どうも、キャリアコンサルタントの
ハルはる(@cccconstancy)です。
僕も社会人になり、早5年。
不条理な世の中にようやく慣れてきた。
何百という社会人に出会って気付かされたのは、仕事ができる人ほど人間関係を巧みに築くことだ。
世渡り上手という言葉があるように、彼らはまさに世を自分でコントロールするかのように生きていた。
どんな局面も何食わぬ顔で切り抜けていく姿を見て、
「ネイマールのドリブルかよっ」とツッコむ僕がいた。
そんな彼らから学んだことを、界面活性人材に例えて今日はお話したい。
界面活性人材とは?
あなたは界面活性剤を知っているだろうか。
その通り。高校の化学でやったあれだ。
乳化とかミセルとかやった記憶が蘇ってきたかな
界面活性剤とは
界面とは、表面ともいいます。界面(表面)とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことです。 2つの混じり合わない物質の間には、必ず界面が存在します。
例えば、洗濯中の洗濯機の中を考えると、水と空気の界面、水と汚れの界面、水と衣類の界面、汚れと衣類の界面、洗濯槽と水の界面、 のように、たくさんの界面が存在しています。
界面活性剤とは、このような界面に働いて、界面の性質を変える物質のことを言います。
水と油は、混じり合わないものの代表のように言われています。 混じり合わない水と油の間には界面が存在していますが、界面活性剤は、この界面に働いて界面の性質を変え、水と油を混じり合わせることができるのです。
界面活性人材とは、
界面活性剤の能力を持ち合わせた人材だ。
ここからは、
界面=人の心
界面張力=心の距離
で話していきます。
界面活性剤について説明した。
今度は界面活性人材について説明するとこうなる。
界面活性人材とは
人の心(界面)とは、心情(表面)ともいいます。人の心(心情)は、様々な異なる感情の境界面のことです。 いくつもの混じり合わない感情の中には、必ず両側面が存在します。
例えば、分かれそうなカップルをみると、彼氏と彼女の愛情と束縛、浮気と嫉妬、食べ物の好きと嫌い、感謝と当たり前のように、たくさんの人の心(界面)が存在しています。
界面活性人材とは、このような人の心(界面)に働いて、人の心(界面)の性質を読み取り順応させる人材のことを言います。
ブスとイケメンは、混じり合わないものの代表のように言われています。 混じり合わないブスとイケメンの間にはもちろん人の心(界面)が存在していますが、界面活性人材は、この人の心(界面)に働いて心(界面)の性質を変え、ブスとイケメンを混じり合わせることができるのです。
※あくまでも例です
ハルはるcAreer。より
つまり界面活性人材とは、人の心の距離(界面張力)を近づける力を持ち合わせたコミュニケーションの達人なのだ。
仲介する力を持つ界面活性人材
界面活性人材の能力には先ほど説明したように、人の心を近づける力がある。
これを仲介力という。
仲介力を持つことがどうして世渡り上手になるのか。
自社の同僚Aさんと取引先のBさんがいるとする。
Cさんが担当だった取引先(Bさん)の引き継ぎをAさんにすることになった。
AさんとBさんは面識がないが、Cさんは共通の知り合いの状況だ。
これからも継続して取引をして欲しいことを願い、その2人を飲みに誘うCさん。
飲みの場で、Cさんは2人の紹介をして心の距離(界面)を近づけて場を1つにする。
Aさんは取引先(Bさん)と酒を酌み交わす内に、共通の趣味である「釣り」の話で大いに盛り上がった。
今度の土日に釣りに行く約束をし、連絡先も交換して信頼できる関係になれた。
この中で一番の信頼を築いたのは、誰だか分かります?
Cさんです。
Cさんは2人に対して信頼を築くための仲介役を買って出ました。
仲介することにより、2人の心の距離を縮めることに成功しました。
それもこれも、飲み会という場をセッティングしたCさんのおかげ。
飲みの場では会話が弾むようにお互いの共通の趣味である「釣り」の話題を振ったのもCさんだった。
自分はあまり話さずに目の前の人の話を聞いて、寄り添っていく。
そんなCさんだからこそ、同僚からも取引先からも一目置かれる存在なんだ。
こうした仲介力が、世渡り上手となる能力の1つだと思う。
化学でいうところの、乳化力といえよう。
※乳化力・・・(分離している二つの液体を分散させて混ぜ合わせる力のこと)
全く関わりがない人同士をくっつけて関係性を築く手伝いをする。
そんな能力が高い人ほど、周りからも信頼を沢山勝ち取っていた。
世渡り上手の界面活性人材が活躍する理由の1つだった。
人の怒りを沈める界面活性人材
界面活性人材にはもう一つ最大の能力がある。
人の怒りを沈める力だ。
人の心(界面)が安定しないと、近づいても波が立つばかりだ。
これは化学の世界でも人間界でも同じだと思う。
人の心(界面)が不安定な時に、否定や自分の邪魔をされたら嫌な気持ちになる。
場合によっては、怒る。
特に仕事で追われる日々が多い日本のサラリーマンには、怒りに満ちた人が多い。
朝の満員電車とお昼はカップ麺、終わらない残業と帰路の満員電車。
そんな生活をしていると殺伐とした感情で仕事をする人が出てくる。
部下や周りの社員に嫌がらせをして気を晴らす。
怒りで溢れた日々を送る人と、必ず社会に出たら関わる。
僕自身、会社でイライラしながら仕事をする人を何人もみてきた。
そんな人とコミュニケーションを取ること自体が嫌なわけだが、界面活性人材は一味ちがう。
アイツは、どんなやつの怒りも沈める力を持っていた。
機嫌の悪い上司にさり気なく出すコーヒー。
肩もみをして談笑する姿や、趣味の話を振って相手の心に入り込んでいく。
女子には甘いものを。
職場の仲間にはお土産を。
そう、心の距離(界面張力)を縮めて(弱めて)いるのだ。
界面活性人材は、人との心の距離を自由自在にコントロールできるのだ。
その後のリターンとして、昇進昇給や会議で自分の意見が通りやすくなる。
働きやすい職場が自然と整う。
自分が居心地がよくなるように相手の土俵に乗り込んでから、自分のやりたいことをやる。
相手のどんな怒りさえも押さえ込んでしまう化学反応を、いや人間反応を界面活性人材は兼ね備えていた。
これが世渡り上手の界面活性人材が活躍しているもう1つの理由だった。
まとめ
世渡りが上手になるには界面活性人材になること。
この記事では界面活性剤みたいな人間には、2つの特徴があることを説明した。
①人を仲介する乳化力(人同士をくっつける力)がある
②心の距離を縮める人間反応を身につけている(界面張力を弱める)
僕も、水と油を混ぜ合わせる界面活性剤になりたい。洗い流さないでくれ。
嫌いな人同士がその場にいても、僕が一緒にいれば場を沈めたい。
人と人との界面張力(心の距離)を縮めていきたい。キャリアコンサルとして。
世渡りは納得いかないことだらけかもしれない。不条理だし。
そんな状況に嘆いて不満を重ねても仕方がない。そんなの分かってる。
界面活性剤のように、界面(人の心)をくっつけられるカッコイイ人間になろう。
今日はそんなとこ。
今日を生きるすべての人へ。
楽しい日々を。笑顔の瞬間を。
キャリアコンサルタント ハルはる。