ニュース7 2017.05.27

アメリカがミサイルを撃ち落とす実験を実施します。
ICBM・大陸間弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮。
アメリカ国防総省は、ICBMを迎撃して撃ち落とす実験を来週、行うと発表しました。
トランプ大統領の娘婿、クシュナー氏。
ロシアに秘密の連絡ルートの設置を提案していたと報じられています。
こんばんは。
ニュース7です。
イタリアで開かれているG7サミット・主要7か国首脳会議は、2日目に入りました。
初日の討議では、テロ対策で連携することでは一致したものの、貿易政策や、地球温暖化対策を巡り、アメリカと各国の間で意見の隔たりが残りました。
きょうの討議を経て発表される首脳宣言で、どれだけ結束を打ち出せるかが焦点となります。
2日目を迎えたG7サミット。
日本時間の午後4時半過ぎから、G7の首脳にアフリカ諸国の首脳を交えて、アフリカの成長や開発をテーマに、討議が行われました。
この中で安倍総理大臣は、アフリカの成長が、世界経済の成長を実現する鍵になっているとして、人材の育成や、インフラへの投資などを通じて、アフリカの成長に貢献していく考えを示したものと見られます。
G7サミットの初日の討議では、イギリスでのテロ事件を受け、各国が連携してテロ対策を強化することで一致しました。
一方で、7か国の溝もあらわに。
G7が長年、方については、アメリカ第一主義を唱えるトランプ政権と、ほかの国との間で、隔たりが。
さらに国際的な地球温暖化対策の新しい枠組み、パリ協定からの脱退を検討するトランプ大統領に、各国の首脳が反発しました。
2日目のサミットでは、移民・難民問題などをテーマに討議が行われますが、ここでも厳格な入国制限を重視するトランプ大統領と、寛容な姿勢を取るドイツのメルケル首相や、フランスのマクロン大統領らの間では、意見の隔たりがあります。
このため討議の成果を盛り込んだ首脳制限の取りまとめに向けた各国間の調整は、閉幕直前まで続く可能性も出てきています。
G7サミットは、日本時間の今夜9時半ごろに、閉幕する予定です。
現地で取材に当たっている、政治部の原記者に聞きます。
原さん、G7各国の間には、意見の隔たりも出ているようですが、安倍総理大臣は討議にどう臨んでいるんでしょうか。
安倍総理大臣は、去年の伊勢志摩サミットで議長を務めた経験を生かし、積極的に発言を行っているようです。
これまでの討議では、トランプ大統領とヨーロッパの首脳との間で、意見の違いが目立つ場面が見られ、気候変動に関しては、パリ協定への残留を求めるヨーロッパの首脳いうことです。
この際、安倍総理大臣は、雇用が奪われるなどと、地球温暖化対策に懐疑的なトランプ大統領の主張も考慮しながら、気候変動への対応がビジネスに結び付くなど、利点を強調し、残留を求めたということです。
G7サミットは、あと数日で閉幕する予定ですが、各国の溝は埋まるんでしょうか。
サミットでの討議で、各国の首脳が、大きな政策転換をするのは容易ではありません。
公約を外圧で変えたと受け取られれば、帰国後、強い反発や批判を招きかねないからです。
自由、民主主義、法の支配など、価値観を共有するG7の政策の方向性は、ここ数年、大きな違いはありませんでしたが、トランプ大統領の登場などで、今回は雰囲気が一変しています。
このため、首脳宣言の取りまとめに向け、各国はそれぞれの首脳の発言を最大限反映させるべく、調整を行っているものと見られ、対立が残る分野では、両論が併記される可能性も排除できません。
ただ中国などの存在感が増す中で、G7が影響力を維持するためには、結束が不可欠です。
各国の首脳は、どこまで一致点を打ち出せるのかが問われています。
次です。
アメリカ国防総省は、ICBM・大陸間弾道ミサイルを、迎撃ミサイルで撃ち落とす実験を、来週行うと発表しました。
