昨晩の余韻と二日酔いがまだ残る。

11時、秋葉原ベルサールへ。
MXテレビ『Tokyo Boy』収録。
「ビブリオバトル首都決戦2013」

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秋葉原の会場。
昨年と同じ楽屋へ通される。

昨年も本番直前までTwitter上で、
橋下市長と論争していたのが、
今も忘れられない。

一年ぶりに猪瀬都知事とも
当然会うことになる。

『Tokyo Boy』の収録、
ペナルティのヒデと一緒に、
秋葉原駅前、さら会場をルポ。

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そして昨年に続いて、
2年連続でエキシビションの舞台。

書評対決の本番ステージに。

ま、例によって、突然、
「勝敗に引退をかけよう!」
と前振り。

ペナルティ・ヒデは、
名うてのプレゼン芸人だけに……。

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自分は破綻しても良し、
原稿や記憶でなく、
その時の気持ちで臨む。

しかも取り上げる本は、
園子温『非道に生きる』。




さすがに、ノープランなので声が上擦った。

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客席投票の判定は、
まさか、まさかの同票だった。

お互い引退しないで済んだ。

TwitterRT @sharon_shanonn3
水道橋博士 VS ペナルティヒデ
まさかの同票(126票)による引き分け。
『ビブリオバトル首都決戦2013 http://goo.gl/G7qYZ

TwitterRT @Toracats11
水道橋博士の
「都知事からお金借りようと思ったけど帰っちゃった」
の発言は、
ブラックユーモア風であるが見事であった。
この発言で、その話題に触れない不自然さを解消し、
僕は知事の動向を詮索することなくスッキリと落ち着けた。
ビブリオバトル首都決戦2013にて。

TwitterRT @keibahouihan
『ビブリオバトル首都決戦』
を観覧しに秋葉原に行ったんだが、
水道橋博士の第一声「どうも徳田虎男です」
はよかったなぁ。
次は『贈り物をもらわない知事』を出版してほしい

TwitterRT @watanabeshigeru
「非道に生きる(園子温著)」を紹介した水道橋博士。
「初期衝動で動く勇気が大事。」
「学校で配られない教科書が本。」
「本には人生の予行演習が詰まっている。」
「本は多様な人生の生き方がある様が分かる」…熱い!

TwitterRT @idea_inkアイデアインク
水道橋博士さんが園子温監督『非道に生きる』を
本日のビブリオバトル首都決戦2013で熱くプレゼン!
最初と最後の捨て身のジョークがヤバすぎ
…「小説を書くように人生を生きろ」。
観に行きたかった。ありがとうございました!
 

今日のエキシビションで話した再録、
ちょっとだけ手直して掲載。

TwitterRT @iijjiji 
【非道に生きる】水道橋博士
「浅草キッド、キッドと言いますけど、
51歳になる水道橋博士です。

僕は人生の転機が40歳の時にあって、
結婚して子供が出来て
10年間子育てに専念してたんですね。
優先事項は子育てだったんですけれども、
なんか50歳になった時にですね。

あっ!紹介する本を忘れてました。
こちら『徳田虎雄自伝』です……。
ちょっと違いましたね、
園子温『非道に生きる』でしたね。

50歳の時にこの園子温監督の映画に
出演を乞われて、
小さい役だったんですけど出演したんですが、
その時に現場に流れている。
死線をさまよう位に
誰も寝ない所で必死でやっている姿を見たんですね。
こんな現場ってテレビで
最近体験してないなと思ったんですけど、
園監督が51歳だったんですよ。
僕より1歳年上でこんな苦しい、
というより必死さが見える現場を
やっているんだなと思った時に、
この監督はどういう生き方をしたんだろうと思って、
この自叙伝(非道に生きる)を読みました。

非常に影響を受けました。
では影響とは何か?と言うと、
"敬意を持つ人の影を追いかけ、
憧れる人の声に響く"
ことだと思うんです。

ここに書かれていることを言えば、
園子温監督、お父さんが教育者だったんですけど、
そこに反発しながら生きるんですね。
小学校の時に全裸で学校に通うんです。
先生に叱られたら
今度は股間だけ出して学校に通うんです。
何故だろうと思うけど、人は何で隠し事をするんだ、
何でその生(性)を見せないんだということに、
自分で体を張って園小学生が表現するんですね。

10代の時には詩人として世の中に出るんです。
20代の時には自主映画で大きな賞を得ます。
30代の時に東京ガガガというパフォーマーとして
2千人の若者を率いて、
渋谷のスクランブル交差点を無意味に占拠する。
でも40代の時にはカリフォルニアで
ホームレスになってしまうんです。
そして45〜46歳位ですかね、
映画を作り続けるんですけども、
それが世界的に認められて、
50歳の時には世界の園子温になりました。

