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移民難民問題にからめて、法律をベンキョしすぎて、わけわからないことになってしまったらしいアメリカのエライ判事さんたちを前回ご紹介しましたが、
今回は、イギリスで、13歳といった少女たちを酒、薬物あるいは暴力で隷属させ性奴隷とし売春させて利益を得ていたパキスタン移民の男たちが強制送還されるのを、ありとあらゆる手段で阻止しようとするユーシューでシメーカン溢れるジンケンハのベンゴシさんたちです。
イギリスはロザラムという町で、主にパキスタン系のムスリム移民を主体とした犯行グループによる「グルーミング・ギャング」という凄惨かつ大規模な性虐待事件があったことは、別ブログ「日本ではほとんど報じられない海外クリスチャン事情」で取り上げたことがあります。
犯人たちは、下は13歳くらいの若年の地元白人少女たちを金品でひきつけ、次に酒や薬物を与えるなどして、最後に集団で強姦、性奴隷化したり、さらにはその身体を金銭で取引するなどしており、
被害者が警察に通報すると、自宅を襲撃したり、家族への暴行・殺害をほのめかす脅迫により告訴を断念させようとしていました。
さらに事態を悪化させたのが地元警察当局や児童保護部局で、「レイシスト」と呼ばれるのを恐れるあまり、長きにわたり問題を直視することを避け、それが事件の露見と少女たちの救済を大幅に遅らせていました。
さて、Rochdaleという町でも同様の事件があり、その犯人たちの強制送還に関する審理が現在行われているそうです。
Shabir Ahmed 63歳をリーダーとした4人の男たちは、13歳といった若年の少女たちに酒と薬物を与えて、性奴隷として使いまわしてきたかどで2012年に起訴されました。
このAhmedは、1967年に渡英してきたのですが、強姦を含む児童性虐待により2012年5月に19年の刑を言い渡されるとともに、同年7月には別の事件で、ある児童を30回も強姦した罪で22年を言い渡されています。
そのAhmedは、英国市民権剥奪と強制送還の決定に対して異議申し立てをするといともに、欧州人権裁判所にも控訴をしており、児童性虐待による起訴は、警察による陰謀であり、ムスリムをスケープゴートにしようとする試みだ、と主張しています。しかし、その控訴では彼は敗訴しました。
リーダーと目される Shabir Ahmed 63歳 他の3人、Abdul Aziz, Adil Khan および Qari Abdul Raufもまた、英国市民権剥奪と強制送還に異議を申し立てています。
パキスタン出身のRaufは、 47歳で5児の父であり、Rochdaleのモスクで宗教を教える教師でしたが、15歳の少女を性的搾取の目的で人身売買し、また自身も性行為をしたかどで6年の刑を受けあと、2015年に監察つきで釈放されていました。
タクシー運転手でありパキスタン出身の Azizは、2件の強姦で起訴されていたのは無罪となりましたが、人身売買と児童との性行為に関与した共謀のかどで18年の刑を受けました。彼はタクシーにコンドームを常備しておき、少女たちをLeeds やBradfordといった離れた町まで運び、少女たちの「顧客」となった沢山の男たちから40ポンドづつの紹介料を受け取っていました。
やはりタクシー運転手である Khan 42歳は、1997年に妻とともにパキスタンのカシミールから渡英してきましたが、人身売買と児童との性行為に関与した共謀によて18年を言い渡されました。妻が第一子である息子を出産してからたった数週間後に若い少女と性関係を持ち始め、15歳の少女を妊娠させたあと、同年齢の少女を暴力を使って隷属させ他の男たちに使いまわさせていたとのこと。
彼らの弁護士事務所である"Burton and Burton"という事務所は、Legal Aid Fundという、納税者の資金によって運営されている団体からの資金によって弁護にあたっており、彼らの料金は時間あたり50から70ポンドあたりみられ、1回の活動で何千ポンドもが事務所に流れ込んでいると考えられています。
そしてその弁護士たちは、強制送還を少しでも遅らせるため法廷遅延戦術に出ているとして批判を浴びています。
担当の判事がいうには、弁護士たちは必要書類を法廷に提出することを怠り、また繰り返しその期日の遅延を求めてきているというのです。
