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 女子高校生に「修行」と称して暴行を加え、けがをさせたとして、青森県警は30日、自称・霊能力者の女(35)=同県おいらせ町=と高校生の母親(44)=同=を傷害と暴行の疑いで逮捕し、発表した。2人とも「修行の一環でやった」と供述しているという。

 県警によると、2人は共謀して昨年12月~1月4日にそれぞれの自宅で、高校生の右腕にカッターで切りつけたり、尻をハエたたきなどでたたいたりして全治約30日のけがをさせたほか、高校生の頭髪をそった疑いがある。

 母親は数年前に女と知り合い、「娘を霊能力者にしたい」として高校生を女の自宅に住まわせていた。高校生は昨年夏ごろから休学していたという。古い傷痕もあったことから、県警は日常的に虐待行為があったとみて調べている。

 1月5日午後、三沢市内のビニールハウス内に、スウェットを着た丸刈りの高校生がいるのを近くの住民が見つけ、三沢署に通報。高校生が「前夜から闇の中をみる修行で公園にいた。寒いので暖をとっていた」と話したため、署が保護した。