「つらい思いをすると他人にやさしくなれる」という。それはある一面では真理かもしれない。しかし、あまりにもつらすぎる目にあってきた場合には、他人を信じることすら難しくなるというのもまた事実である。
だがそれでも人は愛を求める。それは動物だって同じことだ。
ここに1匹の老猫がいる。名前はメイソンという。野良猫としてずっと1匹で戦ってきた。体中が傷だらけで重い病気を抱えている。
あとはただ死を待つのみだった。ずっと1匹で生きててきた孤高の猫は、何者にも悟らることなく1人でこの世を去ることをいとわなかった。
だが、それは突然やってきた。
誰の愛情も受け入れなかったメイソンだが、
この愛情にあらがうことはできなかったのである。
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Ancient battle-scarred feral cat meets tiny kittens
誰の愛情も受け入れなかった孤高の猫、メイソン
メイソンは高齢のオス猫である。保護された時点で、慢性化した肝臓病をかかえ、おそらくはケンカによると思われる傷を負っていた。そしてまた、それまでの生活がそうさせたのか、どんな類のものであれ、愛情を受け付けない気質を持っていたのである。
これでは穏やかな老後を送るのは難しい。しかし、カナダにある猫の保護団体「TinyKittens HQ」はメイソンを安楽死させようとはしなかった。
その代わりに、その晩年を過ごせる家庭を与えたのである。メイソンは徐々に家庭生活になじんでいったが、それでも誰にも心を開かず、身体を撫でさせることはなかった。
image credit:youtube
無邪気に甘える子猫たちを目の当たりにして心が溶けていくメイソン
だが、メイソンを取り巻く環境が変化した。数匹の子猫が新たに家族としてやってきたのだ。好奇心溢れる子猫たちは、メイソンがどんなに怒っても無邪気に近づいてくる。メイソンに遊んでほしくて、何度も何度でもメイソンに近づいてくるのだ。
子猫たちはするっと彼の傷ついた心に入り込んだ。メイソンは、子猫たちが喉を鳴らしながら、好き勝手に身体によじ登ってくることを許したのである。
1匹で生きて、1匹で終わるのが当たり前だと思っていたメイソン。そんな彼に晩年ついに、守りたい仲間ができた。
メイソンは今、子猫たちのあたたかい温もりに包まれ、心地よくくつろいでいる。今では「おじいちゃん」と呼ばれているメイソン。
相変わらず人間には打ち解けないが、少なくとも、人生の残りの日々を照らしてくれる愛情は見つけることができたようだ。
「孫」たちと一緒になって遊ぶメイソンは、自らの子猫時代を取り戻したようにも見える。まだまだ生きなきゃ。という希望すらも見出したようだ。
via: Laughing Squid・translated by K.Y.K. / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
おお、こういう安易に安楽死させずに生きる道を作ることは素晴らしい
2. 匿名処理班
ほろっと来た
やはり子猫の可愛さには猫だって抗えないのね
3. 匿名処理班
夜廻り猫みたいだなー
4. 匿名処理班
家の17歳のお婆ちゃん猫にそっくり
新しく迎えた子猫がお婆猫のあとをくっついてお乳吸おうとお腹の下に入り込んだりして
お婆も最初は嫌がってシャーシャー言ってたけど今は絡まりあって猫団子を形成しているよ
5. 匿名処理班
おじいちゃん、子猫を甘やかしてそうだなぁ
6. 匿名処理班
肝臓ではなく腎臓病?
7. 匿名処理班
ハイジってこんなお話だったよね