でも自分が一番窮地である時に
常に成功したロールモデル、
遅く売れた詩人であるとか、
生きている時には認められていなかった
哲学者や作家を意識するんですね。
今でも自分はそこから初期衝動で自分もなれる、
と言い聞かして踏ん張るんです。

だから年齢は全然関係ないんだなと思って、
そこに影響を受けました。
その後僕も"非道に生きる"宣言を子供にして、
子育てを今止めています。

具体的に言うと、
『自分の生きたいように生きろ!
俺の(子供への)強制は一切しない』、
っていう風に生きているんですけど。
"人生を小説を書くように生きることが"大事で、
小説を書くことが大事じゃない。
"本当に自分自身が体験したことを
映画として記すんだ"、
という意思が本や映画の中にあると思うんです。

ですから、皆さんも、僕がこれ(非道に生きる)に
何を体験したかを読んで頂きたいのですが、
この本の中、園子温の映画(紀子の食卓)
のメッセージを言えば

"あなたはあなたの関係者ですか?"
というワンフレーズで伝えられると思います。

是非一読下さい。以上、徳田虎雄でした」



【終了後、2分間の質疑応答コーナー】

Q:教員の立場からはどう薦めればいいですか?

水道橋博士

「非道に生きることを薦められない、
っていう風に自分がそう思うことに対して、
僕は抵抗があるんですよ。

僕も40歳の時に子育てを第1優先にしよう、
そして50歳になった時には
自分をここまで育ててくれた
業界に対して何か貢献出来ることをしようと
本当に思って、
すごくその考え方は真っ当だと思ったんですよ。

だけど多様に生きているっていうのは、
人が多様であるように、
いろんな生き方をしている人がいて、
真っ当な生き方は、
"真っ当に生きている"ってことに
誇りを持つ限りそれでいいんです。

でも教師が学校で教えられないことを
どういう風に教えるのか。
教科書って概念を言ったけど、
学校で配られない教科書こそが本なんですよ。
だからその本というのは、
多様な生き方を教えているし、
人生の予行演習なんですよ。

だから50歳でこの本(非道に生きる)を読んで、
10代の時みたいに初期衝動で生きるんだ!
と思ったことが、
僕にとって凄く重要で、
それを子供たちにも教えるべきだと思うんです。
本の中には冒険が溢れている、
自分がもしもしたらそこに
踏み出せないかもしれないけど、
そういう生き方をした人はいるよ。
そういう生き方をした人が沢山いるんだというのを
何冊も読ませるんですよ。
その時に踏み出す勇気とか、
何かをやることの勇気になるんです。

僕らは芸人だから
象徴的にそうやって裸になることだとか、
人前でそういうことを見せることは
僕らの職業(芸人)にとっては重要なんですよ、
でも社会的には取り締まられるし、
それはやってはいけないと言われる。
だけど僕らの職業はそういう職業だよと僕は思う。
だけどそれは何故かの問いかけなんですよ。

生き方が個々に分かれているのはいいけど、
個々に生き方が分かれていることを
本は学べるから、
だから色々な生き方を本で
知るべきだと思っています。

自分が気に入った本は
著者のサインを子供宛にもらうんですよ。
そういう本棚を作っていて、
子供がいつかそれを読む時に、
あっ!この人だったんだと分かるように、
子供と一緒の写真も著者から撮るんですよ。
それをしおりの中に入れるんです。

あの時の"非道に生きる"宣言は
こういう話だったんだと、
子供が後々気付くように、
本の仕掛けを作っているんですよ。

だから本はタイムマシーンだって言うんですよ」
 


14時半からのトークセッションには、
猪瀬都知事も参加するため、取材陣多数。
知事、定時に入る。

舞台裏で面会。

「一年ぶりです」
「オー!」と挨拶を交わす。


「最近、走ってます?」と聞く。
走ってないに決っている。
それどころじゃない。

そして、バナナ・ストレッチを、
手とり足とり、実演紹介。

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「いいね」
「差し上げます!」
「……借用書かこうか?」
「知事、そういう余裕を常にかましてください」


「バナナどこで買うの?」
「Amazonに生えているバナナは
 ボクが買い占めてます」

東浩紀さんとも1年ぶりに会った。

客席の最前列から、
ハーフタイムセッション(トークショー)を観覧。

・猪瀬直樹(東京都知事)
・鈴木直道(夕張市長)
・東浩紀(作家・思想家)
・谷口忠大(ビブリオバトル考案者・立命館大学准教授)

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東浩紀さん、
「人を揺るがす言葉には2種類ある。
 文学の言葉と政治の言葉であり……」と。

それを見ながら
……色々と考えた。

決勝の審査員席に座る。

猪瀬都知事も一緒かと思ったら、
ハーフタイムトークの後、
取材陣を巻いて、
そのまま帰られた。

審査員席で、ボクの第一声は、

「知事、帰っちゃったから
 『お金貸してください』って言えなかったよ!」

本当は一年ぶりに会った猪瀬知事には、
「奥様のこと御悔やみ申し上げます」
と最初に言いたかった。

知的書評合戦ビブリオバトル 首都決戦
決勝戦

【徳島・香川ブロック】
○西森貴志くん(鳴門教育大学大学院)
書評:越谷オサム
「ボーナス・トラック」 (創元推理文庫)

