あなたは嫌いな人にあったらどうしますか❓
避けますか❓逃げますか❓
それとも平然を装い、無難にやり過ごしますか❓
私は「嫌われたら死んじゃう病」というやっかいな病気にかかっていたので、嫌いな人からも好かれようと振る舞っていました。
でも、それは明らかに自分に対する裏切り行為だった😫というお話。
「なによこいつ💢」と思う人に出会う
私は仕事の関係で、異業種交流会みたいなところに参加している。
その会合の参加者に、一人の若い経営者がいた。
私はその人と初対面だったので、名刺交換をしたのだけれども、こともあろうか、その人は私の名刺をテーブルに置きっぱなしで去っていった😅
失礼な人だなあと思い、会合の会議に参加した。
会議の中で、私が発言を求められることがあったのだけれども、その発言の直後、例の若い経営者が、大勢の前で私に向かってこういった。
「ミナオさんって言いましたっけ?あなたの○○なところ、止めたほうがいいですよ」
ちょっと💢
初対面で、私の名刺を置き忘れるような人に、なんでいきなりダメ出しされなきゃならないのよ❗💢
私はその時から、その人のことが大嫌いになった。
嫌いな人に好かれる努力をする
でも当時の私は自己肯定感がバリバリに低かったので、こんな態度を取られると、その嫌な思い出に絡め取られてしまって、ココロが落ち着かない。
こんな嫌な人であっても、自分が他人から嫌われるということを受け入れられないのよね。
で、「嫌われないテクニック」を駆使してやろうと思った。
この嫌われないテクニックっていうのは単純で、しかも超効果的。
なにせ嫌われたら死んじゃう病の私が、40数年間をかけて磨き上げてきた技だからね。
まず、対象となる人と、一対一で話し合う機会を作る。
そこで、その人の半生を、ニコニコしながら聴く。
何も否定せずに、ひたすらあいづちをうって聴くのね。
2時間ほど話を聴けば効果テキメンで、ほとんどの人はこれをやると私の味方になる。
で、このテクニックを、例の若い経営者に試したの。
わざわざ何かの大義名分を作って、その経営者の会社まで、電車で1時間かけて会いにいった。
そうするとやっぱり効果テキメンで、もうその瞬間からマブダチ呼ばわり😅
一緒に何か面白いビジネスをやろう、とまで言わせることができた😏
嫌いな人に好かれてどう思ったか
これで、この集まりの中に私の敵はいなくなったわけだけれども、釈然としない気持ちが残るのよね。
なぜ私が歩み寄って、嫌いな人の聴きたくもない半生を聴いてやらなければならないのか❓という気持ちが拭えない。
そして、自分の声が聴こえる。
ねえ、私の半生も聴いてよ。
嫌いなあの人の半生を聴いて、どうして誰も私のことを聞いてくれないの❓と。
そうすると勝手なことに、他人を恨むようになってくるのよね。
誰も私のことを聴いてくれないじゃない❗❓
私は我慢して、嫌いな人に歩み寄っているのに、どうして誰も私に歩み寄ってくれないの❓
私のパパとママも、お兄ちゃんも、奥さまも、会社の上司も、昔からの友達も、みんな自分のことばかり。
私のことをないがしろにしてるんだ。
ひどい。ずるい。
って思えてくる。
私にとってたいして重要でない集まりで生きやすくなったのと引き換えに、やがて私の親しい人に攻撃が向くようになった。
嫌いな人に好かれようとするのは、自分に対する裏切り行為
私の本心(なによこいつ💢)に反して、その人に好かれようとする行為は、結局のところは自分に対する裏切り行為ではないかと思う。
「こいつ嫌い」という自分の気持ちを、自分でないがしろにしているという点で。
私も誰かに、私の話を聴いてほしい。
でも、本当に自分の声を聴いてほしいのは、家族や友達といった人ではなく、他ならぬ自分自身なのだと思う。
かけがえのない、唯一無二の自分が自分の声を聴かなければ、自分を裏切ってしまう。
自分にさえも裏切られたココロは、自分でコントロールできなくなってしまう。
自分の気持ちを裏切りながら、嫌いな人に気に入られるテクニックなど、行使してはいけないんです。
嫌いな人は嫌いなままで構わない。
好きでもない人に好かれる努力をするほど、自分の人生はヒマではないんだから。
その分の時間を、自分の声を聴くことに充てたい。