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ってそんな話はどうでもいいからそこをどいてくれよ!もう300回転も回してるし、そろそろ当たるハズなんだ!
そして累積確率、すなわちn回転以内に当たる確率Pnは、Pjをn回分足すから次のようになる。
だから400回転以内に当たる確率は、Pnにp=1/400、n=400を代入すれば、0.63(63%)という値が出る。でもその63%という確率は、”今この時点から”400回転を回そうとしたときに400回転内に当たる確率だ。今お前が300回転を回しているなら、400回転までの残り100回転で当たる確率は63%じゃなく、累積確率で1回転目に当たる確率、2回転目に当たる確率、…、100回転目に当たる確率を全部足した22%なんだよ。基準は全部「今」からなんだ。過去に自分が回した回転数は一切関係ない。
しかし10000円もらえても、200回転回すのに10000円以上を使ってしまったら収支はマイナスになってしまう。だから勝つためには10000円以内でこの台を200回転回す必要があるんだ。これがさっきの「大当たりでもらえる出玉よりも少ない玉数で大当たりする」ということだ。だから今回の例では1000円で20回転以上回さなければ勝てない、すなわち期待値がプラスにならないんだ。
そしてこの20回転という回転率が、その台の期待値がちょうど0になる回転率、いわゆるボーダーラインと呼ばれるものになる。お前が回転率が高い台を打てばいいと言うのは、このボーダーラインを上回る台を打てばいいと言うことだな?
期待値とはその台で勝てる額の平均値のことだ。例えばお前が5日間牙狼を打って、毎日5000円勝った場合Aと、1日目から順に0円、20000円、-80000円、-20000円、105000円勝った場合Bとでは、どちらも平均値は5000円だがBの方が額のバラツキが大きいだろ?しかもBは3日目に-80000円を出している。ここでお前の持ってる資金が尽きていたら、残りの2日間は打てずに負けのままだ。
要するに、分散はその期待値の「リスク」を表しているんだ。その期待値の分散が大きいほど、その日にお前が期待値通りの額を得る確率は小さくなる。そして分散は台の確率が小さいほど大きくなる。1/400の牙狼なんて膨大な分散を持つぞ。
例えば、サイコロで1の目が出る理論上の確率は1/6だが、それを実際に調べるためには2000回以上サイコロを振る必要がある。それぐらい振るとようやく実際の1の目が出る確率(1の目が出た回数/サイコロを振った回数)が理論上の確率である1/6に収束してくるんだ。直感的にもわかると思うが、1/6に収束するまでの時間と1/400に収束するまでの時間は後者の方が圧倒的に長い。1/6に収束するのでさえ2000回以上の試行を要する。お前が打っている牙狼が何回転で1/400に収束するかわかるか?
例えばお前が打っている1/400の牙狼が95%の確率で誤差10%以内(1/364.3~1/443.4)に収束するために要する回転数は、15万回転だ。これはパチプロでも4ヶ月程度を要する回転数だ。だが誤差10%ではまだ1/364.3~1/443.4の間に差がある。更に正確に、誤差1%以内(1/396~1/404)に95%の確率で収束するのに要する回転数を考えると、答えはさっき言った1500万回転になる。これらの数は、パチンコの大当たり回数が正規分布という統計学では1番有名な確率分布の形を取るために計算できる。
確率 | 誤差10% | 誤差1% |
1/50 | 19000回転(1/45.5~1/55.6) | 180000回転(1/49.5~1/50.5) |
1/100 | 38000回転(1/90.9~1/111.1) | 3800000回転(1/99~1/101) |
1/200 | 76000回転(1/181.8~1/222.2) | 7600000回転(1/198~1/202) |
1/300 | 110000回転(1/272.7~1/333.3) | 11000000回転(1/297~1/303) |
1/400 | 150000回転(1/363.6~1/444.4) | 15000000回転(1/396~1/404) |
誤差10%の1/364.3~1/443.4は確かに大きな差はあるけど、悪い場合の1/443.4に収束した場合でも利益が出る台を選んで打てばいい。要するに、ボーダーラインを上げることになる。1/400の牙狼のボーダーラインを17とすると、当たったときの出玉は変化せずに確率だけが1/443.4に変化するから、新しいボーダーラインは17×(443.4/400)=18.5となり、1.5上がることになる。この新しいボーダーラインよりも回転率が高い台を打っていれば、4ヶ月単位で収益を得ることができる。よく「ボーダーライン+2~3の台を打て」と言われているのはこれが理由だ。
しかし、95%の確率で1/364.3~1/443.4の範囲内に収束するということは、5%の確率で1/364.3以上または1/443.4以下に収束する可能性があるということだ。両者とも起こる確率は同じとすると、損失が出る場合、つまり確率が1/443.4以下に収束する確率は2.5%となる。よって4ヶ月単位で見ると、それは13年に四月は利益がマイナスになることを表す。しかしこれは他の月で利益を上げていることを考えると大したことない損益だ。逆に97%の信頼度で利益はプラスになる。
もっと縮めて1ヶ月単位で見てみる。1ヶ月で4万回転回すとしよう。4万回転を回した時、95%の確率で収束する範囲は、誤差19.6%の1/334.5~1/497.4の範囲と計算される。さっきと同じ考えで1/497.4に収束した場合でも利益が出るような台のボーダーラインを計算すると、17×(497.4/400)=21.1となり、通常のボーダーラインよりプラス4.1以上の回転率の台を打たなければ1ヶ月で安定した利益を得ることはない。でもボーダーライン+4.1以上の台などそう簡単には見つからないだろ?1ヶ月という短期間でパチンコによる利益を出そうとすることは大変なんだ。
「移動めんどくさいし、駅近で打っちゃおう」
理由はパチンコが大好きだからだ。
「早く打ちたい」
「期待値はマイナスだけどもしかしたら」
お前は元の負け生活に必ず戻る。パチンコで稼ぐやつは総じてパチンコを労働とみなしてる。遊びじゃない。だから楽しいとも思わない。だから論理的に動ける。誘惑がないんだ。そして労働なだけあって体の負担も大きい。移動の毎日だ。時には県外にまで出向く。結局パチンコで稼ぐのも働くのと一緒なんだよ。
パチンコが大好きなやつが大好きなことをしながらお金も貰えるなんてそんな甘い世界じゃないんだ。
~Fin~