秋田 クマ被害 山への立ち入り防止で入山料徴収中止

秋田 クマ被害 山への立ち入り防止で入山料徴収中止
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秋田県仙北市の山林で、クマに襲われたと見られるタケノコ採りの女性が死亡したことを受け、仙北市内の国有林では、危険な山への立ち入りを助長しかねないとして、今シーズンは入山料の徴収を取りやめることになりました。
今月27日、仙北市田沢湖玉川の国有林で、タケノコ採りに来ていた61歳の女性が死亡し、傷の状態からクマに襲われたと見られています。

仙北市では、この現場とは別の国有林およそ1万5700ヘクタールで、地元の人たちで作る協議会がタケノコ採りや山菜採りで山に入る人から入山料を徴収し、林道の整備などに活用してきました。

今回の被害を受け、協議会が29日に緊急の会合を開いて検討した結果、危険な山への立ち入りを助長しかねないとして、今シーズンは料金の徴収を取りやめることになりました。協議会の千葉恒昭会長は「クマの被害を防ぐためにやむをえない判断だ。決定は残念だが、なんともならないというのが正直な思いだ」と話していました。