皆さんは、自分の決断に迷うことはありませんか❓
私は迷いまくってます❗(きっぱり)
新卒で入社した会社に退職願を出して、その1週間後に取り下げを願い出たことがあったりする。理由は、辞めた後の人生が不安で怖くなったから。
そんなの退職願を出す前にわかることじゃんか😅
優柔不断だよねえ。
そんなことを思い出したのは、宮里藍選手の引退と、ほんのちょっぴり関係がある。
ピア・ニールソンとリン・マリオットという二人のコーチ
数日前、宮里選手の引退にまつわる記事を読んでいるときのこと。
記事中に「メンタルコーチに相談」したという表現を見つけた。
プロゴルファーのメンタルコーチってどんなことをするのかな❓
と思った私は、興味本位でカチャカチャっと検索してみた。
すると意外なことに、そこには「決断に迷わない自分になる考え方」があった。
宮里選手は、ピア・ニールソンとリン・マリオットという、二人のゴルフのティーチングプロに師事していた。
この二人のコーチの特徴は、感情トレーニングにあるらしい。
どのスポーツでもある程度はそうなのだけれども、特にゴルフは自分との戦い。
このパットは外せない❗というプレッシャーがあるし、外したらどうしようという不安もある。
プレッシャーや不安の中で、最適なクラブとショット方法を決断するスポーツ。
感情をコントロールし、肝心なときに冷静にショットを生み出すことを重視したゴルフ理論を、この二人は提唱しているのだとか。
決断し、集中し、スイングするだけ
二人の理論の基礎は「決断し、集中し、スイングするだけ」なのだそうだ。
それは考える→決定する→実践するの3ステップで考えるらしい。
考えるというのは、距離、風、傾斜などを考慮しながら、何番のクラブでどんなショットをするかを考えること。
決定するのは、何番のクラブでどんなショットをするかを決断すること。
これを一度決めたら「ドアをバタンと閉める」イメージを持つ、と言っている。
考えるステップに戻らない(決断を蒸し返さない)という決意を、ドアを閉めるイメージで固めるということらしい。
このイメージをもって、不安や迷いと決別するのね。
そして決めたことを実践するステップ。
このときは、過去のことや未来のことを考えず、「今やるべきこと」だけに集中する。
コントロールできないものにはとらわれない
二人はさらに、自分がコントロールできることとできないこととを見極め、コントロールできることに注力しなさいと言っている。
ゴルフのスコアでさえも結果にすぎなくて、自分でコントロールできないものだとも言いきっている。
(自分がコントロールできることは、道具であったりウォーミングアップであったり、スイングの基本に立ち返ることなど)
どれだけ周到に練習しても、本番のゲームでは全てをコントロールできない。自分ができることは、起こったことへの対処の仕方だけなのだとか。
決断が揺らいでしまう私
なるほどなあ。
若き日の私は、決断を蒸し返さない(ドアをバタンと閉める)イメージは持っていなかったように思うな。
当時の会社を辞めようと思った理由もかなりあいまいで「自分が正当に評価されていない」みたいなことを思っていた。
だから正当に評価されるどこかに行きたい、という思いがあったのだけども、他人から正当に評価されるかどうかなんて、自分ではコントロールできないことなんだよね。
私がコントロールできることといえば、目の前の仕事をやることだけ。
今の自分ならば「自分で自分を正当に評価してあげる」っていうのもできるかな。
正当に評価されたいと思いながらも、心のどこかで「それは自分ではコントロールできないだろ~」と感じていて、どの会社で働こうが同じことの繰り返しになるとわかっていたのかもしれない。
だから退職願を撤回したくなった。
(まあ結果的にはその後辞めちゃうんだけどね)
「コントロールできないもの」から自由になる
コントロールできないものをコントロールしようとすると、いつまでたっても「うまくいかなかったらどうしよう」という不安から逃げることができない。
この不安がつきまとう限り、決断に迷ってしまうことになる。
決断に迷わない自分になりたければ、この不安から逃げることが秘訣なのだと思う。
そして不安を断ち切って、ドアをバタンと閉めれば、退路も断たれる。
ところで。
ゴルフというのは、激しい運動を伴うものではないので、高齢になってもプレイできる。それなのに、宮里選手は31歳という若さで引退を決意した。
かなり勇気のいる決断だったと思う。
ご本人にいろいろ思うところはあったのだろうけど、ピアとリンに師事した宮里藍選手ならば、きっとコントロールできないものを手放した上で、「ドアをバタンと閉めるイメージ」で、引退する不安や迷いにケリをつけたのかもしれないね。