広島県と愛媛県今治市で「獣医師不足てこ入れ」…政府が戦略特区第3次指定
マネジメント
・教育拠点など整備
広島県と今治市は瀬戸内海を挟んで一体的に国際交流などに取り組み、観光や教育の活性化を目指す。獣医師の養成はその一環。政府が今年6月に改訂した成長戦略を受けて、今治市が提案していた。
成長戦略には、獣医師系の大学や学部の新設を検討すると明記し、特区を活用して実現を目指す考え。新設する教育拠点では、ライフサイエンス(生命科学)など獣医師が新たに対応すべき分野を指導する予定だ。
石破担当相は会見で、獣医師不足の実態を検討する考えも表明。診察する獣種が、獣医師によって牛や馬などの産業動物とペットに区分されていることを踏まえ、「獣医師の需要の動向がいま一つ不分明。解析をきちんと行う」と述べた。
獣医師は、特に家畜向けの産業動物で不足が目だっている。ただ、獣医師の確保は国全体で取り組むべきで、特定の地域に着目した特区の活用はなじまないとの指摘もある。
同日は、千葉市と福岡県北九州市も新たに国家戦略特区に指定すると決めた。
千葉市では小型無人機「ドローン」を使った医薬品の宅配を認める。
これに石破地方創生担当相は、過疎地の移動困難な高齢者が将来的に薬を入手しやすくなる可能性を指摘し、「一つの解決方法を示すものではないか」と提起した。
獣医師不足てこ入れ 広島県と愛媛県今治市 政府が戦略特区第3次指定
《日本農業新聞「e農net」》関連リンク
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