・御本尊の天狗の名前が入っています。
周辺には義経・天狗関連の場所がいくつもあります。
ゆかりの義経堂や奥の院魔王殿を経て、貴船神社・貴船方面へと行くことができますが、山道ですので、靴はしっかりとしたものを!
【獅子王】・・というより「じっちゃん」?
◆宇治平等院 京都府宇治市
アクセス:JR奈良線「宇治駅」 京阪宇治線「京阪宇治駅」 より徒歩。
十円玉に描かれた鳳凰堂で有名。
獅子王の元の主・源頼政公(じっちゃん)は治承四年(1180年)、平家打倒のため挙兵するも、宇治平等院の戦いの末に自刃・・。
境内には自刃の地「扇の芝」が残り、子院にはお墓があります。
御朱印は、鳳凰堂裏の子院・浄土院と最勝院で頂けます(「集印所」の看板あり)。
右から、鳳凰堂、御本尊の阿弥陀如来(二院共通)。
左の「不動明王」は最勝院の集印所で頂きました。
※オリジナル御朱印帳あり。
最勝院内にじっちゃん・・源頼政公のお墓があります。
世界遺産拝観、お参り、御朱印と共に、お墓参りも忘れずに・・・。
【長曽根虎徹】【和泉守兼定】【堀川国広】
【大和守安定】【加州清光】・・の元主・新撰組ゆかり。
◆壬生寺 (みぶでら) 京都府京都市
アクセス:市バス「壬生寺道」「四条大宮」
阪急「阪急大宮駅」 嵐電「四条大宮駅」 より徒歩。
新撰組ゆかりのお寺。
新撰組はこのお寺の境内で武芸の訓練を行っていました。
また安定・清光の元の持ち主・沖田総司は境内で子供たちと一緒に遊んでいたそう。
現在、境内には隊士の墓や近藤勇の胸像、歌碑のある「壬生塚」があります。(境内自由・壬生塚は別途拝観料)
また周囲には屯所であった八木邸、前川邸など新撰組ゆかりの地が密集しています。
右から、壬生寺のご本尊、「京都十二薬師霊場」の歯薬師如来、「洛陽三十三所観音霊場」である中院の御朱印。
いずれも壬生寺の寺務所でいただけます。
※オリジナル御朱印帳あり。
御朱印を複数いただく場合
- ※壬生寺や粟田神社、平等院のように複数の御朱印がある寺社も多くあります。
- この場合、一度にまとめていただくことも可能です。
- その際は「すみません、三つお願いしたいのですが・・」とまず聞いてみてから。
- 御朱印は手書きの場合、結構時間がかかります。
- 御朱印を頂ける場所が混んでいないか、忙しそうではないかなど、他の参拝者、寺社の方にも十分配慮しましょう。
注意
- ※後年、新撰組屯所の置かれた京都・西本願寺には御朱印がありません。
- (浄土真宗のお寺では御朱印がないところがほとんど)
- 記念スタンプはあるようです。
- ただし、記念スタンプを御朱印帳に押すのはNG。
- 御朱印帳には御朱印以外のものは押さないようにしましょう!
◆建勲神社 京都府京都市
アクセス:市バス「建勲神社前」 より徒歩。
地下鉄烏丸線「北大路駅」バスターミナルからバスがあります。
「京都刀剣御朱印めぐり」参加。
宗三左文字(義元左文字)を所蔵する神社。
御祭神は元の持ち主である織田信長公。
宗三そのものは骨喰と同じ京都国立博物館に寄託されています。
本殿までは、階段を結構上りますので、歩きやすい靴で!
※オリジナル御朱印帳あり。
【鶴丸国永】
◆藤森神社 京都府京都市伏見区
アクセス:京阪本線「墨染駅」 JR奈良線「JR藤森駅」 市バス「藤森神社前」より徒歩。
「京都刀剣御朱印めぐり」参加。
鶴丸はかつてここの御神刀だったが、本阿弥家によって持ち出されてしまったそうで・・。
鶴丸が云う「感心しない」のはこのことっぽい。
宝物館には貴重な馬具、火縄銃・大筒、馬関係のコレクションと並んで、三条宗近の刀が宝剣として展示されています。(宝物館拝観は志納)
※オリジナル御朱印帳あり。
【陸奥守吉行】・・の元主・坂本竜馬の墓所。
◆霊山護国神社 京都府京都市
アクセス:市バス「東山安井」 より徒歩。長い坂が続きますので、靴には注意を・・。
霊山護国神社に隣接する「旧霊山官修墳墓」。
明治維新に尽力した1356名の志士が祀られた墓所です。
坂本竜馬のお墓もここにあります。
他、新撰組が関わった池田屋事件、禁門の変などで死亡した志士、第二次世界大戦で戦死された方々の慰霊碑も並んでいます。
お参りの際は心静かに、マナーに気を付けて。(墓所は別途拝観料)
御朱印は拝観口横の社務所で頂けます。
近くには幕末維新の資料を展示する「霊山歴史館」があります。
佐幕派、討幕派、新撰組好き、維新志士ファンの方はあわせてぜひ!
