こんにちは!料理研究家の五十嵐ゆかりです。
本日は、調味液に漬けた豚塊肉を炊飯器で炊くだけでつくれる「自家製ロースハム」のレシピをご紹介します。これ、簡単に作れるのにウマ過ぎて市販のハムには戻れないレベルです。
豚塊肉は特売のタイミングでお安く購入すれば、低コストでおいしく楽しむことができますよ!
調味液に漬けた豚塊肉は、豚の旨味が引き出されて最高においしいんです。炊飯器で炊くことで、ボゾボソにはならず、程よいやわらかさに仕上がります。
材料を炊飯器に入れたらスイッチオン!!驚くほど簡単でおいしい自家製ロースハムをぜひ作ってみませんか。
それでは、レシピをご紹介します。
1. 炊飯器で作る「自家製ロースハム」の作り方
材料:作りやすい分量
- 豚肩ロース塊肉…500g
- A 水…600ml
- A 塩…10g
- A 黒こしょう…小さじ1/4
- A ローリエ…1枚
作り方
1. 鍋にAを入れて強火で熱し、煮立ったら火を止めて混ぜ、塩を溶かしたら完全に冷ます(急いで冷ましたいときは、鍋底を氷水につけて冷やしてください。温かい状態で豚豚肩ロース塊肉を漬けると傷む原因になるので注意が必要です)。
2. 二重に重ねたポリ袋(もしくは保存袋)に1.と豚肩ロース塊肉を入れ、冷蔵庫に1日おく。
3. 炊飯器に2.の中身を全て入れたら、かぶるくらいの水を足して普通モードで炊く。
4. 蒸気が上がってきたら保温モードに切り替え、そのまま6時間おく(蒸気が上がってきたら保温モードに切り替えるのはお忘れなく!最後まで炊いてしまうとボソボソになってしまう原因に)。
5. 粗熱が取れたらお好みの大きさに切り分ける(※できれば冷蔵庫でひと晩おくと、味が馴染んでおいしいです)。
噛むほどに豚肉のおいしさが口いっぱいに広がっています。薄く切れば口の中で繊細に肉がほどけていき、厚く切れば肉の旨味をより一層感じられます。
食べるときに塩気が足りないようであれば、お好みで塩少々をふってくださいね。醤油をちょこっとつけるのもなかなかおいしいです。また、オリーブオイルをたらりと垂らして塩をふれば、ワインと相性抜群なおつまみになりますよ。
次に、自家製ロースハムのアレンジレシピをご紹介します。
2. 肉好きにはたまらない!ハムのベーコン巻きステーキ
材料:作りやすい分量
作り方
- ベーコンを自家製ロースハムの側面の幅に合わせて切って太さを調整したら、側面に巻きつける。
- フライパンにオリーブオイルを引いて中火で熱し、1.の表面と側面を焼く。
- 2.の自家製ロースハムを取り出し、2.のフライパンに粒マスタードと醤油を加えて混ぜる。
- 器に自家製ロースハムを盛り、3.を添える。食べるときにかけてからいただく。
ハム×ベーコンって、豚×豚じゃん!!とお思いかもしれません。
しかし、これが抜群に合うんです。ベーコンの熟成の旨味がハムのおいしさを引き出し、噛み締めた余韻にしばらく浸っていたいほどの味ですよ。
ソースは肉汁も活用します。フライパンに残った肉汁と粒マスタード、醤油を合わせるだけで肉と相性のいいソースが作れます。
ハムのベーコン巻きステーキは、サンドイッチにするのもおすすめ!
2cm幅位に切ってレタスなどの野菜と一緒にお好みのパンに挟んでみてください。これがまたおいしいんです・・・
おいしく食べる上で大事なのは、必ずフレッシュな野菜を一緒に挟むこと。そうすることで、野菜のみずみずしさが加わり最高においしく味わえます。
3. 噛むほどに旨味が広がるやみつきの味!厚切りハムの生姜焼き
材料:1人分
- 生姜…20g
- 玉ねぎ…1/2個
- キャベツ…適量
- 自家製ロースハム…適量
- 片栗粉…小さじ1
- A 醤油…大さじ1/2
- A きび砂糖(もしくは砂糖)…小さじ1
- A みりん…小さじ1
- A 酒…小さじ1
- ごま油…大さじ1/2
作り方
- 生姜は皮をむいてすりおろす。玉ねぎは厚さ7mmのくし切りにする。キャベツは千切りする。
- 自家製ロースハムは2cm幅に切り、片栗粉をまぶす。
- フライパンにごま油を引いて中火で熱し、自家製ロースハムの表面をこんがりと焼いたら一旦取り出し、玉ねぎを加えて透き通るまで炒める。
- 自家製ロースハムを戻し入れ、Aを加えて全体に絡める。
- 器にキャベツ、4.を盛る。
豚の生姜焼きならぬ、ハムの生姜焼きです。
ふつうの豚肉で作って十分おいしいんだから、わざわざハムで作ることないでしょ?と思った方ほど、ぜひ作っていただきたい一品です。
こんがりと焼いて香ばしさを加えた自家製ロースハムの生姜焼きは、程よいかたさがあり、噛みしめるほどに旨味が広がります。これが照りっ照りなタレと合うんです!生姜はやや多めに入れてピリッと刺激を効かせるのがおすすめですよ。
豚塊肉を漬けて炊くだけでできる、「自家製ロースハム」の作り方をご紹介しました。少ない材料で意外と簡単にでき、さらには様々なアレンジを楽しめるので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
1987年生まれ、千葉県出身。ゆるく気軽に取り入れられるグルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員としての出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
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Twitter:https://twitter.com/igarashi_yukari
HP:http://foodcreativefactory.com/