2017年2月頃まで、当サイト『クレジットカードの読みもの』では下記の検索キーワードすべてでGoogle検索1位でした(各リンク先は検索1位だった記事)。
たぶん、2001年頃までのインターネット創世記であれば別かもしれませんが、これだけ多くの激戦キーワードで検索1位を同時占拠したのは2005年以降だとはじめてと推測。
結果、当サイトの月間アクセス数は400万近くに迫り、なんでも記事を書けば書くだけGoogle検索上位に表示させられてましたね(アクセス詳細はこちら)。まぁサイトオーナーの私からすると、なんとも楽に上位表示できていたことになります。
ドメインパワーだけで上位表示させていた:
では、どのように激戦キーワードで検索1位を取っていたのか?それは乱暴にひとことでまとめると「ドメインパワー頼みのSEO対策」と言うのが的確な感じ。
要するにドメインの力が強かった当サイトは、Googleから「このサイトが書く記事だったら検索上位に表示させるべきだろう」というお墨付きを貰っていたようなものだったので、前述のように書く記事、書く記事が上位になっていたんです。
- ドメインパワーが弱い:どんな記事を書いても上位表示されない
- ドメインパワーが強い:どんな記事を書いても上位表示される
実際、FacebookやTwitterでシェアされていなくても、被リンクがほとんどついていなくても、はてなブックマーク数が1や2でも検索に強い記事は多かったですね*1。例えるならスターを取って無敵状態のマリオみたいなものです。
フレッドアップデードの到来:
しかし、ちょっとSEOをかじってる方であればご存知のように、2017年2~3月に通称「フレッドアップデート」と呼ばれるGoogle検索の仕組み変更が行われました(正確には2017年3月のものがフレッドアップデート)。
フレッドアップデート(Fred Update)とは、2017年3月10日に起きたGoogle非公式のアップデートです。
Googleのゲーリー氏の要求に基づいて今回のアップデート「Googleフレッドアップデート(Fred Update)」が命名されました。
この影響で検索上位表示していた当サイトの記事は続々と検索順位が低下。
幸運にも現時点で検索1位を維持できているキーワードも残ってはいますが、半分以上が2位~8位あたりに順位が落ちてしまったことを考えると、Google側が当サイトにはマイナスの影響があるアルゴリズムの見直しをしたと考えるのが妥当でしょう。
言わば、私にとってのボーナスステージは終わりを迎えたのです。
フレッドアップデート対策とは?
それじゃ今後、当サイト『クレジットカードの読みもの』ではどのように検索上位を狙っていくのか?それを考えるためにはまず、フレッドアップデートの傾向と対策を把握するしかありません。
たとえばこちらの記事をはじめ、多くのSEO情報サイトでは当初、「フレッドアップデートは広告の過剰設置やアフィリエイトサイトに対してペナルティを与えるアルゴリズム変更だ」なんて言われていました。
フレッドアップデートは、主に「広告を重視する価値の低いコンテンツへの制裁を対象とした新しいタイプのアルゴリズムアップデート」との見解が示されてます。
つまり、広告によって収益を上げてるサイト(アフィリエイトサイト)が影響を受けやすいと言えるでしょう。
しかし、4月頃から徐々に「それは違うんじゃないか?」という意見がちらほら出始め、現在では広告を多く掲載しすぎることだけが問題じゃない…という見解が主流になりつつあります。
Q. フレッド アップデートについて教えてほしい
(中略)Google はたくさんのアップデートを日々実施している。今後はすべて「フレッド」と呼ぶことにしただけだ。このアップデート以降もたくさんのアップデートを実行している。
このアップデートに限って言えば、品質ガイドラインに書いてあることを対象にした。[鈴木補足: ガイドラインのどの部分かという、続けての質問に対しては特定をゲイリーは避けました。このアップデートに関して詳しく話すことを上司に止められているようです。]
1つのアルゴリズムにフォーカスするのは賢くない。更新は毎日やってる。そういったことを気にしてばかりいるべきじゃない。
要するにフレッドアップデートとは広告の設置数うんぬんではなく、Googleの品質ガイドラインに沿ったアルゴリズムの改訂だと考えるほうが無難。
広告が過剰なサイトの検索順位が落ちたのも、下記ガイドラインの「内容の薄いアフィリエイトの例」における、2番目の項目が厳格に適用されるようになった結果でしょう(フレッドアップデートにおける1つの変更点でしかないということ)。