【日本号】・・ゆかりの地の近く。
◆御香宮神社 京都府京都市伏見区
アクセス:JR奈良線「桃山駅」 近鉄「桃山御陵前駅」 京阪本線「伏見桃山駅」 より徒歩。
表門から近鉄・京阪に向かう道沿いに「黒田節発祥の地」の看板あり。
日本号にまつわるエピソードを歌った福岡の民謡「黒田節」。
本人のいう「酒の席」での「呑み取り」が行われたのがこのあたりだそうです。
境内には日本名水百選の「伏見の御香水」が湧いています。
名水の地なので、周辺は黄桜、月桂冠などの酒造メーカーが多くあります。
※日本号・へし切長谷部ゆかりの地・福岡博多については当ノート★「其の4」をご覧ください。
【鯰尾藤四郎】【一期一振】・・ゆかりの地にたつ神社。
◆ 豊國神社 (ほうこくじんじゃ) 大阪府大阪市
アクセス:JR・大阪市営地下鉄「森ノ宮駅」 より徒歩。
豊臣家が滅亡し、鯰尾藤四郎、一期一振が焼けた地・大阪城。
その天守閣に通じる桜門の正面にある神社です。
骨喰藤四郎所蔵の京都の豊国神社の別格社。
こちらには豊臣秀吉公の他、豊臣秀長卿、そして鯰尾藤四郎を愛用した豊臣秀頼公が御祭神として祀られています。
御朱印にも「大阪城」の文字が入っています。 登城の際にあわせてお参りされてみては。
※オリジナル御朱印帳あり。
【ゆかりの寺社・御朱印の続きはこちら。】
写真掲載数等の都合により、その他のゆかりの地は以下の知恵ノートにまとめました。よろしければコチラも。
(熊本市内、髭切・膝丸ゆかりの地など)
(関東地方中心)
(数珠丸ゆかり、奥州平泉、福岡など)
【寺社以外も含めた刀剣乱舞ゆかりの地まとめ】
(Naverまとめ)
この巡拝でも大変お世話になりました・・。
御朱印帳について
御朱印を頂くには、専用の帳面・御朱印帳が必要です。
御朱印帳は、大きな文具店、仏具・神具店、最近は御朱印帳専門店などで入手できます。
中にはお寺・神社がオリジナルで作っている御朱印帳もあります。
寺社オリジナルのものは、そこに参拝しないと入手できません。
オリジナル御朱印帳はその寺社の名前が入っていたり、境内の風景や宝物などをモチーフにしたものもあり、御朱印帳自体が参拝の記念になります。
オリジナル御朱印帳は、特に大きな観光寺院にあることが多いです。
参拝前に、御朱印帳があるかどうか検索してみるといいかもしれません。
(オリジナルではなく、市販品を取り扱っている寺社もあります)
上記のゆかりの寺社にも市販品やオリジナルの御朱印帳を取り扱っている場所が多くありました。
巡拝の前に、まずはその寺社に参拝して御朱印帳を頂いてから・・というのもいいかと思います。
寺社オリジナル御朱印帳の一例。
上列左から、福岡県・太宰府天満宮、広島県・厳島神社、三重県・多度大社、長野県・善光寺、神奈川県(鎌倉)・建長寺。
下列右:壬生寺の御朱印帳
壬生寺には全部で3種類ありました。これは桃色×桜柄。
下列中央:豊国神社の骨喰藤四郎御朱印帳
豊国神社では他に「豊国祭礼図屏風」絵葉書付の御朱印帳があります。
下列左:阿蘇神社の御朱印帳
御朱印帳はだいたい1000円以上。
最初のページにその寺社の御朱印を受ける場合は、御朱印帳+御朱印の金額(1300円くらいから)を納めます。
注意
- ※現在「刀剣乱舞」ゆかりの地の御朱印帳は、入荷・授与開始してから早めになくなることが多いようです。(特に粟田神社や骨喰藤四郎御朱印帳など)
- 各神社などではツイッター、facebookなどで入荷、頒布終了などのおしらせをしている場所もありますので、頂きたい御朱印帳がある場合、事前に確認したほうがいいかもしれません。
「お寺」と「神社」の御朱印は分けるべき??
