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カゲロウデイズ 作者:necro
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君の甘い瞳

君と僕は結ばれる運命
キドの綺麗な深緑の髪に触りたくなった。
浅い呼吸をして無防備に寝ているキドを見てると、自分が理性を保てていることに驚く。
───少しだけ…

細い髪を手で梳かすとスムーズに指が入っていく。

「ん、あ」

キドが寝返りをうち、こちらを向いた。
……可愛すぎる。

キドと僕は兄弟だ。
血は繋がって無くてもそうなのだ。
だから、この想いは












僕の中で眠らせておかないといけないんだ




****************

自然と目が覚めた。
隣を見るとカノが寝ていた。
綺麗に整った顔は見蕩れてしまう。


私は、カノが好きだ。

でもそんなことを言ってもカノは軽く受け流すだろう。
カノにとって私は只の兄弟。
それは分かっている。
分かっているから胸が痛い。


静かにカノの顔に口を近づけた。

だけど、カノの口には触れない。
ドキドキする─

急いで顔を離し、ため息をつく。

「な〜にため息ついてんの?キド」
「!?」

いつの間にか起きていたカノが私に抱きついてきた。

「い、いつから起きてた?」
「んー?キドが僕の顔の前に顔近づけてきたところかな?」
「──見られてたのか。」
「あはぁ、キドって以外と大胆だね☆」

顔が熱くなっていくのが分かる。カノはそんなことお構い無しに私の背中に顔をうずめた。



「…僕達、兄弟だよ?」


カノが発した言葉に、一気に身体が冷めていく。

「恋愛感情なんてあったらいけないんだよ」


─分かってる…

分かっているけど──

私は勢いよく後ろを振り返った。
目の前にはカノの驚いた顔

その顔に顔を近づけ口をつける。
「んっ!キドッ、んん」
初めてしたキス
下手だけど、私の中では溶けそうな程甘いキス────

カノは、私を押し戻すことはしなかった。

「はっ…」

口を離し、息をする。

カノは私をただじっと見ていた。


「──これが、私の気持ちだ。兄弟とか!そんなの関係ないから!」



言い切ってしまった。頭が真っ白になってグラグラする。もしかして、引かれてしまったかも…
と、考えてると

カノはそれを見て微笑んだ。

「僕も、キドが好き。大好き」



心が、浮いた。

冗談のように心が浮いた。

まさか、まさかカノも私のことを好きなんて………
「それ、本当?」
「うん。僕はキドが好き。もう我慢なんてしない」

カノはそういうと私に覆いかぶさってきた。
「ちょっ!カノッ」
カノは聞かず私にキスをする。
「んっ、カノ、あッ」
「キド、その声……ホントに我慢出来なくなる…」
「こ、声が出るッ、ふあっ」
「〜!もう知らないからねキド」


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