Google では、アフィリエイトのためだけのウェブサイトや「内容の薄い」アフィリエイト サイトはウェブユーザーに付加価値を提供していないと考えています。特に、アフィリエイト プログラムに参加し、アフィリエイト ネットワーク上でプログラムのコンテンツを配信するサイトがそれに該当します(他にも該当するサイトはあります)。
こうしたサイトの多くが同じコンテンツや類似コンテンツを同一サイト内、または複数のドメインや言語で複製した画一的なサイトやテンプレートのようなサイトです。検索結果ページにこのようなすべて同じコンテンツのサイトが複数表示されることも起こり得るため、このような内容の薄いアフィリエイト サイトはユーザーの利便性を妨げることになります。
内容の薄いアフィリエイトの例:
- 商品アフィリエイト リンクを含むページで、商品の説明とレビューを元の販売者から直接コピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなくそのまま掲載しているもの。
- サイトの大部分がアフィリエーションで構成され、独自のコンテンツやユーザーへの付加価値がごくわずかしか含まれていない商品アフィリエーションのページ。
アフィリエイトサイトだから下がるわけではない:
ちなみにこう書くと、アフィリエイトサイト全般の順位が問答無用で引き下げられたのか…と勘違いされる方も多いのですが、正しくはそうではありません。
Googleは「関連性が高い独自のコンテンツを提供すれば、ユーザーに価値を提供し、サイトを他のアフィリエイト サイトと差別化することができるため、サイトが Google 検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。」とも明記しているので、アフィリエイトサイトだから検索で上位表示ができないということではないのです。
- 間違い:アフィリエイトサイトの順位低下
- 正解:価値のないアフィリエイトサイトの順位低下
ウェブ上の多くのサイトに掲載されているようなコンテンツで構成されたアフィリエイトのためだけのサイトは、Google 検索結果で上位に表示されず、検索エンジンによる評価が低くなる可能性があります。関連性が高い独自のコンテンツを提供すれば、ユーザーに価値を提供し、サイトを他のアフィリエイト サイトと差別化することができるため、サイトが Google 検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。
なぜ当サイトの順位が下がったのか?
話を元に戻します。
今回、なぜ当サイト「クレジットカードの読みもの」の検索順位は落ちてしまったのか…というと、これはGoogle側が新しく3月14日付けで更新をした、検索品質評価ガイドラインが参考になりそうな感じ(変更点については下記記事等を参照)
今回のGeneral Guidelines更新で目を引くのが、E-A-Tについて多数追加されていることです。E-A-Tは、Expertise・Authoritativeness・Trustworthinessの頭文字を取ったものです。日本語では、専門性・権威性・信頼性といったところです。
高品質なコンテンツ・ページではE-A-Tが重要です。特にニュース記事や情報ページであればなおさらですね。E-A-Tが欠けた記事ページはYMYLを毀損する可能性すらあるわけですから。
ニュース記事
配信するニュース記事の「信憑性や信頼性」が重要である
E-A-T
高品質なコンテンツ・ページには「専門性・権威性・信頼性(E-A-T[Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness])」が重要である
広告
過剰な広告は、低品質サイトやページとして扱われる可能性がある。
引用
引用元を開示できていないサイトやページは低品質に分類される可能性がある。
キーワード
キーワードの量よりもコンテンツの質を重視するようである(中略)
最新のGoogle検索品質評価ガイドラインからも読み取れ得るよう、コンテンツの質がより重視されてます。
最も重要なコンテンツとリンク両方の質を上げ、サイト評価を高めながら、SEO対策で上位化を目指しましょう。
たぶんこの中の、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)が他サイトよりも劣っている…と判断されたために、全体的な検索順位が下げられてしまった可能性が高いですね。
ざっくり言うなら「今までの記事は質が低いから、もっと詳しく書けよ!」そんな風にGoogleに言われた感じ。実際、冒頭でもお伝えしたように書く記事、書く記事がカンタンに上位表示できてしまった状況があったので、記事質の強化が疎かになっていたと言われれば、もはやグウの音も出ません。
記事の質を高めるってどういうこと?
