嵐の前の二宮和也、関ジャニの前の渋谷すばるが義兄弟、同級生は加藤あいと水川あさみで恋と事件の学園生活~1999年『あぶない放課後』より/懐かし番組表
地上デジタル放送化に伴い、テレビ番組表というものから遠ざかってしまった人もきっと数多いだろう。WEBメディア『テレビPABLO』では、そんな大人のためにかつての番組表を紐解きながらタイムトリップをお届けしたい。ウン年前の今日、夢中になって観ていたテレビは何だったのか? テレビ情報誌『テレパル』(小学館刊)の番組表と共に、当時の世相を振り返ってみよう――今日は1999年5月31日にタイムスリップ。
18年前の今日、1999年5月31日の『テレパル』番組表からはテレビ朝日20時『あぶない放課後』をピックアップする。テレビ朝日が月曜20時台にライトノベルやコミックを原作にティーン向けのドラマを放送していた“月曜ドラマ・イン”枠。アイドルやブレイク前夜の俳優が多数登場し、ここから21世紀に羽ばたいていった若手も多い。榎本加奈子、山口紗弥加、岡田義徳の『可愛いだけじゃダメかしら?』を放送したこの年1月クールに続いて4月クールに放送されていたのが、二宮和也、渋谷すばる、加藤あい、水川あさみらが出演した『あぶない放課後』だ。
『のだめカンタービレ』発表前夜の二ノ宮知子が月刊コミック誌『きみとぼく』(ソニー・マガジンズ/当時)に連載していた『天才ファミリー・カンパニー』を原作に、高校を舞台にした一話完結の事件解決のドラマ。W主演の二宮和也と渋谷すばるがまだ「ジャニーズJr.」だった頃で、ともに連ドラ初主演作。主題歌はV6の『Believe Your Smile』。オープニングでは渋谷すばるがカバーして歌っている。
当時テレビ界を席巻していたSMAP、TOKIO、KinKi Kids、V6も、グループを結成しCDデビューする前は「ジャニーズJr.」。このドラマが放送された1999年当時のジャニーズJr.は「嵐」が結成目前。滝沢秀明と渋谷すばるが「東のタッキー、西のすばる」と呼ばれる“ジュニア”の2トップだった。既に滝沢秀明は同じ4月クールにTBS『魔女の条件』で松嶋菜々子とW主演。層の厚いジャニーズ勢は着々と露出の場を増やしていた。
1999年5月31日『あぶない放課後』(テレビ朝日)/1980年代風アイドルドラマのフォーマットに乗った“ニノ&すばる”は今なら“亀と山P”クラスの破壊力?
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『テレパル』1999年第12号・東版の表紙 -
『あぶない放課後』(テレビ朝日)/1999年5月31日のテレビ欄(出典:『テレパル』第12号・東版)
夏木勝幸は青山学園高等部2年、全国模試で1位になるなど頭脳明晰で女子からの人気も高い。そんな勝幸が思いを寄せているのは才色兼備のクラスメイト・長沢京子(加藤あい)。一見クールな勝幸だが、京子との相思相愛の場面を妄想してはにやける一面もあった。
ある日、学校から帰った勝幸は、母親の良子(高樹沙耶)から突然再婚したと聞かされる。勝幸は11歳の時に父を亡くして以来、キャリアウーマンの良子に女手一つで育てられていた。突然現れた母親の再婚相手・田中荘介(岩城滉一)とその連れ子・春(渋谷すばる)に戸惑う勝幸。小説家で自由人、何事もマイペースな荘介と自分と同い年で関西育ちで妙になれなれしい春との新しい生活が始まった。
そんな勝幸と春、そして京子が学校で起こる様々な事件に巻き込まれ、解決していくのがドラマの大筋。「事件」が大好物な教頭・渡利進(高橋克実)が首を突っ込み、行動派の春が動き回り、頭脳明晰な勝幸が解決するのがだいたいのパターンで、その間に勝幸の京子への片思いの行方が描かれていく。
京子を演じた加藤あいとその親友・石井風伽を演じた水川あさみは女子高生とは思えないほどの大人びた美形で、セーラー服が妙に色っぽい。そういえば現在放送中の『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ木曜22時)でも水川あさみはヒロインの同僚を好演中。ヒロインの周辺にいて美人だがどこか抜けているキャラは、18年前と変わらない……。
そして学園ドラマなのにほとんど教師が出ない中、教頭を演じた高橋克実(頭髪あり)が存在感抜群だった。3ピーススーツのベストに「自分は……」という口調、“渡哲也”かぶれのキャラクターをのびのびと演じ、ドラマの貴重なアクセントに。
話をメインに戻すと、関西弁でズカズカと人の心に入り込んでいく春と、それにうんざりしながらも絡めとられてしまう勝幸。のちの“関ジャニ”すばると“嵐”のニノが、実にいいバディぶりを見せていた。ジャニーズの“バディ”といえば、放送中の『ボク、運命の人です。』(日本テレビ土曜22時)で12年ぶりに復活した亀梨和也と山下智久のコンビ「亀と山P」が話題。
12年前のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(2005年日本テレビ)でKAT-TUNの亀梨和也とNEWSの山下智久が「修二と彰」として主題歌『青春アミーゴ』を歌いミリオンセラーになった、グループの枠を越えたユニットの復活だ。それよりもさらに前、1999年の段階で「ニノとすばる」のユニット化はならなかったが、W主演した『あぶない放課後』での2人は「亀と山P」クラスのいいコンビだった。
ポンコツ太郎 @ponkotsu_taro3
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