- ※「仏教の「お寺」、神道の「神社」の御朱印は分ける必要がある??」
- ・・こちらの知恵袋でも頻繁に出される質問です。
- 回答としては、
- 「明確なルールはありません」。
- きちんとした作法、ルールは決まっていない状態です。
- まぜて御朱印帳を使われる方も多いようです。
- しかし、一部の寺社では混ざった御朱印帳への押印を拒否される、ということも実際あるようです。
- 多くが気にしないところばかりですが・・今後多くの寺社を参拝する、不安だ、ということなら分けて御朱印帳を作るのも手です。
「特別」な御朱印??
御朱印の中にはきまった条件でしか頂けないものがあります。
たとえば、宝物や御堂などの特別公開・拝観時期、お祭り等の行事の際や、季節限定・数量限定など、決められた期間で授与される御朱印が多いですね。
こちらは28年7月-9月末日の第三回「刀剣御朱印めぐり」の特別な御朱印。
三条・粟田口派ゆかりの粟田神社、鶴丸のいた藤森神社、御祭神が信長公の建勲神社、骨喰所蔵の豊国神社の四社で、それぞれゆかりのある刀剣名が描かれた御朱印を授与。
「御祭神や神社の名前じゃない御朱印??」と思われるかもしれませんが・・。
京都・龍安寺の「石庭」や栃木・日光東照宮薬師堂の「鳴龍」など、神様や社名ではない、
ゆかりのモノが墨書された御朱印もあります。
神社・御祭神を通して、ゆかりの刀剣と御縁を結ぶ・・という意味があるのかも?
・・実は、その京都・豊国神社には、別にちょっと変わった特別な御朱印があります。
左が、1月に持参した御朱印帳に頂いたもの。
右が、8月に骨喰藤四郎御朱印帳を頂いた時に受けたものなんですが・・・。
・・・わかりますか?
骨喰御朱印帳の方の左下には、もうひとつ押し印があります。
これは豊国神社オリジナルの御朱印帳に受ける御朱印のみに押される印です。
通称「蚯蚓(みみず)の糸印」といって、御祭神の豊臣秀吉公が使用していた印を元にしたものだそうです。(なにが書かれているかは不明とのこと・・)
この他、豊国神社では秀吉公の月命日、祥月命日にも特別な御朱印が授与されるようです。
さいごに
歴史の舞台となったお寺、刀剣男士のモデルの刀剣が奉納された神社、御祭神として祀られた元の主・・。
刀の歩んできた長い歴史を反映して、ゆかりの場所は数多くあります。
訪れるだけでも楽しいですが、「記念のなにかがあればなあ・・」と思ったら、神社・お寺ではこういった御朱印がありますので、頂いてみてはいかがでしょう。
どれも寺社の方が心を込めて手書きをしてくださるので、
「世界に一枚だけ」の記念となります。
刀剣や歴史、元の主に想いを馳せ、お参りをして御縁を結ぶ旅もまた楽しいですよ。
長い手引きとなってしまいましたが・・。
わずかでも審神者の方々の出陣・遠征のお手伝いになれば幸いです。
本当にたくさんの閲覧数・・興味を持っていただき、ありがとうございます。
誤りや不十分な点がありましたら、関連Q&Aなどからご指摘いただけると幸いです。
(※1)石切劔箭神社など神社本庁に所属していない神社もありますが、基本的作法は同じです。
(※2)「京都刀剣御朱印めぐり」
京都市内の刀剣ゆかりの神社の巡拝企画。
粟田神社、豊国神社、藤森神社、建勲神社の4社が参加。
28年9月まで4回にわたって行われた。
右側が27年7月の第一回「京都刀剣御朱印めぐり」の色紙。
左側が27年12月の第二回の専用御朱印帳。(いずれも終了)
第三回は28年7月-9月、第四回は29年1月。特別御朱印を授与。
(※「御朱印めぐり」の印は普通の御朱印帳への印は行っていないそうです)
27.8.1 「鍛冶神社」「壬生寺」「建勲神社」「藤森神社」追加
27.8.5 「霊山護国神社」追加
27.8.12 「石切劔箭神社」追加
27.9.2 「花山稲荷神社」「豊國神社(大阪)」追加
27.9.9 「平等院」更新
27.10.7 「阿蘇神社」追加
【最終加筆修正日時】 29.4.25
29.4.13 作法について大幅加筆。御朱印めぐりルートを削除。
阿蘇神社写真を再掲載。