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大量のチョコは藤井四段用、棋士と甘味の関係
更新:05/29 20:02
今週、20連勝をかけて大阪で対局に臨む将棋の史上最年少プロ・藤井聡太四段。対局の最中に口にしていたのが、不二家のチョコレート「LOOK」です。なぜ藤井四段は、チョコレートを食べていたのか?実はプロ棋士にとって甘いものは必需品のようなんです。
藤井四段の20連勝をかけた対局が今週行われる関西将棋会館。その事務所を、29日訪れてみると、大量のチョコレートが置かれていました。
「不二家の社長が送ってくれた」(日本将棋連盟関西本部 荒井泰志さん)
Q.2箱ありますが?
「1箱は藤井四段用に、もう1箱は事務局用に送ってもらった」
5月18日の対局で藤井四段が傍らに置いていたのは、不二家のチョコレート「LOOK」。中盤までは接戦の展開でしたが、終盤、藤井四段が相手の攻めをうまくしのぎ120手までで勝利しました。
「対局中の糖分の補給は欠かせないと思っている」(藤井聡太四段)
不二家はMBSの取材に、「藤井四段を応援する気持ちで送らせていただいた」と話していて、来月2日の棋王戦の予選の際に本人に渡される予定です。そもそも、なぜ棋士は対局中に甘いものを食べるのでしょうか…将棋歴12年の山口絵美菜女流棋士に聞きました。
Q.頭をめちゃくちゃ使う?
「本当に使います。体重3kg減る方がいるくらい。本当に1日使います。公式戦を指した後に、道を歩いていて“ボー”としすぎて棒にぶつかってしまいました。ほかに考えがいかなくなるほどに消耗します」(山口絵美菜女流棋士)
脳を極限まで使うために、対局の際に栄養の補給は必要不可欠。山口さんも必ず「おやつ」を用意し将棋を指すといいます。
「ミンティア、ちょっと刺激がほしいとき。ウィダーインゼリー、念のための栄養分。チョコレートは一番人気です」(山口絵美菜女流棋士・一級)
棋士はそれぞれ対局の持ち時間に合わせて「食事」と「おやつ」をうまく使いわけるのだといいます。
「私は割って食べます。盤面をずっと見ながらおやつだけ食べる」
Q.チョコ食べるとどんな感じ?
「“いい手”が浮かびそうです」
今週金曜日(6月2日)に20連勝をかけ対局に臨む藤井四段。「厳しい攻め」の裏側には「甘いチョコ」の効果があることも確かなようです。