日本で教員をしていましたが、結婚してから主人の転勤で海外に住むことになり、現地の外資系の企業で働き始めることになりました。
最初はもともと現地での仕事にあまり興味がなかったのですが、ネットサーフィンをしていた時に転職エージェントの広告を見かけ、そこで紹介されていたメディアの仕事があまりにおもしろそうだったため、転職エージェントに登録して応募してみたのです。
私たちが住んでいる国は英語圏ではありませんが、その仕事は現地の言語が話せなくても英語が必須の仕事でした(さすが外資系です)。そのため遠慮なく応募できたのです。その後転職エージェントの方との面談を経てあっという間に筆記試験と面接、そして採用に至りました。ネットで興味を持ってエージェントに登録してから1ヶ月も経たないうちの出来事でした。
この経験を踏まえ、転職に当たってのアドバイスを書きたいと思います。もちろん私はある意味ラッキーだったとも言えますが、そのような中でも私の経験から伝えられることを今後転職を考えている方に伝えたいと思うからです。
①違う業界からの転職でも問題ない
転職をする場合、常に同じ業界での仕事とは限りません。もちろん生活環境の変化から違う仕事をせざるを得ないこともあるでしょうし、違う仕事に興味を持つこともあるでしょう。そんな中、違う業界だからと言って恐れる必要はありません。
私も面接では「違う業界での仕事についてどう思うか」と聞かれましたが、その中でも前職とその仕事の共通点を述べ、全く違う業界とは言えない、だから自分はこの力をここで生かすことができる、と説明して高評価をいただきました。
要は自分なりに前職をどのように生かすか、ということが説明できれば問題ないのだと思います。違う業界から転職するとは言え、それは一からの始まりではありません。あなたが既に学んだこと・習得したスキルはあるはずなのです。
②外国語は「話せること」の方が大切。
その点私は有利でした。これは企業にもよりますが。英検やTOEICなどの級、点数を気にする業界も確かにありますが、実際には「喋れる人」が優位なこともあります。
もちろん喋れる証明のために英検やTOEICが必要なこともありますけれど、それならば英検1級を持っているから、TOEIC990点を取っているからといって喋れるとは限らないのです。
私の場合は英検もTOEICも高校の時に受けたきりでしたので英検はともかくTOEICは期限が切れており、しかも海外に英検の合格証明書は持ってきていませんでしたので証明するものは何もありませんでした。
しかし「喋れるならばOK!喋れるかどうかは面接で判断」でした。そのため、応募要項に英検やTOEICの基準が書いてあったとしても、話せるという自信があるならば問い合わせてみる価値はあると思います。
③仕事内容で脅かされても笑顔で対応
私は面接で、
「万が一あなたのチームの人が休んで、あなたがその人の仕事も代わりにしなければならないとなっても大丈夫か」
「休日は基本的には休みだけれど、緊急の時には出勤してもらう必要もあるかもしれない」
「もしかしたら長期休暇で、あなたは既に海外旅行に行くための航空券を手配しているのにもかかわらず、急に仕事が入って海外旅行を断念しなければならないかもしれない」
などと言われました。
もちろん実際にそんなことがあったら困惑すると思うのですが、面接では笑顔で「大丈夫です」と答えました。
「例えば病院の医者がどれだけ休暇を取るつもりであっても、そこに急患の患者が運ばれてきてその医者がどうしても対応しなければならないとなったら、休暇を断念するしかない。それと同じ」
と答えたところ、素敵な笑顔で「いい答えです」と言っていただけました。仕事内容によっては面接で「仕事はきついわよ!」などと言われることもあると思います。
しかしそこで「嫌だなぁ」という顔をしてしまえば、それだけで内定はもらえないと思った方が良いです。もし正直に顔に出るかも!と思う人は、普段からポーカーフェイスの練習が必要です。
あと転職した時はもう30代に突入していましたが、こちらに書いているとおりしっかりとしたバッググラウンドがあれば即戦力として採用してくれて、収入面でも仕事のやりがい的にも大きくなるものと考えて良いでしょう。
いかがでしょうか。
これはあくまで私の例ですが、特に③は重要です。
もちろんこればかりが内定を取れなかった理由とは言えませんが、実際に嫌な顔をしてしまって面接に落ちたことがあるという人もたくさんいるのです。でもその仕事をしたいのであれば、
「何があってもやります!」
という姿勢を見せることは非常に重要です。
もちろん個人個人で転職の方法は違うと思います。しかし怖がらず、前向きに頑張って行って欲しいと思っています。