2017年5月30日04時00分
橋下徹・前大阪市長が、5月末で日本維新の会の「法律政策顧問」を退く意向であることが29日、関係者への取材でわかった。退任の理由について「公平性を保つため」とし、維新と一線を画すという。橋下氏はテレビ番組への出演や各地での講演会を積極的に行っており、これらの活動をより重視していくとみられる。
橋下氏は2008年に大阪府知事に初当選。10年には党の母体となる地域政党「大阪維新の会」を立ち上げて代表に就任した。その後、大阪市長に転じ、15年5月に大阪市を廃止して特別区に再編する大阪都構想の住民投票で反対多数だったことを受け、政界からの「引退」を表明した。市長を退任した同年12月、国政政党「おおさか維新の会」(当時)代表も退いた。
その後、維新の法律政策顧問に就く一方、「私人」を強調し、弁護士として維新の政策に助言をする立場と説明していた。党の活動には顧問の立場で定期的な幹部会合に出席しているが、選挙での応援演説に立つことはなく、ポスターへの顔写真の使用も認めていない。
今後、維新の顧問を退き、党と一線を画すが、法律的な助言を求められた場合は対応する考えという。
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朝日新聞官邸クラブ