水素とがんリスクの関係とは
更新日:2017/04/14 公開日:2014/10/01
水素水の効果・効能
医療をはじめ、美容やヘルスケアでも注目を集めている水素。水素に期待されるがんリスクの低下について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。
この記事の監修ドクター
【はじめにお読みください】ヘルスケア大学の「水素水」コンテンツ編集ポリシーは こちら です。
癌(がん)は1976年から日本人の死因の第1位となっており、現在は年間30万人以上の人が、癌によって亡くなっています。この癌の対処法のひとつとして、「水素」に注目が集まっています。水素には癌のリスクを抑える効果が期待できるという研究結果もありますが、実際はどうなのでしょうか。
水素に期待される癌のリスク低下
水素は核DNAとミトコンドリアの保護作用を持つとされることから、生活習慣病やがんのリスクを低下させる可能性が示唆されています[1]。
水素と癌治療の副作用の関係
現在、抗癌剤治療で使われる製剤には、さまざまな副作用があります。例えば「シスプラチン」という抗癌剤は、癌細胞のDNA鎖と結合することで、DNAの複製を妨げ、癌細胞を死滅させる効果を持っていますが、反対に、腎不全などの腎臓機能に障害をもたらす副作用を持っています。
水素水にはこの腎臓機能障害を軽減する効果があることが、マウスを使った実験で明らかになりました[2]。加えて、水素はシスプラチンの癌細胞を死滅させる機能には全く影響を与えないため、シスプラチンを投与しながら、水素を活用するということが可能だと考えられ、今後の研究が期待されます。
癌治療における水素
癌のリスク低下や癌治療のデメリットの軽減という意味で、水素の有効性が示唆されています。水素を使った治療、すなわち水素療法は、他の療法とも相性が良いと考えられ、他の癌治療と組み合わせることによる相乗効果が期待されます。もし癌治療の一環として水素療法を試したい場合は、主治医に相談の上、専門のクリニックで水素療法を試すようにしてください。
おことわり
- 1.一部、「水素」が持つ効能・効果についても言及しております。文章中に明記しておりますが、混同しないようご注意ください。
- 2. 当コンテンツ内で言及している「水素水」は、2015年まで分子状水素医学シンポジウム(現・日本分子状水素医学生物学会)が定めていた最低基準(水素含有量0.08ppm以上)にあてはまるものです。なお、水素水の濃度の基準については、2017年3月現在、公的な定義等はありません。市場流通後における水素の含有量は販売元により異なると考えられますので、十分ご注意ください。
参考文献
- [1]Ohsawa I, et al. Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen
- radicals. Nat Med 2007; 13(6): 688-694
- [2]Nakashima-Kamimura N, et al. Molecular hydrogen alleviates nephrotoxicity induced by an anti-cancer drug cisplatin without compromising anti-tumor activity in mice. Cancer Chemother Pharmacol 2009; 64(4): 753-761
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