(Ahmed の弁護にあたるRajiv Sharma氏はMichael Mansfield QC という「活動家弁護士」の一派であって、また他の3人の弁護を担当する Zainul Jafferji氏は、人権問題と移民、亡命関連法を専門とする、とか。)
判事は「控訴人の弁護士が繰り返すいわれのない遅延要求に対応することによって、司法・管理上の乏しい資源が無駄に費やされた」と立腹しているそうです。
判事は、これら弁護士たちの行動は法廷侮辱に値するとして、弁護士団体にあてた「懲戒請求」をにおわせています。
国会議員であり、これらの強制送還審理にまつわる遅れを調査した内務特別委員会のメンバーであるTim Laughton氏も、これらの弁護士たちは制度を乱用していると非難しています。
「我々は、弁護士たちがクライアントの代理として遅延に遅延を重ねるべくありとあらゆる手続き上の手段に訴えているのを見ている」 「いくつかのケースでは、内務省が、強制送還処分の保留中の状態である彼らを拘留するための費用をこれ以上費やすよりも、単にあきらめて彼らを釈放してしまうことがある」と氏は言っています。
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前回は「法律をベンキョしすぎて、わけわからないことになってしまったアタマのいい人たち」でしたが、今回はちょっと違うかもしれません。
弁護士たちの氏名の中に、あきらかに南アジア系のものが混じっています。(筆者はどの地方かまではわかりませんが、生粋のイギリス人ではないことは絶対に間違いありません)
だから、偏見と非難されるのを承知のうえで、筆者は彼らを、入国管理法を含めた国の法制度や秩序を崩壊させるために日夜精勤している確信的な「活動家ベンゴシ」と見ます。
なぜなら、外国人に弁護士資格を与えれば、同じ国の出身者の利益を最大化するためにそれを活用するのはいたって当然の話だからです。
(だから、筆者は個人的に、外国人には絶対法曹資格を与えてはいけないと考えています。)
ましてや、弁護士たちがムスリムであったら、非ムスリムよりも同じムスリムを保護したいと考えるのは当然のなりゆきでしょう。
そうでなくとも、イギリスの司法・入国管理制度を穴だらけにすることができれば、同国人を含めた第三世界出身者全般がその恩恵に浴することができるのだから、そのモチベーションは高いものと想像するに難くないと考えられます。
そして、国会議員さんのコメントを読んで、筆者には非常にギョっとしました。ここが一番ひどい箇所だと思います。
「いくつかのケースでは、内務省が、強制送還処分の保留中の状態である彼らを拘留するための費用をこれ以上費やすよりも、単にあきらめて彼らを釈放してしまうことがある」
つまり少なくともかの地イギリスでは、遅延戦術が立派に功を奏しているのです。
強制送還の審理を遅延させれば釈放されることもある?なんで?
日本人の感覚でいうと理解不能ですが、犯罪外国人の処理件数があまりに多くて費用が間に合わないのか、それとも「人権絶対主義」の立場からいうと「処分の決まっていない者を長期間拘束するのは不当。人権侵害だ」ということなのか。
よくわかりませんが、遅延に遅延を重ねるうちに司法側が根負けしてしまうことがあるというのです。
(そして、本来強制送還対象者だったものを釈放して、行方が分からなくなる、なんてことも、本当によく聞く話です。)
もはや、イギリスという国は徹底的にナメられているのですね。
13歳の少女を虐待して性奴隷にし売春させて大金を稼ぎ。
強制送還を言い渡されたら、書類提出を遅延して徹底抗戦。
粘りに粘っているうちに、運がよければ相手が根負けして釈放。
それじゃあこの手の犯罪は絶対になくならないでしょう。
こういった事象の原因は一つではなく、
第三世界外国人を大量に受入れ、社会福祉や無料教育は勿論、参政権、果ては法曹資格まで寛大に与えてしまったことに加え、
地元民の間に「人権絶対主義」「反レイシズム」「白人の罪悪感(white guilt)」「多文化主義(への憧れ)」が支配的になった、など複数の要因が組み合わさったものなのでしょうが、
ここまでガタガタになったイギリスを他山の石として、そのような思想が日本で支配的にならないためにはどうすればいいか考えていきたいものです。
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