【関東ブロック】
○田中伸吾くん(東京農工大学)
書評:本川達雄
「生物学的文明論」 (新潮新書)

【広島・山口ブロック】
○中元麻友美さん(福山市立大学)
書評:ジェフリーディーヴァー
「クリスマス・プレゼント」 (文春文庫)

【首都圏ブロック】
○小松雄也くん(明治大学) 
書評:三島由紀夫
「葉隠入門」(新潮文庫)

【関西Bブロック】
○中前圭祐くん(関西学院大学)
書評:大鐘良一
「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」 (光文社新書)

観客投票の結果、
優勝は――
トリを務めた中前さんの
「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」に決定。

壇上を降りてから、優勝した中前くんに
「ボクも君が推薦した本を読んでみるよ!
 君に聞きたいんだけど、
 立花隆の『宇宙からの帰還』
 ってノンフィクションは、読んだことある?」
「ないです!でも読んでみます」と答えた。


『宇宙からの帰還』は、
1985年の作品だが、
彼が生まれる前の作品だ。

この会話は胸がキュンとした。

「ビブリオバトル」(書評合戦)
人の8割は本を本として文を文として読まない。

2割の人が文を通じて文を伝える。
2割の隘路(あいろ)に少数派が集まる。
しかし少数派は少数派でお互いいがみ合う。
8割の人は文を通じないまま、
親と子、先輩・後輩や上司と部下、
ダチや絆なる言葉で代替して正当だと思う。
文関係ない。


昨年の『ビブリオバトル』について。
都広報『はかせのはなし』に書いた一文。
http://linkis.com/koho.metro.tokyo.jp/QrJw

TwitterRT @atorakunakua
【水道橋博士も参加】
本のキングを決める戦い
「ビブリオバトル」に行ってみた
- NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2138529895574970001


↑当日の写真ほとんどなかったから見られてうれしい!!

TwitterRT @hazuma(東浩紀さん)
猪瀬さんにお会いするのは都の委員会以来。
近くでお話するのは、
福島第一原発観光地化計画の談話を
お取りして以来だからじつに半年ぶり。
都知事就任以来、
すっかりお会いするのが難しくなってしまった。

TwitterRT @gryphonjapan(グリフォンさん)
日経新聞「春秋」のコラムを元に、
格闘技ブログ的に
彼の木村政彦取材のことへ"翻訳"してみた。
/ "あの時、木村政彦の前に立った作家・猪瀬直樹なら、
都知事・猪瀬直樹の説明に納得したか?
- 見えない道場本舗" http://htn.to/Jx6iQH

TwitterRT @amneris84(江川紹子さん)
猪瀬氏はなぜ、
お金の扱いを法律や会計の専門家に相談せず、
妻と二人の秘密にしてしまったのだろう。
選挙という初めての経験なのだから、
後難を避けるためにも
制度に通じた人の助言が必要だったのに。
今回の当初の対応見てても、
猪瀬氏って誰かに相談することが
苦手なのかもしれないな、
と思った。
当然のことながら、
町山智浩さんも今回の問題に、
発言を繰り返している。

TwitterRT @Akira999:
借金だったとしても無利子無担保なんて
バリバリ利益供与ですよね。
TwitterRT @TomoMachi(町山智浩さん)
目的もなく政治家に金貸さないです。
こんな都合のいい借金、
庶民には絶対できないわけで、
こんな都知事を許す連中は
エレンに「家畜」って呼ばれちゃうよ。

TwitterRT @demihumanleague:
都民の私はその程度のことは許せます。
ここで辞任されるほうが裏切りです。
山本太郎当選させるような危険性が
東京にはありますから
TwitterRT @TomoMachi(町山智浩さん)
3千万の住宅ローンもままならない庶民が
5千万無利子無担保無期限で
借りた政治家許すなんて、
どんだけ家畜根性だ

TwitterRT @yomi_nuxx:
正直、人を殺したりしてなければ、
億に行かない献金や
愛人の2、3人くらいはいいんじゃないかな〜、と
TwitterRT @TomoMachi(町山智浩さん)
献金として報告してないから
収賄疑惑になってるんだがね。
あと収賄は犯罪だけど
愛人は犯罪じゃないから一緒にするな。
 

書評ビブリオバトル終了後、
スズキ秘書、Nマネと、
飛び込みで秋葉原のカレー屋さんに。

ここで、嚥下(えんげ)障害発生で、
結局、しゃっくりが収まらず、
最後まで食べることが出来なかった。
お持ち帰りにして、家で食べた。