フジテレビ系の「ワイドナショー」が、5月28日放送分でアニメ監督・宮崎駿さんの引退撤回を取り上げました。その際紹介された、宮崎監督の引退宣言集が創作の文言ではないかとネットで波紋を呼んでいます。
物議をかもしているのは、番組後半で紹介された宮崎監督の引退宣言撤回のニュースで提示されたフリップ。佐々木恭子アナウンサーが「これまで11の作品を監督してきているんですが、そのうち7回引退宣言をしています」と紹介。
1986年の「天空の城ラピュタ」公開時に「人生で最高に引退したい気分」、1992年の「紅の豚」では「アニメはもうおしまい」、1997年の「もののけ姫」では「100年に1度の決意。これを最後に引退」、2001年の「千と千尋の神隠し」では「引退してシニアジブリを立ち上げる」、2004年の「ハウルの動く城」では「ここ数年で最高の辞めどき」、2008年の「崖の上のポニョ」では「体力的にも本作が最後の長編になるだろう」、2013年の「風立ちぬ」では「出来は上々で申し分の無い引退のチャンス」などとこれまで複数回にわたって宮崎監督が引退を表明してきたとしていました。
これについて出演者の松本人志さんら出演者は爆笑。松本さんは「不死鳥やな」などとコメントし、笑いを誘いました。
一方ネット上では、人気ワイン「ボジョレーヌーボー」の評価をもじった2013年のネタツイートにワイドナショーが釣られてしまったのでは、という指摘が相次いでいます。当時この創作ツイートを行ったユーザーは、フジテレビに対して抗議したことを明かしています。
これについてフジテレビに取材を申し込みましたが、担当者が不在とのことで16時現在コメントは得られていません。またスタジオジブリは「本件についてはコメントを差し控えさせていただきます」と回答しました。
フジテレビは4月6日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」で、「月は自転しない」と紹介。スタッフの確認不足を認め、謝罪したばかりでした(関連記事)。
(Kikka)
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