公立高校入学者選抜制度の概要
公立高校の入学者選抜制度について
- 神奈川県公立高校の入学者選抜については、平成23年10月に策定した「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針」に基づき、平成9年度入学者選抜からの理念である「生徒一人ひとりの個性や能力、適性を多面的にとらえ、調査書の評定や学力検査などのいわゆる数値のみではなく、生徒の特性や長所にも着目した選抜」を継承しながら、生徒自らの志願を確かなものとするために、平成24年度入学者選抜までの「前期選抜」「後期選抜」の特性を生かしつつ2つの選抜の機会を一体化して、全課程同日程で「共通選抜」を実施します。また、公立高校における学びの場を幅広く提供するために、夜間の定時制の課程および通信制の課程においては「定通分割選抜」を実施します。
【共通選抜】
◆すべての高校の全日制の課程、定時制の課程及び通信制の課程で実施します。
○全日制の課程では、定員の100%を募集します。
○定時制の課程及び通信制の課程では、定員の80%を募集します。
- ただし、県立平塚農業高校初声分校、県立川崎高校、県立厚木清南高校、県立横浜明朋高校、県立相模向陽館高校、横浜市立横浜総合高校及び川崎市立川崎高校の定時制の課程では、定員の100%を募集します。
○募集は、各学校の課程、学科別に行い、志願はひとつの課程、学科、コース等に限ります。
○志願変更が期間中に1回できます。
○共通選抜と同日程で連携募集、特別募集及び中途退学者募集を行います。
【定通分割選抜】
◆定時制の課程、通信制の課程で実施します。
- 県立平塚農業高校初声分校、県立川崎高校、県立厚木清南高校、県立横浜明朋高校、県立相模向陽館高校、横浜市立横浜総合高校及び川崎市立川崎高校の定時制の課程では実施しません。
○国公私立の高校(高等専門学校も含みます。)に合格している人は志願できません。
○定員の20%を募集します。(共通選抜で募集人員に満たなかった学校はその分を定通分割選抜の募集人員に加えます。)
○募集は、各学校の課程、学科別に行い、志願はひとつの課程、学科、コース等に限ります。
○志願変更が期間中に1回できます。
【二次募集】
◆欠員等があった場合、選抜の終了後、必要に応じて実施します。
選抜の検査について
【全日制の課程及び定時制の課程】
◆「学力検査」と「面接」を共通の検査として実施します。「特色検査」を実施する学校もあります。(クリエイティブスクールでは学力検査は実施しません。)
○「学力検査」は課程ごとに問題が異なります。
- 全日制の課程の学力検査は、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科を原則とします。特色検査を実施する学校では、3教科にまで減らすことがあります。
- 定時制の課程の学力検査は、国語、数学、外国語(英語)の3教科を原則とします。理科や社会を実施する学校もあります。
○「面接」は、個人面接を実施します。
○「特色検査」は、実技検査又は自己表現検査を実施します。
【通信制の課程】
◆「面接」または「作文」を実施します。(「学力検査」は実施しません。)「特色検査」を実施する学校もあります。
○「面接」は、個人面接を実施します。
○「特色検査」は、実技検査又は自己表現検査を実施します。
選考方法について
【全日制の課程及び定時制の課程】(クリエイティブスクール及びフロンティアスクールを除く。)
◆実施したすべての検査と中学校から提出された調査書の評定を活用して選考します。
○調査書の評定の扱い
A=(第2学年の9教科の評定の合計)+(第3学年の9教科の評定の合計)×2
※教科ごとの評定合計を一定の範囲(3教科まで、各2倍以内)で重点化する場合があります。
・Aを100点満点に換算した数値を(a)とします。
○学力検査の結果の扱い
B=学力検査(3から5教科)の各教科の得点合計
※教科ごとの得点を一定の範囲(2教科まで、各2倍以内)で重点化する場合があります。
・Bを100点満点に換算した数値を(b)とします。
○面接の結果の扱い
C=観点ごとの得点合計
・Cを100点満点に換算した数値を(c)とします。
○特色検査の結果の扱い
D=観点ごとの得点合計
・Dを100点満点に換算した数値を(d)とします。
◆第1次選考…次の数値S1により募集人員の90%まで選考します。
○合計数値S1の算出式
S1=(a)×f+(b)×g+(c)×h (f、g、hは合計が10となるそれぞれ2以上の整数とし、各学校が定めます。)
※特色検査を実施した場合は、S1’=(a)×f+(b)×g+(c)×h+(d)×i (iは1以上5以下の整数)
◆資料の整わない者の選考
○参考にできる資料に基づいて、第1次選考の合格者と比較して選考します。
◆第2次選考…「第1次選考」及び「資料の整わない者の選考」において合格となっていない者の中から次の数値S2により募集人員まで選考します。
○合計数値S2の算出式
S2=(b)×g'+(c)×h' (g'、h' は合計が10となるそれぞれ2以上の整数とし、各学校が定めます。)
※特色検査を実施した場合は、S2’=(b)×g'+(c)×h'+(d)×i' (i' は1以上5以下の整数)
【クリエイティブスクール】(県立田奈高校、県立釜利谷高校、県立大楠高校)
◆実施したすべての検査と中学校から提出された調査書の観点別学習状況を資料として総合的選考を実施します。
※資料の整わない者については、参考にできる資料を活用して適正に選考します。
【フロンティアスクール】(県立横浜明朋高校、県立相模向陽館高校)
◆実施したすべての検査を資料として総合的選考を実施します。ただし、中学校から提出された調査書の観点別学習状況を資料とすることがあります。
※資料の整わない者については、参考にできる資料を活用して適正に選考します。
【通信制の課程】
◆実施したすべての検査と中学校から提出された調査書を資料として総合的選考を実施します。
※資料の整わない者については、参考にできる資料を活用して適正に選考します。
通学区域について
【県立及び横須賀市立の高等学校】
◆県内どこからでも志願できます。
【横浜市立及び川崎市立の高等学校】
◆それぞれの市内を学区としている学校・学科があります。(ただし、学区のある学校においては、学区外からでも募集定員の一定の割合まで入学できる枠を設けています。)
【横浜市立の高等学校】
※学区のない学校・学科・コース:
- 横浜商業高校・全学科及び別科
- 横浜サイエンスフロンティア高校・理数科
- 戸塚高校・全日制の課程普通科音楽コース
- 戸塚高校・定時制の課程普通科
(平成27年5月1日現在)
【川崎市立の高等学校】
◎特別募集及び中途退学者募集においては、学区はありません。