軽自動車「白ナンバー」人気? 「ラグビーW杯」特別仕様で 区別に難、問題は?
自家用軽自動車に交付されている、ラグビーW杯日本大会特別仕様ナンバープレートが、自家用普通・小型自動車用とそっくりです。不都合はないのでしょうか。
軽自動車も「白地に緑文字」ナンバープレート
自家用軽自動車のナンバープレートは通常、黄色地に黒文字のものですが、現在、白地に緑文字のものも交付されています。これは2019年に日本で開催される「ラグビーワールドカップ」を記念し、その支援の一環として作られたものです。
この軽自動車用「ラグビーワールドカップ」特別仕様のナンバープレートですが、大きさこそ違いますが普通・小型自動車用と同じデザインで、しかも、通常の自家用普通・小型自動車用ナンバープレートとほぼ同デザインのものも存在します。そこに問題はないのでしょうか。国土交通省自動車情報課に話を聞きました。
――そもそも、自家用軽自動車のナンバーはなぜ黄色なのでしょうか?
1973(昭和48)年に、白地から黄色地へ変更されました。当時、高速道路における軽自動車の最高速度は現在よりも20km/h低い80km/hに定められていました。また、通行料金も普通車と異なることもあり、速度規制のうえでも、料金区分を判定するうえでも、ナンバープレートの色で軽自動車であるとわかりやすくしたのです。
――それがなぜ、今回のようなことになったのでしょうか?
黄色ナンバーがあくまで標準です。今回は「ラグビーワールドカップ」を支援する政府の取り組みとして、期間限定で特別なナンバープレートを取得できるようにしたもので、そのデザインがたまたま白地であったということです。
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軽自動車のナンバープレートの塗色については、「道路運送車両法施行規則」第45条により、自家用が黄色地に黒字(黄色ナンバー)、事業用が黒地に黄色字(黒ナンバー)と定められていましたが、一部改正する省令が2017年4月1日から施行されたことにより、自家用に「図柄入りナンバープレート」が導入されました。「ラグビーワールドカップ」特別仕様ナンバープレートは、その「図柄入り」第1号になります。
上記の「デザインがたまたま白地であった」とは、この「図柄」が「たまたま白地であった」という意味です。
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