無人重機で熊本城石垣回収 「一本足」の飯田丸五階櫓
熊本地震で被災した熊本城(熊本市中央区)の復旧工事で、熊本市は29日、無人重機を使って石垣の回収作業が進む飯田丸五階櫓(やぐら)の現場を公開した。
櫓は「一本足」状態となった石垣に支えられて倒壊を免れたものの、周辺は二次災害が心配される危険な状況が続いている。そこで市は12日から、主に災害現場で使われる無人重機を投入。作業員が高所作業車からリモコンで操作し、約550個ある石を一つずつ移動させている。
これまでに約350個を回収した。市は6月中旬には作業を終え、櫓を下から支える倒壊防止用の台を9月までに設置する。
=2017/05/30付 西日本新聞朝刊=