ではフレッドアップデート以後のSEO対策はどうすればいいのか?単純に「記事の質を高める」と言われても、どうやればいいかなんてわかりませんよね。
ここから先はあくまで私が思う…という見解にはなりますが、記事の質を高めるために必要なことをまとめていってみたいと思います。
1.大事なのは検索キーワードに対する返答性:
まず、一番大切だと思われるのが、検索キーワードに関する返答性を高めることです*2。
例えば「楽天カード 引き落とし日」と検索してきた人に対して、一生懸命、『楽天カードは入会キャンペーンがお得ですよ』なんて記事を書いたところでダメ。
やはり楽天カードの代金がいつ、銀行口座から引き落としされるのかを事細かく書いた記事こそ検索上位に表示されるべきですし、その記事こそが検索キーワードに対する答えであると言えます。
同様に「ライフカード 返済」というキーワードを狙うなら、返済日の情報やお金を返していくコツなどを掲載するのがGood。こんな風にこのキーワードを検索している人は、どんな意図をもって検索しているんだろうか?ということを想定しながら記事を書いていくと、Google検索の順位をあげやすいでしょう。
難しいのは単一キーワード:
反面、個人的にも難しいなぁと思うのが、単一キーワード、つまり1つの言葉のみで検索される場合の返答性を高めること。
冒頭であげた「クレジットカード」、「ゴールドカード」、「ETCカード」といったキーワードを検索する人は、いったいどんな意図を持って検索しているのか?このあたりを探ることができれば上位表示も遠くないのですが、クレジットカードというワードひとつ取っても、仕組みを検索したい方、新しくカードを作りたい方、クレジットカードにはどんな種類があるか調べたい方などなど、様々な意図が含まれてしまっているところが難しいのです。
それじゃ手がかりが全くないのかというとそんなことはありません。私たちの中に答えはなくても、Googleで実際に検索してみればその答えがわかるためです(Googleは常に検索意図を読みとって、その答えに近い回答を検索上位に表示させるため)。
そこで上位表示されたサイトや情報を参考にし、自分の見解をきちんと加えた上で記事を作成すれば単一キーワードでの上位表示も可能といえば可能かも。
こんな感じでとにもかくにもGoogleで検索してみて、そのキーワードを検索する人がなにを求めているかを知れば、フレッドアップデート以後のSEO対策もバッチリでしょう( 検索意図についてもっと詳しく知りたい方は下記書籍も参考に)。
沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉
- 作者: 松尾茂起,上野高史
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
2.検索結果に表示された時にクリックされること:
次に大事になってくるのが、Google検索に表示された時にクリックされやすいこと。
これは前述の返答性に関するものとも密接に関わっているんですが、要するにいくら記事の内容が検索キーワードに対する答えになっていたとしても、その記事がGoogle検索結果上でクリックされなければ評価が低いって話です。
動きとしては下記のような感じ。
- 検索結果に表示された時のクリック率が高い:検索した人に需要があるから、もっと上位表示させよう
- 検索結果に表示された時のクリック率が低い:検索した人に需要がないから、もっと下位に表示させよう
あくまで無数にあるGoogleアルゴリズムの中のひとつの要素でしかありませんが、こんな風にクリックされやすい記事タイトルがついた記事ほど、上位に検索されやすくなるのは間違いありません。
つまりクリックされやすい記事タイトルを考える、コピーライティングの技術が今後はもっと重要視されていくことになります。
魅力的なタイトル付けで負けた私:
ちなみにGoogle検索で「クレジットカード」と検索した時、現在、2位で表示されている記事タイトルがすごく秀逸だなと思ってる私。
- 専門家が選んだ”絶対に”おすすめしたいクレジットカード10選!【2017年最新版】
それに対抗する当サイト『クレジットカードの読みもの』の記事は、昨日まで下記のようなタイトルでした。
- 2017年のおすすめクレジットカードはどれ?500枚以上のクレカから、専門家として自信を持っておすすめできるカードを選んでみました。
まぁ人によっては私が付けたタイトルのほうに興味がある…という方もいるかもですが、どうでしょうか?大抵は現在2位のサイトが付けたタイトル記事のほうをクリックしますよね。
「絶対」という文字をダブルクオーテーションマークで囲っている点、タイトル先頭に「専門家」という文字を持ってきて専門性をアピールしている点などがほんと秀逸だと思います。
タイトルを急遽、変更してみた:
そのため、このままでは検索結果におけるクリック率で負けてしまう(=検索順位が落ちていってしまう)と思い、私も少しタイトルを変更してみました。それが下記のものになります。
