2017.05.30 Tue posted at 17:46 JST
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(CNN) 中米パナマで1980年代に独裁政権を率いたマヌエル・ノリエガ元将軍が首都パナマ市の病院で死亡した。83歳だった。パナマのバレラ大統領が公式ツイッターで明らかにした。
ノリエガ氏は今年3月、パナマ市の病院で脳腫瘍(しゅよう)の手術を受けたが、脳内出血を起こし、入院していた。
パナマは経済と交通の要衝であるパナマ運河を抱えていることもあり、米国にとっては重要な国で、ノリエガ氏は米国と友好的な関係を結んでいたときもあった。しかし、米国は1989年、パナマに侵攻。ノリエガ氏は裁判にかけられ、1991年に麻薬に関連した罪で有罪となった。米国で約20年にわたり獄中生活を送った後、フランスに身柄が引き渡され、最終的にパナマに戻っていた。
ノリエガ氏は1934年2月11日にパナマ市で生まれた。国家警備隊で頭角を現し、クーデターで権力を握ったオマル・トリホス国家警備隊司令官(将軍)の下で軍情報部門のトップに就いた。トリホス氏が1981年に飛行機事故で死亡すると、ノリエガ氏が後継者として浮上。
ノリエガ氏は1983年に軍司令官となり、実権を握った。
パナマ運河が要衝であることから、米国は友好関係の維持を目指していたが、1980年代に両国関係は悪化。米国は経済的、軍事的なつながりを絶った。
米国は1989年、ノリエガ氏を麻薬の密売などの罪で起訴。米国は同年12月、パナマに侵攻した。ノリエガ氏はバチカン大使館に逃げ込んだが、1990年1月に投降した。
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