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 スリランカ南西部で27日、モンスーンによる豪雨の影響で約100人が死亡し、99人が行方不明になった。スリランカ災害管理センターなどによると、避難者は2900人以上にのぼっている。

 スリランカでは数日前から豪雨が続き、各地で洪水や土砂崩れが発生。南部カルタラやラトゥナプラなどを中心に、住宅が押し流されるなどの被害が広がっている。住宅の屋根の上などに避難したまま取り残された住民もいる。

 スリランカ外務省は声明で、救助などの支援を国際社会に呼びかけた。すでに隣国インド軍も救助に乗り出している。今後も激しい雨が予想され、土砂崩れなどの被害が拡大する可能性がある。

 スリランカでは、モンスーンの影響でこうした豪雨が少なくない。2003年に250人以上が死亡したほか、昨年5月にも土砂崩れなどで少なくとも100人以上が死亡した。茶やゴムの栽培のための大規模な森林伐採が、土砂崩れを頻発させる一因とも指摘されている。(ニューデリー=奈良部健)