辺野古の護岸工事進捗に抗議集会

アメリカ軍普天間基地の移設に向けて、沖縄防衛局が名護市辺野古で護岸工事に着手したことに対し、移設に反対する市民グループが27日、現場近くで集会を開き、改めて工事の中止を訴えました。

普天間基地の移設に向けて、沖縄防衛局は先月25日、名護市辺野古で事実上の埋め立てとなる護岸の建設工事に着手しました。
工事開始から1か月が過ぎるなか、工事区域に隣接するアメリカ軍基地、キャンプシュワブのゲート前では、市民グループが抗議集会を開き、主催者の発表で、およそ2000人が集まりました。
集会では、この春まで名護市内の大学に通っていた大学院生の玉城愛さんが「工事が強行され、胸が苦しい。これ以上の負担は許せないとの思いを持ち、翁長知事らを支えながら闘いましょう」と訴えました。
また、市民グループの安次富浩共同代表は「辺野古の新基地建設は即時中止すべきで、今からでも遅くない。工事を止め、元に戻すことはできるということを知事にも訴え、日本政府に決断を求めていきたい」と述べました。
この後、参加者は「工事中止に向けて頑張ろう」と抗議の声を上げていました。
名護市の80歳の男性は「これ以上、基地を造るのはノーだ。政府の強行なやり方はふに落ちず、県民の意向が反映されていない」と話していました。