「ものづくりとITに高度な知識持つ人材育成を」

「ものづくりとITに高度な知識持つ人材育成を」
あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT」や人工知能など、最先端の技術を駆使した新しい産業の育成について、政府と経済界が意見を交わし、経済界からは、ものづくりとITの双方に高度な知識を持つ人材の育成を急ぐべきといった意見が相次ぎました。
この懇談会は、人工知能など最先端の技術を生かして生産性を高める方策を官民で考えようと開かれたもので、世耕経済産業大臣のほか、経済同友会の小林喜光代表幹事や日本自動車工業会の西川廣人会長らが出席しました。

この中で、世耕大臣は「新しい日本の産業の姿の実現に向け、どういう政策を打ち出すのか、業界と意識を共有しないといけない」と述べました。

これに対して出席者からは、文系と理系で分かれている大学のカリキュラムを抜本的に見直すなどして、ものづくりとITの双方で高度な知識を持つ人材の育成を急ぐべきだという意見が出されました。また、ITやバイオなど先端分野に秀でたベンチャー企業を育て、革新的な技術開発を促すため、いわゆるリスクマネーを供給する国内のファンドを増やすべきという意見も出されました。

経済産業省では、人口減少が進み成長の鈍化が懸念される中、日本が得意とするものづくりとITを融合させて生産性を高めることが、持続的な経済成長に欠かせないとしていて、今後、経済界の意見を政策に反映させていきたいとしています。