北朝鮮が、アメリカ本土に届く、ICBMの開発を進める中、初めてICBMを想定した迎撃実験だということです。
アメリカ本土を守る地上配備型の迎撃ミサイルの実験。
アメリカ国防総省によりますと、今月30日、太平洋のマーシャル諸島の基地から、ICBMに見立てた訓練用のミサイルを発射し、カリフォルニア州にある地上配備型の迎撃ミサイルを使って、太平洋の上空で撃ち落とす計画だということです。
実験は3年ぶりで、1999年以来、17回実施され、9回成功していますが、8回は迎撃に失敗しています。
国防総省としては、北朝鮮がICBMの開発を進める中、ミサイル防衛システムの精度を向上させたいねらいもあると見られます。
国防総省のミサイル防衛局の報道官は、NHKの取材に対して、これまでは中距離や長距離弾道ミサイルを想定した実験だった。
今回、初めてICBMを想定した、迎撃実験を行うと話しています。
強まる北朝鮮への警戒。
アメリカ政府は、本土を守るミサイル防衛システムを強化する方針で、年内に迎撃ミサイル8基を新たにアラスカ州に配備し、合わせて迎撃ミサイル44基の態勢にする計画です。
G7でも注目を集めるトランプ大統領ですが、帰国の足取りは重くなるかもしれません。
いわゆるロシアゲート疑惑で、新たな展開です。
トランプ大統領の娘婿で、側近中の側近である、クシュナー氏。
一部メディアは、政権発足前の去年12月、クシュナー氏が、ロシア側に、秘密の連絡ルートの設置を提案していたと報じています。
26日のワシントンポスト電子版。
トップニュースで報じられたのがクシュナー氏でした。
トランプ政権発足前の去年12月、秘密の連絡ルートの設置をロシア側に提案。
結果として設置はされませんでしロシア大使館が保有する施設を使う方法を持ちかけたとしています。
クシュナー氏を巡っては、前日にもアメリカの主要メディアが、FBIがクシュナー氏とロシア側とのやり取りを調べていると報じたばかりでした。
各国も大きく伝えました。
渦中のクシュナー氏。
トランプ大統領の娘、イバンカさんの夫で、去年の大統領選挙では、参謀役を務めました。
今回の外国訪問でも大統領のすぐそばに。
大統領の信頼厚く、政権の政策に幅広く関わる、側近中の側近です。
娘婿にまで問題が波及した形のトランプ大統領。
一連の疑惑について、問われても。
何も答えませんでした。
今回の一連の疑惑。
アメリカメディアなどは、ロシアゲート疑惑と呼んで、報道は過熱する一方です。
その発端は、去年のアメリカの大統領選挙。
ロシアがサイバー攻撃などによって、選挙に干渉したとされています。
干渉したことはロシア政府の仕業だとして、オバマ前政権が去年、ロシアに対し、報復措置を発表しました。
焦点となっているのは、トランプ陣営とロシアとの間に、なんらかの共謀があったのか。
FBI・連邦捜査局が捜査しています。
こうした中、トランプ大統領が今月、FBIのコミー長官を突然解任。
解任は、捜査妨害や疑惑隠しが目的ではないかと、批判が噴き出したのです。
そして今回、大統領側近のクシュナー氏とロシアとの疑惑が明るみに出たことで、さらに注目を集めているのです。
ロシアゲート疑惑を巡っては、大統領選挙で敗れたこの人も発言。
引き合いに出したのは、1970年代のウォーターゲート事件。
当時のニクソン大統領が辞任に追い込まれた際に、捜査していた特別検察官を解任したことと、FBI長官を解任したトランプ大統領の状況を重ね、批判しました。
次の焦点は、議会での証言です。
解任されたFBIのコミー前長官が、議会の公聴会で証言する意向を示していて、その内容しだいでは、大統領弾劾の可能性も浮上しかねない事態です。
まもなく帰国の途に就くトランプ大統領。
今後の政権運営に、不透明感も漂い始めています。
大相撲夏場所14日目。
優勝争いはこちらの4人です。
きのうの時点で、全勝で1年ぶりの優勝に王手をかけた、横綱・白鵬。
そして2敗で照ノ富士、日馬富士、高安が続きます。
白鵬のきょうの相手は?
