今週のお題「私の沼」
記事タイトルは、以下の映画のタイトルをひねって付けました。なお映画そのものは見たことはありません。すみません。
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか - Wikipedia
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鉄道(各種)の沼やカメラ(各種)の沼、アニメ、2.5次元など、世界にはさまざまな沼がひそんでおり、その入り口はあなたのすぐそばにあるものですが、その中でも私がよくはまって抜け出せなくなるのが「Wikipedia沼」です。
Wikipediaは「ウィキペディアは誰でも編集できるフリー百科事典」という説明通り、集合知を使ってWeb上のよりよい百科事典を編集しようという性質のものですが、編集合戦が起きたり、hydeの身長は156cmのような話題もあったりして、紙の百科事典と同等の正確さを持っているかといえばかなり怪しいと考えざるを得ません。大学のレポートでWikipediaを写した記述が問題になるなど、正確性の担保という面ではどうしても難しい。しかし、読み物としては非常に優秀で、いったん読み始めるとついつい抜け出せなくなり、大いなる時間泥棒として、1~2時間くらいはあっという間に溶かしてしまう、恐ろしい存在です。
「歴代なんとか」は確実に時間泥棒です。
征夷大将軍 - Wikipedia
天皇の一覧 - Wikipedia
ハプスブルク家 - Wikipedia
三大始祖 - Wikipedia
スーパー戦隊シリーズ - Wikipedia
割と有名な「読み物系」はこんな感じでしょうか。「三毛別羆事件」は何度読んでもすごい。
三毛別羆事件 - Wikipedia
トムラウシ山遭難事故 - Wikipedia
生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え - Wikipedia
空飛ぶスパゲッティ・モンスター教 - Wikipedia
0.999... - Wikipedia
シーランド公国 - Wikipedia
ナウル - Wikipedia
地方病 (日本住血吸虫症) - Wikipedia
ここまででも相当なやばさなのですが、ここから先は、私がブックマークした中でも思い出深かったり、印象的だったりするものをピックアップしてみます。
復讐の炎は地獄のように我が心に燃え
すごく有名な旋律で、明るく可愛らしい歌かと思いきや、超絶技巧を駆使して憎しみを歌い上げるというところ。「えーとえーとあれなんだっけ」とメロディだけ思い出して悶絶することが多いのでブックマークしました。たまに真似して歌ってみようとすると咳き込みます。サンプル音源も聴けるのでぜひ聴いてみてください。
見るなのタブー
聖書にも日本の昔話にも「見たらいけないよ、約束破ったらこうなるかんね」っていうのが多いのでなんとなくぐぐっていたら行き当たったページ。そういえばパンドラの箱もこの分類ですね。
旧暦2033年問題
カレンダーで六曜が決められなくなるっていうニュースが流れたときに調べたはず。六曜、別に神道とも仏教とも実は関係ないし、もうなくてもいいじゃん……葬式の日程とか決めるのに面倒なんすけど……っていう気持ちになるんだけど、そうもいかない業界があって大変だ。
首相官邸ネズミ捕獲長
キャメロン元英首相がラリー(Larry)との別れを惜しむ記事は本当に悲しかった。ラリーがんばってほしい。キャメロンさんもがんばってほしい。
クリントンさんのところのソックスちゃんも好きでした。
光文事件
うっすら覚えてはいたものの、Wikipediaでまとまった内容を知るまで記憶から浮上してこなかった内容。今上天皇陛下のお気持ち表明のあたりでまとめて読みました。これ誤報に関わってたらと思うと胃が痛いどころじゃなくて本当に死にそう。
シュトレン
毎年クリスマスシーズンになると「シュトーレンの作り方」「シュトーレンを買いました」みたいなtweetが出てくる一報、「シュトーレンとは発音しない、本当はシュトレンだ」というシュトレン警察が現れるので、私もなるべく「シュトレン」と表記するようにしています。第二外国語がドイツ語だったのでドイツ語の音にはなるべく合わせたい。
コト/とも/より(合略仮名)
コト - Wikipedia
とも - Wikipedia
より - Wikipedia
合略仮名 - Wikipedia
かなり最近知って、さらに本当に変換できて感動してブクマ。「あり〼」みたいなものかな?と思ったら、「〼」は「ます」と呼ぶが、これは計量に使用する枡を記号化した物であり、合略仮名とは異なる」とばっさり書かれていました。これら今も読めなかったわ……。
宇部興産専用道路