- 2017年のおすすめクレジットカードはこれだ!クレカ一筋10年の専門家が、自信を持っておすすめするクレジットカードを紹介します。
このタイトルに変更した意図としては今朝方、ツイートしてみたのでそちらから引用しておきます。
【#SEO】メイン記事のタイトルを「2017年のおすすめクレジットカードはこれだ!クレカ一筋10年の専門家が、自信を持っておすすめするクレジットカードを紹介します。」に変更してみた。https://t.co/AAroj4D0Ve
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) 2017年5月26日
続き)意図としてはこんな感じ。
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) 2017年5月26日
・「とは?」から「これだ!」にすることで、専門家としての自信を伝える
・「クレカ一筋」という言葉は読みにくいからこそ、一瞬、『これはなんだろう?』と目に止まるかも…というアイキャッチ効果を狙ってみた。
続き)
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) 2017年5月26日
・「500枚以上のクレカから」という文字を削除したことで、Google検索結果に「専門家」という文字を表示させやすくした。
・「10年」という言葉を入れることにより、浅はかな知識ではなく、長くクレジットカードを扱ってることをアピールした。
こんな感じです。 #SEO
これで検索結果に表示された時のクリック率が高まり、それに応じて検索順位が上昇してくれると良いのですが、さてさてどうなることやら。
こんな風にフレッドアップデート以後はドメインパワーだけで上位表示させるのが難しくなってしまったので、1文字1文字を繊細に扱いながら、どんなタイトルならクリックされやすいかをしっかり考えることが重要になっていきそうです(コピーライティングスキルを強化したい…という方は下記のような書籍もあわせてどうぞ)。
3.滞在時間を上げ、完読率を高める:
キーワードに対する返答性が高い記事の内容を考え、そしてクリックされやすいタイトルを付けたら、最後は記事の中身をしっかり作り上げること。
フレッドアップデート以降は従来にも増して、ページの滞在時間や完読率、直帰率の低さなどの「記事満足度」をGoogleは見始めています。
これは前述のようにGoogle側が検索品質評価ガイドラインにより準拠したアルゴリズムに変更したことによるものなので、私のようにドメインパワー頼みのSEO対策をしていたり、中古ドメインやリンク購入等によるブラックハットSEOをしていた方は、概ね、検索順位がじわりじわりと下がってきているはず。
実際、被リンクやSNS拡散で検索順位が高かったはてなブログ全般のアクセス数も低下傾向にあるので、Googleが外部評価よりも記事そのものの質に焦点をあてはじめていることがわかります(はてなブログの順位低下は下記記事を参照)。
もはや駄記事が被リンクだけで上位表示される時代ではない…そんな感じですね。
キーワードごとの最適化方法は異なる:
じゃあ記事の満足度を高めるってどういうことか?このあたりについてはキーワードごとに答えは異なります。
例えば当サイトでよく検索されるキーワードである「0120985030」は、まぁ、ジャックスというクレジットカード会社の電話番号なんですが、これは自分の携帯電話などに着信があったから、『どこからの着信だろう?』と検索しているだけのキーワードです。
つまり検索をしている人は「ジャックスからの電話である」ということがわかればそれでいいので、ページの滞在時間を伸ばすことも、直帰率を下げることもなかなか難しいため、こういったキーワードなら「検索キーワードに対する答え」をしっかり明記してあげるだけで検索上位に表示させることが出来ます(強いていうなら「ジャックスって何?」といった情報は書いてあげると親切)。
他にも「くら寿司 クレジットカード」や「マクドナルド クレジットカード」などのキーワードも同じで、それらのお店でクレジットカード払いが使えるかどうかを知りたいだけの検索キーワード。明確に答えを返してさえあげれば検索上位表示は難しくないこと思います。
しかし、「ETCカード 作り方」や「アメックス 審査」といったキーワードでは、いかに専門的で、情報源のしっかりとした答えを返してあげるかが重要。こちらで検索上位を狙うなら記事を長文にするのはひとつの解決策となることでしょう。
ただ長文にするだけじゃダメ:
ちなみに「長文にする」というのはただ単に長くすればいいだけではありません(下記記事は良くも悪くも話題になりました)。
人によってはランサーズなどの外注サイト等で適当な文章をかき集め、この記事は5万文字あるから上位表示されるに違いない…なんてGoogleを欺こうとするSEO対策をする方がいますが、こういった手法は昔だからこそ通じたもので特にフレッドアップデート以後はまったく通じなくなる可能性大。