こちら、照ノ富士です。
白鵬が勝てば、あすの千秋楽を待たずに、優勝が決まります。
38回目の優勝へ、白鵬。
体当たりでいった。
中には入らせない、照ノ富士。
照ノ富士も上手は取れない。
右と左を差し手争いのような格好になっています。
照ノ富士が左だ。
まわしは取れていない。
白鵬が右が入った。
左は入らない。
あっとここで入った。
寄り切り。
白鵬の勝ち。
1年ぶり。
38回目の優勝。
白鵬は、この1年間、けがで苦しんできました。
あーっと、自分から崩れました、横綱。
足がもつれました、白鵬、大丈夫ですか。
去年の名古屋場所で、右足の親指を痛めます。
このけがのため、10勝5敗に終わりました。
その後もけがなどで、2回の休場を余儀なくされ、5場所連続で優勝を逃していました。
復調のきっかけとなったのは、今場所前のトレーニングでした。
下半身や体幹を地道に鍛えました。
その結果、今場所は立ち合いの鋭さや腰の低さを取り戻しました。
白鵬は、みずからが理想とする相撲内容で、1年ぶりの優勝を果たしました。
今場所はけがで、稀勢の里や鶴竜の2人の横綱が休場する中、白鵬は逆に、けがを乗り越えての優勝でしたね。
日本相撲協会の八角理事長は、2横綱が休場しても、最後は白鵬が締めてくれたと、たたえていました。
一方、きのう、横綱・日馬富士に勝って、大関昇進を確実にした高安。
きょうもその勢い、続いたんでしょうか。
場所後の高安の大関昇進は、ほぼ確実となっています。
きょうも体当たり。
ちょっと引いた。
寄り倒し。
正代の勝ち。
軍配は正代です。
高安は11勝3敗。
中入り後の勝敗です。
新入幕の阿武咲が2桁の勝ち星を挙げました。
逸ノ城は勝ち越しです。
貴景勝は宇良に勝って10勝目。
石浦は星を五分に戻しました。
御嶽海は勝ち越し。
栃ノ心は11勝目を挙げました。
先ほど、白鵬が優勝に王手をかけたという字幕が誤っていました。
正しくはご覧のとおりです。
大変失礼いたしました。
平成24年、兵庫県川西市で、同級生からいじめを受けていた高校2年の男子生徒が自殺しました。
学校側は、自殺について、いじめとの関連は不明だとしていましたが、自殺から5年たったおととい、関連を認める内容の追加報告書をまとめました。
両親が起こした民事裁判で、自殺はいじめが原因だったとする判決が確定したことがきっかけでした。
5年前の9月。
兵庫県川西市の県立高校に通っていた2年生の男子生徒が、自宅で自殺しました。
亡くなった生徒が、中学生のときに作った標語です。
あなたの手、たすけてあげる、ひとつの手。
標語にいじめ防止への願いを込めた生徒。
高校で、死んだ虫を食べるよう迫られたり、ばい菌などと呼ばれたりするいじめを受けていました。
両親は、自殺は同級生のいじめが原因だったと訴え続けてきました。
一方の学校側は、いじめがあったことは認めましたが、いじめと自殺との関連は、あるともないとも判断できないとする報告書をまとめました。
検証に当たった、兵庫県教育委員会の第三者委員会も。
生徒の両親は、同級生や当時の校長などに賠償を求めて提訴。
神戸地方裁判所は去年3月、いじめが自殺の原因だったと認め、同級生と兵庫県に賠償を命じ、判決は確定しました。
判決を受けて生徒の両親は、報告書の内容を修正するよう求めてきました。
そしておととい、学校側が、追加報告書をまとめました。
A4判の紙で3枚。
当初の報告書を書き改めるのではなく、判決文の抜粋などを記しています。
県教育委員会によりますと、判決どおり、同級生のいじめが自殺と関係があったことを認める趣旨だということです。
自殺から5年がたっていました。
追加された報告書について、両親は。
日本から遠く離れたアフリカの南スーダン。
国連のPKO・平和維持活動のため派遣されていた陸上自衛隊の部隊のうち、最後まで残っていたおよそ40人の隊員が、きょう帰国しました。
これで、およそ5年半にわたる派遣が終了しました。
午前11時過ぎ、帰国する隊員たちを乗せた飛行機が着陸しました。
到着ロビーには、出迎える家族の姿も。
出迎えは青森駐屯地でも。
南スーダンは、20年以上にわたる内戦の末、6年前、スーダンから分離独立しました。
国連は国づくりの支援のため、PKO部隊の派遣を決め、日本にも陸上自衛隊を派遣するよう要請。
平成24年、最初の部隊が派遣されました。
およそ5年半の活動で派遣された隊員は、延べ3854人。
道路や公共施設などのインフラ整備に当たりました。
活動にあたって最後まで懸念されたのが、現地の治安でした。
