[競馬ニュース]第84代ダービー馬はレイデオロに!!
前半の1000メートル通過が63秒2。28日(日)の東京10R日本ダービー(G1)は、この緩い流れをどう判断するのか?が大きなポイントとなるレースとなった。向正面に入ったところで、後方にいたクリストフ・ルメール騎手騎乗のレイデオロ(2番人気)が外からスルスルと上がっていき、逃げるマイスタイル(14番人気)の直後、2番手に浮上。結果的には、この判断は大正解だった。
4コーナーから最後の直線に入ったところでレイデオロはマイスタイルを交わして先頭に。そのレイデオロに外からスワーヴリチャード(3番人気)が迫ってくる。だが、レイデオロにはもう1段上のギアが残っていた。スワーヴリチャードが並びかけようとしたところで、レイデオロはそのスワーヴリチャードを再び突き放し、前は誰にも譲らないという姿勢を見せる。最後はレイデオロがスワーヴリチャードに3/4馬身差をつけて、先頭でゴール。勝ちタイムは2分26秒9(芝2400メートル、馬場状態は良)。青葉賞の勝ちっぷりから注目を集めたアドミラブル(1番人気)は伸びきれず、3着まで浮上するのが精一杯だった。逃げたマイスタイルは4着に逃げ粘る大健闘。皐月賞馬アルアイン(4番人気)は、そのマイスタイルにハナ差届かず、5着という結果に終わった。
勝ったレイデオロはキングカメハメハ産駒の3歳牡馬。昨年末のホープフルS以来となる2つ目の重賞タイトルが初のG1タイトル獲得となった。父のキングカメハメハは2004年の日本ダービーを制しており、親子2代でダービー馬の称号を手に入れた形となった。通算成績は5戦4勝。前走の皐月賞で5着に敗れ、初の敗戦を経験したが、巻き返しての勝利となった。デビュー戦からクリストフ・ルメール騎手が手綱を取っている。そのクリストフ・ルメール騎手は日本ダービー初制覇。レイデオロを管理する藤沢和雄調教師もこの勝利でダービートレーナーの仲間入りをすることになった。