北朝鮮が弾道ミサイル、EEZに落下-「米国と具体的行動」と首相
菅義偉官房長官は29日、北朝鮮が午前5時40分ごろ東岸から日本海に向け弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる、と緊急会見で明らかにした。政府は北朝鮮に最も強い表現で非難した。
現時点では航空機や船舶などへの被害の情報は確認されていないが、政府は官邸危機管理センターの官邸対策室で情報収集、さらに緊急参集チームを招集して対応を協議している。安倍晋三首相に報告、情報収集・分析と国民への情報提供、航空機や船舶の安全確認、不測の事態に備え万全の体勢を取るようにとの指示を受けたと菅官房長官は述べた。
続いて安倍首相も緊急会見し、先の7カ国(G7)首脳会議(サミット)で合意したとおり、北朝鮮の問題は国際社会の最優先事項だとして「北朝鮮を抑止するため米国ととも具体的な行動をとっていく」と述べた。また、国際社会と連携しながら高度な警戒態勢を維持、国民の安全確保に万全を期すとしている。
菅官房長官も先立つ会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「航空機・船舶への安全確保の観点から極めて問題のある行為で安保理決議への明白な違反。わが国としては北朝鮮の度重なる挑発行為を断じて許すことができない」として「厳重に抗議を行い、最も強い表現で非難した」とも語っていた。
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