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 自民党の派閥「宏池(こうち)会」(現在の通称・岸田派)が28日、縁の深い広島で設立60周年の記念行事を行った。広島市の中央公園内にある派閥設立者、池田勇人元首相の銅像前で、派閥会長の岸田文雄外相らが記念植樹した。

 宏池会は1957年6月、広島出身の池田氏が創設。現在ある派閥のうち、正式名称が変わらない最古参の派閥だ。県内選出の自民党国会議員9人のうち、岸田氏ら6人が所属する。

 宏池会は池田氏ら4人の首相を輩出したが、91~93年まで務めた宮沢喜一氏が最後。宮沢氏も広島が地盤だった。記念行事に出席した湯崎英彦・広島県知事は岸田氏に、「5人目の宏池会出身の総理として、ぜひご就任頂きたい」とエールを送ったが、岸田氏は記者団に「権力に謙虚であるのが宏池会の歴史。来年、自民党総裁選があることは承知しているが、それ以上は今の時点では何もない」と述べるにとどめた。(田嶋慶彦)

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