4月の家庭の消費支出 去年を1.4%下回る

4月の家庭の消費支出 去年を1.4%下回る
総務省が発表した「家計調査」によりますと、先月の家庭の消費支出は、不漁で値上がりしているイカやサケなどの購入が控えられたことなどから、物価の変動を除いた実質で、去年の同じ月を1.4%下回りました。
総務省が発表した「家計調査」によりますと、先月の家庭の消費支出は1人暮らしを除く世帯で1世帯当たり29万5929円となり、去年の同じ月を1.4%下回りました。

去年の2月がうるう年で1日多かった影響を考慮すると、実態としては1年8か月連続の減少となります。また、うるう年を考慮しない場合でも、1年2か月連続の減少となり、現在の形で統計を取りはじめた平成12年以降、最も長くマイナスが続いた平成20年3月から平成21年4月までの1年2か月と並びました。

これは、不漁が続いて値上がりしているイカやサケなどの購入が控えられたほか、テレビの購入も減少していることなどが主な要因です。

合わせて発表された自営業者などを除く勤労者世帯の先月の収入は、47万2047円で、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月を2.2%下回り、2か月連続で減少しました。

総務省は「若い世代では住宅を購入する世帯が増えていることも消費を控える要因になっている可能性がある」としています。