あくまで最後まで読む価値のある長文で、読み手に対して正しい情報を提供するものだけが上位表示されるので、ただ長文にすりゃいいと思ってるとお金と時間の無駄遣いをするだけです。
「アフィリエイト」1位のサイトは参考になる:
それではどんな長文ならGoogle検索で上位を取れるのか。それはフレッドアップデート以降に「アフィリエイト」というキーワードで1位を取った下記サイトを見るのがわかりやすいかも。
まぁお世辞にもデザインが綺麗とか、挿絵がプロ級…というわけではないのですが、会話形式で文章が読みやすく、更に図解を適切に挟んでいくことで「読み手を飽きさせないコンテンツ」が高く評価されたのだと思います。
同じく「キャッシング」1位のサイトも凄いですね。
アフィリエイト1位と同じように読みやすい文章にわかりやすい図解をふんだんに使ったからこそ、クレジットカードの情報サイトが超激戦キーワードであるキャッシングで1位を取れているのでしょう。
このようにGoogle検索で上位表示させたいなら、ただの長文ではなく価値ある長文を作ってもらえればと思います(蛇足ですがこういうSEO手法を、私は「図解SEO」と呼んでます)。
4.専門性や信頼性もしっかり高める:
最後は自分自身のブランディングをしっかり高め、サイトの専門性や信頼性を高めようというもの。Googleの検索品質評価ガイドラインでいうところの、E-A-Tを高めればOKです。
E-A-T
高品質なコンテンツ・ページには「専門性・権威性・信頼性(E-A-T[Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness])」が重要である
詳しくは1ヶ月半前に書いた記事と同じ内容になってしまうので、下記記事をご覧ください。私はこのE-A-Tを高めるために、最近ではTwitter等による情報発信も頑張っていますよ(SEOに興味がある方も是非、@cardmicsをフォローください)。
実際に使ってみた系記事は強い:
○○を実際に使ってみた…という、体験談を元にした口コミ記事が検索上位に表示されやすいのは、やはり検索結果に表示された時のクリック率が高いこと、そして記事本文が入念に読まれやすい(=滞在時間が長い)ということがありそうな感じ。
そのため、特定キーワードで検索上位を目指すなら、ニュースサイト等から情報を集めて記事にする「こたつ記事(こたつに入ったまま記事を書くこと)」ではなく、実物を使いこなしてから記事を書くと上位を狙いやすくなるかもしれません。ま、当然といえば当然の話ですね。
フレッドアップデートに関するその他情報:
私の情報だけでは不十分なところもあると思うので、フレッドアップデートに関連する情報を提供してくれているブログ記事もいくつか紹介しておきます。
外部評価だけで上位表示させるのは難しくなった:
以前にも紹介させていただいた記事ですが、下記記事のこの部分がフレッドアップデートを説明するのに一番適しているかも。
ユーザーエクスペリエンスが出てくる前はユーザーが満足「しそうな」コンテンツが検索上位に表示されていた。満足しそうなコンテンツとは実際にユーザーが満足するかどうかよりも、被リンクが付いた外部評価の高いものである方が上位表示には重要だった。ユーザーが満足したかどうかは関係なく、外部評価が高く信頼性のある、あくまでも「満足しそうな」コンテンツが上位に表示されていたのである。
しかし、バズによるQDF*1といった一時的なものは除き、最近は外部評価が高いだけで検索上位に表示されることは少なくなった。外部評価だけの上位表示も一時的なものであり、長期に渡って上位に固定されるには、ユーザーエクスペリエンスを通した満足が高まるのが前提になっているように思う。
こうしたアルゴリズムが導入されてからはユーザーを「満足させそう」なコンテンツだけでなく、「ユーザーを満足させた」コンテンツも評価されるようになり、検索上位に表示されるコンテンツの多くが入れ替わったのである。
当記事の中でも書いた通り、当サイト『クレジットカードの読みもの』も、外部評価が高く信頼性のあるサイトとしてGoogleに評価されていたものが、フレッドアップデート以降はその効果が薄まって記事そのものの質のみで評価されがちになったために、検索順位が低下した感じ。
今後、検索上位に戻りたいなら読者を満足せるコンテンツをいかに作り出すかが重要になりそうです。
SEO専門家による傾向と対策:
SEO専門家によるフレッドアップデートの傾向と対策がまとめられた記事です。
SEO(検索評価)も広告収入も「ユーザーに価値を与える」からこそ伸びてくるもの、多く得られる。これは不変なのです。
数字だけを眺めてあれこれと考えるよりも、それを生み出してくれる「人」のことをしっかり考えましょう。
そもそもGoogleは「ユーザーに価値を与えるコンテンツを評価する」という原理原則は一貫して変えていません。
