皆さん胃腸薬の『エビオス錠』をご存知ですか?
俳優の仲村トオルさんがCM出演されている胃腸薬と聞くとピンと来る方も多いのではないでしょうか。
そのエビオス錠が胃腸の働きを良くするだけでなく、育毛・白髪、精力剤や生理痛などにも効くという話があります。
なぜエビオス錠が育毛や白髪に良いという噂があるのか、エビオス錠の成分や副作用の有無などに関してもお伝えしていきたいと思います。
目次
エビオス錠が白髪に良いという噂はホント?
白髪を改善する医薬品があれば、白髪で悩んでいる人達にとってはとても嬉しいことではありますが、残念ながら研究は進んでいるものの、白髪を改善する医薬品というのは開発・販売されていません。
その理由として、白髪のメカニズムが全て解明されていないという点が挙げられます。
エビオス錠は元々胃腸薬ですが、胃腸薬で育毛や白髪の改善に役立つという話があるのはエビオス錠だけなんです。本来の胃腸薬の働きや髪の悩み以外にも様々な身体の変化の声が挙がっているエビオス錠にはどのような成分や栄養素が入っていて、なぜ白髪に良いと言われているのでしょうか?
エビオス錠とは?
エビオス錠とは飲料などで有名なアサヒグループが出している指定医薬部外品です。
栄養豊富なビール酵母が主な原料となっており、ビール酵母は明治時代から研究が始められ、2017年現在エビオス錠は発売から87年と歴史があります。
エビオス錠は年齢と共に増加傾向にある胃もたれや食欲不振の改善のサポートをしてくれる効果があり、胃腸の働きや食欲増加だけではなく、妊産婦さんや授乳婦さん、5歳以上のお子さんの栄養補給やお腹のハリなどにもオススメされています。
子供から大人までの幅広い年齢層の健康をサポートしてくれるエビオス錠ですが、一体どのような成分や栄養素が含まれているのでしょうか?
エビオス錠の成分と栄養素
エビオス錠の主原料はビール酵母です。ビール酵母には乳酸菌などの腸の働きを良くしたり、善玉菌を増やすだけではなく、天然素材の栄養酵母(ビール酵母)で40種類の栄養成分が含まれています。(添加物として乳糖・リン酸水素カルシウム・無水ケイ酸・硬化油が入っています。)
40種類の栄養成分とは9種のビタミン・18種のアミノ酸・9種のミネラル・他核酸2種と総グルオタチン・食物繊維が含まれています。
これらの栄養成分を細かく見てみると…
【ビタミン】
・ビタミンB2
・ナイアシン
・パントテン酸
・ビタミンB6
・葉酸
・ビオチン
・イノシトール(ビタミン関連化合物)
・コリン(ビタミン関連化合物)
【アミノ酸】
・バリン
・イソロイシン
・ロイシン
・メチオニン
・リジン
・フェニルアラニン
・トリプトファン
・スレオニン
・ヒスチジン
・アルギニン
・グリシン
・アラニン
・セリン
・チロシン
・シスチン
・プロリン
・アスパラギン酸
・グルタミン酸
【ミネラル】
・鉄
・カリウム
・マグネシウム
・リン
・亜鉛
・銅
・マンガン
・セレン
が含まれています。
ビタミンB群はどれか1つだけでは効果を発揮しにくく、複合体といった一緒に摂取することで効果を発揮しやすいといわれています。エビオス錠はビタミンB12だけが含まれていません。葉酸は妊婦さんにも有名で、単体でも効果が無いわけではありませんがビタミンB12と摂取した方が効果を発揮しやすいです。
そして人間の身体は20種類のアミノ酸で出来ていると言われていますが、エビオス錠にはそのうち16種含まれており、体内で作ることができない必須アミノ酸9種全てが含まれています。
また、ミネラルも必須ミネラルという人間の身体に必要不可欠なミネラルがあり、16種あります。そのうちの9種がエビオス錠には含まれています。
白髪に良いという噂は豊富な栄養成分による副産物!
元々は発毛や育毛という噂からだったのですが、おそらくエビオスを服用していた方の変化の1つとして「髪が生えてきた」という副産物を得ることができたことからだと思います。
薄毛の原因は白髪の原因とも似ているために「白髪にも良い」という噂が出るようになったのでしょう。
確かにエビオス錠に含まれている栄養成分を見ると、白髪の改善に必要とされている栄養成分が多く含まれていますね。
ビタミンはアンチエイジングや活性酸素の除去、アミノ酸は特にチロシン・フェニルアラニンはメラニン色素を作る材料となります。ミネラルの鉄や銅も髪へ栄養を届けるためには血を作らなければならないのでその材料となるように、老化や活性酸素、血液内の栄養不足が原因の白髪の改善には役立つ栄養成分が入っています。
指定医薬部外品って何?
これだけ白髪に良いとされる栄養成分が含まれているわけですが、エビオス錠は本来、白髪の改善薬ではなく胃腸薬でしたよね。
胃腸薬といわれると医薬品のイメージが強いですが、エビオス錠は「指定医薬部外品」にあたります。以前、医薬品と医薬部外品の違いについてはお話ししましたが、「指定医薬部外品」とはどういう扱いになるのでしょうか?
医薬品と医薬部外品についてはコチラ→白髪治療の医薬品が存在しない理由
2009年の薬事法改正後(2014年11月25日より薬事法から薬機法へと名称変更)、厚生労働省が指定した医薬部外品や医薬品から医薬部外品になったもののことを指定医薬部外品といいます。(エビオス錠は2004年に医薬部外品になっています。)
指定医薬部外品の代表的なものとして、栄養剤やうがい薬などがあります。
毎日飲んでもOK?副作用はないの?
エビオス錠はその時の胃腸の状態だけではなく、日々不足している栄養補給にもオススメされているので、毎日飲むことは問題ありません。また、ビール酵母はサプリメントのカテゴリーとしてはヘルス・サプリメントという健康維持や健康増進、身体の調節機能を整える役割をもつ分類になります。
エビオス錠に副作用というものは特に見られておらず、育毛以外にも肌荒れの改善やアトピーの改善、体のだるさが減ったなど様々な副産物があると言われています。
ただし、医師の治療を受けている人は注意が必要です。治療の関係で医師から栄養面で指示を受けている場合は過剰摂取による病状の悪化なども考えられるので、医師や薬剤師、登録販売者に相談することが必要になってきます。
また、副作用というよりもデメリットという点かもしれませんが、エビオス錠を飲み続けるうえで大変なことは、15歳以上は1回10錠飲むことです。これを1日に3回ですから毎日30錠飲むことになります。毎日飲み続けるには少し量が多いですね。
まとめ
ビール酵母がここまで豊富な栄養素を含んでいたことにはびっくりですね!
これだけ豊富な栄養素が入っているからこそ、胃腸の働きだけではなく、様々な身体の変化も得ることができているのかもしれませんね。それほど若さや健康を保つことに栄養補給は欠かせないということです。
エビオス錠は比較的コストパフォーマンスが良いものの、1日30錠も飲まないと必要な栄養素が摂れないのかもしれませんが、ちょっと大変ですね。
エビオス錠に限らず栄養面やマッサージなど白髪を染めない改善方法は、白髪が改善したという実感はある程度得られるようになるまでは伸びてくる長さや生え代わりなど毛周期の関係もあるので、長期間・1日30錠飲むというのを生活サイクルに取り入れることが必要になりそうですね。
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