昔のヘアサロンの話
レッツ!昔のヘアサロン。
おさっぴろでぇす。
先日、職場の若い子と世間話をしてた時のこと。
ワタクシ:「週末はどっか行くの?」
若い子:「ヘアカットしに行くんすよー。店、予約しました」
ワタクシ:「ええ!?1,000円カットじゃないのォ!?」
若い子:「やだなー!自分行かないっすよ、1,000円カットなんてぇー!」
ちなみに彼の髪は、そこそこ明るめの茶色だ。
お堅い会社だとNGだろうけど、ワタクシの会社はクリエイティブさを保つために良しとしている(←らしい)
ところで彼の話を聞いて、ふと昔を思い出した。今から20年くらい前は、ワタクシも予約して店に行ったっけなーと。
しかしヲサーン世代は思い出して欲しい。当時は1,000円カットが無いぶん、妙なヘアサロンが多かったように思う。それもサービスが過剰なのが多くなかったか?ヲサーンの昔話として、ちょっと自身の体験を書いてみたい。
昔のヘアサロン
時は20年ほど前。おさっぴろ青年はヘアサロンの前に居た。何度来てもここの「異様なテンションの高さ」には慣れない。しかし意を決してドアを開ける。
「いらっしゃいませェェェー!!!」
店内に響くスタッフ達の声。うわーキター!!・・・思わずドアを閉めようかと思えば、スタッフのひとりがもう目の前に居る(素早いw)
ちなみにスタッフは皆、黒のスラックスに、白シャツ、ベストといったいでたちだ。
(こんな感じ)
彼はニッコリ笑って言う「こんにちは!お席にご案内しまぁーす!」ワタクシも笑顔を返すが、おそらくひきつっている。
で、席に案内される。どれどれー少年ジャンプでも読むかぁーと思うが、そんなモノは置いてない。
「お、オラ読んだ事ねぇズラよォ!?」と思うが、手持ち無沙汰なので、仕方なくメンズノンノを手に取る。内容はマーク・パンサーや、田辺誠一さんや、阿部寛さんが全盛の時代だ。しかし見るのはもちろん「女のコのHの不思議」とかのページだw
そうこうしていると、担当さんが呼びにくる。
「ぴろ様、本日ぴろ様を担当させていただきます、山田です。よろしくお願いします!」と彼が言う。すると間髪いれずに、
と、店内中に響き渡る声で他のスタッフも叫ぶ。このように妙な一体感のなか、山田さんに連れていかれるのだ。
シャンプータイム
椅子に座ると、まずはシャンプータイムだ。
彼はどこの国のかわからんシャンプーを取り出し、それをワタクシの頭にトローリとかける。その後、頭皮をやさしくマッサージしてくれる。心地よいなーと思うのもつかの間、山田さんから声をかけられる。
「ぴろ様。かゆいところはございませんでしょうかぁー!?」
・・・いちいち名前呼ぶな!(゚Д゚)
しかし、仮にかゆくても細かい座標を告げていられない。だから「・・・大丈夫です」と言う。
すると洗髪が終わり、今度はシャンプーを湯で洗い流される。ここでも「熱くはございませんでしょーかー」と聞かれる。
ワタクシは一度でいいから、
「うあちぃ!!」とか叫んでみたい。
けれども度胸がないから「・・・大丈夫です」と体温低めに答える。
やがてそれが終わると、やたら分厚いタオルで髪を丁寧に拭いてくれる。そして山田さんが「お疲れ様でした!」と言えば、
の声が、店内に声が響き渡る。
いい加減、店内の大合唱にイヤ気がさすのだが、まだまだ終わらない。
カット・タイム
さて、ようやくカットタイムだ。
山田さんが、何故かさっきのメンズノンノを持ってくる。で彼はこう言う。
「ぴろ様。本日のイメージに近いモデルがおりましたら、お教え下さい」と。
しかし彼が開いたページに居たのは、
徳大寺有恒さんだったw
(昔のメンズノンノには居たんだよw)
山田さんも、ページの間違いに気づきアタフタする。彼は大沢たかおさんを出したかったらしい。
それですかさず正しいページを出して「失礼しました!」と言えば、
の合唱が店内に響く。・・・さすがに頭が痛くなってくるw
おススメはツーブロックだった
さて気を取り直して、カット再開だ。
ワタクシはメンズノンノにお気に入りの髪型は無いので「テキトーでいいですよ」と言う。
すると山田さんは「ツーブロックはいかがですか?流行ってますよ」と笑顔を見せる。
確かにツーブロックは現在でもある。しかしながら最近のはショートヘアのツーブロックだからカコイイのだ。
ちなみに当時のツーブロックは、やや長めの髪にあてるのが流行っていた。だからひと言でいうと・・・。
みたいな感じだった。そうとは知らず、おまかせカットにしてしまったワタクシ。仕上がりを見て愕然とした。
だってどっからどう見てもかりあげクンなのだ!町内でも指折りのかりあげクンだ!!
こんなんされてボーゼンとしているのに、おもむろにワタクシの後頭部を鏡で写し出す山田さん。それで「ぴろ様、仕上がりはこのような感じですがいかがでしょうか?」とか言うのだ。
と、発狂寸前だったが、もはや元には戻せない。
ワタクシは「・・・わかりました」と言うのがやっとだった。すると山田は「お疲れ様でした!」と言い、
という合唱が店内から響いた。・・・悪魔の店だ。
シメのひとこと
こんなんされて、フツ~に¥4,000とか取られてた。当時のヘアサロンはそりゃもう怖かったもんさ。
と言う訳で、ワタクシは¥1,000円カットこそ最強だと思うのである。
それでは今回はここまで!
皆様、良いヘアサロンををを!!