一部、書かれた日時がやや古いため、長文化を否定するような内容が含まれていますが、ここのところの傾向と対策でいうと長文化は別に悪くない…という結論に落ち着いているのでその点は気にしなくても問題ありません。
それ以外は賛同できる内容ばかりなので、是非、この記事とあわせて読んでもらえればと思います。
低品質な記事は順位が下がる:
こちらの記事は下記の表現が面白いな…と思ったので引用。
金(アフィリエイト)目的やユーザーにとって「いやそれ誰得なん?」というページやサイトは評価を落とす・・・ということらしい。
確かに誰の得になるかわからない、つまり読み手に価値を与えないページは検索順位が下げられても当たり前ですね。フレッドアップデートを理解する上での、すごく的確な表現だと思います。
SEOに頼りすぎたサイトは順位低下:
こちらの記事における、この表現も的確かなと。
結局、フレッドアップデートで飛んでいったサイトは「SEOに頼りすぎたサイト」たちでした。
そのどれをも検証しましたが、生き残ったサイトと飛んでいったサイトの違いにいくつか共通点がありました。
- サイト滞在時間
- 直帰率
- ページセッション
- 読了率
確かに当サイトもSEOに頼りすぎたサイトと言われればその通りだったので、グウの音も出ません。少しでも早く、SEO依存を脱却し、ほんとうの意味で「質で評価されるサイト」にしていきたいものです。
何度でもまた上を目指したい:
ここまで当サイト『クレジットカードの読みもの』の検索順位がなぜ落ちてしまったのか…といった情報や、フレッドアップデート以後にどうやって記事の質を高めればいいのか…ということについて書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
念のため、フレッドアップデート以前と以降の違いを表にまとめておくとこんな風になると思います。
比較項目 | フレッドアップデート前 | フレッドアップデート後 |
---|---|---|
ドメインパワー | かなり重要だった | 重要度が落ちた |
被リンクの数 | かなり重要だった | 重要度が落ちた |
SNS等での拡散 | かなり重要だった | 重要度が落ちた |
はてなブックマーク | かなり重要だった | 重要度が落ちた |
記事の質 | 重要だった | 更に重要になった |
滞在時間の長さ | 重要だった | 更に重要になった |
直帰率の低さ | 重要だった | 更に重要になった |
記事の完読率 | 重要だった | 更に重要になった |
ついでいうと記事の更新頻度だったり、記事の新しさ(更新日時)についても重み付けが下げられましたね。
従来は記事に追記→GoogleサーチコンソールでFetch as Googleをすればすぐに検索順位をあげることが出来たんですが、最近ではこの手法でも検索順位に変動がないことのほうが多いです(2~3日後、記事の質が高まり、滞在時間が長くなったり直帰率の低下等が起きれば順位があがるイメージ)。
- 過去:Fetch as Googleをすれば即座に検索順位があがった
- 現在:Fetch as Googleをしても検索順位があがりにくい
SEO頼みから記事の質重視へ:
こんな感じで私の立場からすれば、ここ3年間で積み上げてきた実績を否定され、お前のやり方はもう古い…とGoogle側に通告されてしまったわけなので、なかなか受け入れがたいところがあるのも事実ですが、あれだけ多くの主要キーワードで1位を占拠できていたこと自体が異常&過去の栄光にすがっていても意味はなし。
また『クレカ情報サイトといえばクレジットカードの読みもの』と言われるその日を目指して、いちからやり直すつもりで頑張りたいなと思います(2017年の目標は引き続き月間450万PVです)!
以上、フレッドアップデート以後のSEO対策をわかりやすく解説。ドメインパワーのみを頼りに、Google検索上位を占拠できる時代は終わりました…という話題でした*3。
参考リンク:
私が過去にまとめたブログのアクセスアップ術やマネタイズ方法については下記記事を参考に。ブロガーの方は必見です。
*1:もちろんドメインパワーに100%頼り切ったSEO対策ではありませんでしたが、検索1位になった要因の60%くらいはそこによるものが大きかったと推測します。
*2:返答性という言葉が日本語として正しいかどうかはわかりませんが、意味としては「検索をして入ってきてくれた人に対して、答えを正しく返せているか?というその割合のこと」だと思ってもらえれば幸いです。
*3:ちなみに冒頭にキーワードリンクを並べてますが、この手法もフレッドアップデートで通用しなくなっているはずなので、あんまり意味はありません。これで仮にすべての検索キーワードの順位があがるようなら、それはそれでラッキー&また記事にしてみなさんに紹介したいと思います(こんなカビ臭いSEO手法が通じるとは思えませんけどね)。