2月に公開された、派遣部隊の活動を記した日報です。
宿営地があった首都ジュバで、大規模な武力衝突が起きた去年7月には。
宿営地周辺より射撃音。
民間人約25名が死亡したもようなど、緊迫した治安情勢が記されています。
武力衝突は当初、抗争と表現されていましたが、2日後には戦闘という表現に。
急速な治安情勢の悪化に直面していました。
また去年12月、部隊には、安全保障関連法に基づき、武器の使用範囲を広げる駆け付け警護の任務が付与されましたが、実施されることはありませんでした。
今後の国際貢献について政府は、積極的平和主義の旗の下、一層貢献していくとしています。
自衛隊を派遣する場合、どのような役割を担うべきか、今回の派遣を検証していくことが重要です。
きょうはご覧のような項目をお伝えしています。
続いてのニュースです。
きょう午後1時前、秋田県仙北市田沢湖玉川の山林で、タケノコを採りに行った、大石正子さんが倒れているのを友人が見つけ、警察に通報しました。
警察によりますと、大石さんは、頭から血を流して、うつ伏せの状態で倒れていて、現場で死亡が確認されました。
頭には熊にひっかかれたような傷があったということで、警察は熊に襲われたと見て、詳しい状況を調べています。
現場周辺では、この時期、多くの人が山菜採りに訪れますが、熊が生息していると見られ、警察は近くの山林に立ち入らないよう呼びかけています。
スポーツ、まずはバスケットボール男子のBリーグです。
初代王者がきょう、決まりましたね。
そうですね。
シーズンを締めくくるチャンピオンシップの決勝は、追いつ追われつのシーソーゲームとなりました。
初代王者を争う決勝は、川崎ブレイブサンダースと、栃木ブレックスの対戦。
川崎は、6点リードされて迎えた後半第3クオーター。
持ち味の得点力を見せました。
好調のキャプテン、しもやまのシュートで逆転します。
栃木は第4クオーター。
アメリカ・NBAでもプレーした田臥。
田臥。
勝負どころで鋭いパスを次々に決め、川崎を突き放しました。
Bリーグ初代王者は栃木ブレックス。
栃木が接戦を制し、Bリーグ初代王者に輝きました。
プロ野球の結果と速報です。
デーゲーム5試合とナイトゲーム1試合です。
パ・リーグ首位の楽天は、ペゲーロの10号満塁ホームランなどで快勝しました。
オリックスは9連敗です。
セ・リーグ首位の阪神は、先発の青柳が、今シーズン初勝利を挙げました。
気象情報は菊地さんです。
こんばんは。
きょうは夏の暑さとなった所もありました。
東京の最高気温です。
きのうは20度を少し超えるくらいだったんですが、きょうは27度3分と、7月並みになりました。
気温が上がって、こんな現象が見られました。
東京のきょうの午後の様子です。
砂が巻き上げられていますね。
これ、つむじ風です。
気温が上がると、局地的に発生する風の渦です。
こちら、運動会が行われていた福岡でも発生しました。
暑い日は、このつむじ風が起きやすくなります。
周りのものを巻き込む可能性があるので、注意をしてください。
あすも晴れる所が多くなりそうです。
あすの天気図です。
高気圧が張り出してきて、強い日ざしの届く所が多くなりそうです。
ただ、前線に近い沖縄、そして寒気を伴った低気圧に近い北海道は、雨が降る予想です。
あすの予想最高気温です。
東京から西では25度以上、夏日の予想です。
きょうよりも高くなる所が多そうなんですね。
あすはきょうより暑くなりそうです。
熱中症に一層注意をしてください。
そしてこの先は真夏のような暑さとなりそうなんです。
火曜日にかけての最高気温です。
30度以上の所もありますね。
特に月曜日とか曜日、気温が上がりそうなんですね。
30度以上の真夏日の所もある予想です。
札幌も、月曜日と火曜日は25度以上、夏日の予想となっています。
急に気温が上がりそうですから、気をつけてください。
2017/05/27(土) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

G7欧米の溝埋まるか▽撤収PKO部隊帰国

詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以
出演者
【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース

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