日本一長い私道。テレビとネットの記事両方で知った記憶があります。ロマンある。いつか見に行ってみたいです。宇部興産の中でも選ばれし者(ちゃんとライセンス取った人)しか通れないらしいぞ。
ワラタ (貨客船)
飛行機(旅客機)や船が忽然と姿を消すという事件は割とよくあるものですが(今の時代に「探せない」ってなんかすごくないですか)、Twitterか何かで知ってWikipedia見てみたら「わらた」という面白い響きの割になんかすごいことになってた事件がありました。以下の言葉がなんだか悲しいです。
2004年、ワラタを探すことにもう22年間を費やしていたエムリン・ブラウン(Emlyn Brown)は、捜索を断念しつつあると断言した。「わたしはすべての選択肢を使い尽くした。もうわたしはどこを調べるべきかわからない。」
自衛隊機乗り逃げ事件
こんなことってあるんだ……と今でも折に触れ思い出す事件です。「防衛庁・陸上自衛隊は、彼が酔った勢いで突如航空機を操縦してみたいという衝動に駆られ、乗り逃げしたものと断定した」と淡々と書かれているけどそんなことってある???といつも思います。
SOS遭難事件
当時テレビ(ニュース、ワイドショーともに)でよく取り上げられ、「えーすーおーおーえーすー、たーすーけーてーくーれー」という音声のトーンが今でも脳内で再生できます。怖かったな……。
サンタクロースは実在するのか
一連の話全部好き。
たぬき・むじな事件
これ有名な事件なんですけど何度読んでもすっとは頭に入ってこない。大阪に「たぬきうどん」がなくて「ハイカラうどん」があって東京で「たぬきうどん」を頼んだら驚いた、みたいな話なんですかね……。
ちなみに大阪出身の夫は東京の大学に進学し、学食で「冷やしたぬきうどん」という表記を見つけて、友達に「冷やした・ぬきうどん」って何……と聞いたそうです。ぬきうどん。
なぜ何もないのではなく、何かがあるのか
なぜ何もないのではなく、何かがあるのか - Wikipedia
これも何度読んでもよくわからない(学問的・学術的なページではよくあることですが)。でももはや「読むこと自体が面白い」の領域に入ってます。
人によって引き起こされた核爆発以外の大爆発一覧
人によって引き起こされた核爆発以外の大爆発一覧 - Wikipedia
ハリファックス大爆発とかヒンデンブルク号爆発事故とかも印象的なんですがこのページでまとめました。
ロンドンビール洪水/ボストン糖蜜災害
ロンドンビール洪水 - Wikipedia
ボストン糖蜜災害 - Wikipedia
私の中では同じジャンルにくくられているので並列で紹介しました。自分の身に起きたらと思うとぞっとする。
あなたの幸せが私の幸せ
「株式会社あなたの幸せが私の幸せ世の為人の為人類幸福繋がり創造即ち我らの使命なり今まさに変革の時ここに熱き魂と愛と情鉄の勇気と利他の精神を持つ者が結集せり日々感謝喜び笑顔繋がりを確かな一歩とし地球の永続を約束する公益の志溢れる我らの足跡に歴史の花が咲くいざゆかん浪漫輝く航海へ」
お、おう。
リスボン地震 (1755年)
地震が与えた衝撃はヨーロッパの精神にも及んだ。当時の通俗的な理解では、地震とは自然現象というより神罰である。しかし、多くの教会を援助し、海外植民地にキリスト教を宣教してきた敬虔なカトリック国家ポルトガルの首都リスボンが、なぜ神罰を受けねばならなかったのか、なぜ祭日に地震の直撃を受けて多くの聖堂もろとも町が破壊され、善人も悪人も罪のない子供たちも等しく死ななければならなかったのかについては、18世紀の神学・哲学では説明の難しいものであった
東日本大震災のときにふと思い起こしました。
パイロットの故意による航空事故
Category:パイロットの故意による航空事故 - Wikipedia
まじかよ、という感じのカテゴリ。2015年の「ジャーマンウイングス9525便墜落事故」で知りました。
ピッチドロップ実験
これもテレビで見て調べて発見。最初に実験を始めたバーネル教授が、不眠不休でがんばってたのに、ふと買い物(かうたたねか忘れた)に出た瞬間にしずくが落ちてしまって、さらに翌年亡くなった……ということに科学実験のもの悲しさを強く感じました。その後を引き継いだメインストーン教授も自分自身の目では見ておらず、さらにせっかくビデオカメラという文明の利器が登場したというのに確か故障かなんかで映ってなかったんですよ……(今ほど動画撮影がカジュアルなものではなかった2000年のお話)。
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この記事を書き上げるまでにも沼に引き込まれそうになったことが何度もありました。ぜひ暇つぶしに、あるいは脳の刺激に、Wikipedia沼をどうぞ(ただし正誤については保証されていないためお気をつけください)。