---------------------------

----H----047------------
----i---------------------
----y-----------------------
----o-k-k-o---------------
---------------------------

---------------------------------------------------------------


♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
（松下）ちょっと　すいません皆さん　注目。え～　今月から　皆さんのお給料が１割程度　減額となりました。
（どよめき）申し訳ありません！原因は　アポロン社が生産台数の調整に出たことにあります。
（みね子）＜お父さん…。お給料が今月から　少し下がりました＞
♪～
＜お給料は下がってしまったけどみんな　仕送りの額は変えませんでした。そうなると　懐は寂しいです＞
♪～
（おじさん）はい　２０円のお釣りね。毎度！
こんばんは。こんばんは　冷えるね。
＜冬の寒さが　身にしみますです＞
（幸子）よし！　元気出そう！私が　芋　おごる！
いいですよ　そんな。
（澄子）そうですよ。ダメだよ　そんなごと。
（時子）みんな　同じなんですからしんどいの。
（優子）そんだよ　幸子。
そうしたいの！
だって私が一番　お給料もらってるもん。
おじさん！大きくて　おいしいの　３つ！
みんなで分けるがら　おまけして。お給料　下がっちゃったんだがら。
はい　大きいの。ありがとう！　はい。
（優子）ありがとう。（澄子）ありがとう。
はい。（時子）ありがとう。（豊子）ありがとう。
はいよ。ありがとう。
（幸子）食べよう。うん。
ありがとう！いただきます。
（５人）いただきます。
（おじさん）頑張れよぉ。はい！
ありがとう。ありがとう。
（ラジオ）「横綱　大鵬。福岡スポーツセンター　大観衆の見つめる中制限時間いっぱい。行司の軍配が返った。立ち合いです。さぁ　立ち上がった。大鵬　踏み込む。大鵬　踏み込んで　差し手争い。捕まえに行く。がっちりと組み止めた。大鵬　十分　引き付けて　出る。寄った　寄った　寄った！すくい投げ！　大鵬の勝ち！大鵬　１敗を守りました。１２勝１敗」。
♪～
頑張ろう　向島電機。
うん。
＜お父さん…。下を向くのはやめようと思いました。ちょっと　しんどいけど頑張って働いていれば　大丈夫。そう思うことにしました…。だから　今月も行きました＞
♪～
おながすいたなぁ。
（ドアベル）
どうも。（鈴子）いらっしゃいませ！　あら！
（高子）いらっしゃい！　給料日だ？はい！
（鈴子）みね子ちゃんそろそろかねって　話してたとこ。
本当ですかぁ？いや～　うれしいな。
（省吾）いらっしゃい！来たな　みね子ちゃん！はい。
（元治）来たな　月末娘！ちょっと　何ですか？　それぇ！
（秀俊）いらっしゃい。はい。
（高子）先月は　これだったね。
あ～　そうでしたね。おいしかったなぁ　ハムエッグ。
フフフ！　となると　今月は…。
これくらいかな？　いっとく？う～ん　そうですね…。
みね子は　毎月　お給料日に来て順番に　値段の高いものに挑戦していたんですね。
一番安いコロッケに始まり最終目標は　５００円のビーフシチューだったわけですが…。
今日は　ビーフコロッケにしようかな。
最初に食べたやつ何か　また食べたくて。
うん　かしこまりました。
すみません。
あっ　あの！あれ　言ってみてもいいですか？
かっこよくて　好きなんですよねあれ。
あれって？　オーダー？
はい！　いいですか？
いいよ。アハハハ！　ありがとうございます。
では…。（せきばらい）
３番さん　ビーコロワンです！
（省吾）はいよ　ビーコロワ…　えっ！？
ん？
あっ　私でしたぁ　アハハ！ビーコロワン！
ビーコロワン！（元治）ビーコロワン！
（高子）お待たせしました。
いだだきます。
フフッ！　おいしいです。
そりゃ　よかった。
♪～
おいしい。
♪～
（すすり泣き）
（すすり泣き）大丈夫？
あっ　すみません。
タマネギが　しみたのかなぁ…　ハハハ…。
（高子）え～？
みね子。
ちょっと　おいで。
いいから　おいで。
座って。
いいかい？　みね子。
私はね　あんたのお父さんとお母さんのことが好きなのよ。
分かる？はい…。
そして…。
手紙でさ…。
お母さんからあんたを　よろしく頼むって頼まれてるの。
だから　勝手に東京のお母さん代わり。
おばあちゃんかな？まっ　どっちでもいいや。
とにかく　そう思ってる。
分かる？
はい。
何かつらいことがあったんでしょう？
そうでしょう？
♪～
（元治）ヒデ　ガロニ！
はい！
♪～
お願いします。うん。
（省吾）任しとけば　大丈夫だ。
はい。ソテー　お願いします！
♪～
そうか。
でも　お給料日に　ここに来てちょっとずつ高いの　頼んで。
そうやって決めてたのに…。
ちょっと厳しいからそれもでぎなくて…。
来られなくなっちまったら寂しいなって思って…。
そしたら…。
バカだねえ…。
別に　あんたで商売しようとは思ってないんだからさお客じゃなくたっていいじゃないの。
遊びに来れば。
今日だって　お代なんていらないんだし。ダメです。
絶対　嫌です。
嫌です…。
何で？
私の　東京での目標なんです。
私　とぐに東京で　これがしてえとがそういうの　ないがら…。
でも…。
頑張って働いでちゃんと　仕送りして妹や弟　高校やれるようにして…。
でも　それだけだと自分がないがら…。
すずふり亭に来て…。うん。
いつか　ビーフシチュー頼めるようになってって…。
（すすり泣き）
だがら　自分の力で払わないとダメなんです。
分かるけど…。
分がっけどぉ…。
あら…。
なまり　うつっちゃったわ。
アハハハ！
アハハ！
（２人）アハハハ！
んだなぁ。
んだ。んだんだ。
＜お父さん…。鈴子さんはとっても　あったかかったです。でも　何だか　私の周りではどんどんいろんなことが起こっていて…＞
（綿引）みね子ちゃん。はい。
（綿引）ごめん！
えっ？